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レディ・ベス

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 いやーー本当に宝塚で「ルパン三世」やるんだーー

脚本は小柳奈穂子。彼女「フットルース」「シャルウイダンス?」と立て続けに映画を宝塚化

してて、今回はアニメですか

早霧せいなと咲妃みゆならまあ、それなりにとは思うものの。

なーんだか路線が間違っていませんか?

 

 レディ・ベス 

体調がいい間にちょこっと。

5月3日に「レディ・ベス」を見て来ました。

配役

レディ・ベス・・・花總まり

ロビン・ブレイク・・・山崎育三郎

メアリ・・・吉沢梨絵

フェリペ・・・古川雄大

アン・ブーリン・・・和音美桜

ロジャー・アスカム・・・山口祐一郎

キャット・アシュリー・・涼風真世

 

 脚本

これは「エリザベート」のミヒャエル・クンツェの脚本で

シルベスター・リーバイの音楽。

日本における演出は小池修一郎。

世界初上演なので、この演出でヨーロッパを回るんでしょうか?

 

このトリオで見てきたのは「エリザベート」「モーツアルト」「MA」ですが。

正直、エリザベート程の作品にはめぐり合ってない。

特に「MA」は問題外の作品で。

「モールァルト」も再演を重ねているので人気があるんだろうなとは思うものの

個人的に面白かったという印象がなかった。

人の一生を舞台化するという事が、どんなに難しいものか、よくわかった3作品です。

 

で、今回の「レディ・ベス」の場合。

「MA」「モーツァルト」よりは面白い。でも「エリザベート」には届かずと言ったところでしょうか。

ストーリーはわりと単純。

レディ・ベスが庶民のロビンと出会って恋をして、ついでに民の心を知り。

その間にメアリ女王はベスを殺してしまおうと考えていた。

結果的に姉妹は若い。女王の座はベスに。ロビンとは失恋。でもその代わり

二度と結婚はしないわ・・・・と誓う。

こんな話です。

 

どこらへんが面白いかといえば

 ベスがロビンとデートする所

 戴冠式

です。で、どのへんがつまらないかというと

 同じ事を繰り返し歌っている部分

 山場がない

って所でしょうか。

レディ・ベスは偉大なるヘンリー八世の娘としてプライドを持って生きています。

しかし、メアリ女王は母と自分が父に疎まれた原因をアン・ブーリンとベスのせいだと思い込み

散々ベスを「私生児」とののしるわけです。

小さな事をきっかけとしてレディ・ベスを陥れて死刑に導こうとする・・・・そのあたりはわかるんですが

同じようなシーンが何度も続き、さらにベスは「死ぬのが怖い」と歌う場面は、日本人には

ちょこっと違和感かも

なんせ日本人は「潔く死を受け入れる」文化です。

まして王族であれば、冗談でも「怖い」とか「死にたくない」とか・・延々と歌ったりはしないだろうなあと。

 

レディ・ベスとロビンの恋物語はそれなりに見れるけど、他の登場人物が雑に描かれ過ぎです。

家庭教師のロジャー・アスカムとお付のキャット・アシュリーは何の役にも立たずに

ただ歌うだけ。

そもそも若い王女が庶民と街に出る事を知らなかったアシュリーってなんだ?と思うし

二人がベスの為に何をしたのか?と思えば・・・・なーんも。

2大俳優を使っているわりには意味がない登場人物。

それからメアリ女王ですが。

この人は父から愛されなかった事で傷つきベスを憎みますが、2幕目では和解します。

さらに1度はスペインのハンサムなフェリペと結婚しますがあっさり別れます。

どのシーンも唐突で、感情の機微が見えず。

スペインのフェリペはなぜレディ・ベスをどう思い、メアリをどう思っているかが見えず。

ベスにふられるとあっさり帰国。

つまり、レディ・ベスとロビン以外はどうでもいい登場人物ばっかりだった・・・・という話です。

今後、少し脚本を見直した方がいいんじゃないでしょうか?

 

 出演者について

花總まり・・・・2幕目最後の戴冠式では思わず泣けてしまって。

        「女帝陛下」と頭を下げたくなる程の貫禄でした。

        ロビン役の山崎などより歳は上の筈なのに、若い衣装も髪型も違和感なく似合い

        まるでレディ・ベスがそのまま現代によみがえったかのよう。

        このミュージカルはまさに花總の為の舞台なんだという事がよくわかりました。

        衣装の豪華さは言う事なかったけど、出来ればもう2・3枚着替えて欲しかったわ。

山崎育三郎・・・古川君曰く「ネコのような?」ロビンなんだそうで。

         ロミジュリのような作品は似合わないけど、今回のようなベテランを相手にすると

         それなり?

吉沢梨絵・・・メアリ女王。歌は上手だし、演技も言う事がないんですが、妹に花總まりというのは

       お気の毒。すっかり影が薄くなってしまった印象。

山口祐一郎・・・途中まではナレーターのような役割なんですが、あとはわかりません。

        地位を捨てて恋人と逃げようとするベスに「よく考えなさい」と諭す為だけに

        必要だった?もう少しベスを守るとかすればいいのにと思いました。

涼風真世・・・まるでこの人が主役のように出てきて、花總に対して「王女さま」と腰を低くするのは

       違和感ありまくり。しかもアシュリーは大事な姫とロビンの恋を阻止するでもなく

       守るでもなく。勿体ないなあと。

和音美桜・・・見事なアン・ブーリンでした。花總よりずっと下級生なのに見事に「母」になりきって

       いましたし、ソプラノの見事さといったら。

古川雄大・・・踊れるしイケメンだし「日本一カボチャパンツが似合う男」というのに、何でこうも

       素人っぽいんだよっ

       いい加減、大きな舞台に慣れなさいよ。いちいちおどおどして表情が硬くて・・・

       自分に自信がないんだろうなとは思うんですが。主役をやるのは俺だーーくらいの

       意欲を持って頑張って頂きたい。

       どこら辺が素人っぽかというと、アンコールの時、山崎・花總組は、山崎がちゃんと

       お花様の手をとってエスコートし、お辞儀をして引っ込んだけど、古川君は吉沢の手を

       とりもせず、さっさと引っ込もうとし、慌ててお辞儀した・・・所?気遣いが今一つ出来ないのね。

 

舞台の後にトークショーがございまして。

山崎・花總・吉沢・古川の4人が出てきて話したのですが、古川君のマイペースぶりというか

おどおどする姿にみーんな微笑ましく笑っていました。

特にお花様は古川君がお気に入り?ずーーっと彼ばかり見て笑っていました。

確かに彫像のように美しく「日本一コスチュームが似合う男」だし?

からかうにはちょうどいい・・・いや、可愛がるのにはちょうどいい青年です。

退場する時、お花様が吉沢さんのドレスがひっかからないように立たせてあげてて。

ああ、彼女も大人になったんだなあと思いました。

出来ればもう一度「エリザベート」をやってーー

 

なかなか体調が戻らず、自分でも焦ってます。

昼間はそれなりに元気なので仕事には行くのですが、帰宅後、次第に熱が上がってくる

というような状態で。

今の職場がわりとへんぴな所にあるので、帰りに病院に・・・というわけにもいかず

夜になると寝込む日々です。

なのでブログの更新が遅れるかと思いますが・・申し訳ございません。

 

あ、でも6月下旬の土曜日にオフ会をやりますよっ

お申込みがまだの方はメールでね。

ご自分のアドレスを忘れないようにお願いします。

 

 

 


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