昨日、ずっとテレビを見てて寂しくてね。
それにしてもマスコミは「引退」の二文字を出すと、急に持ち上げるよね。
聞いてて恥ずかしくなる程に・・・・・
地元、岡山で引退発表。
8月の「プリンスアイスショー」で引退を決断。
テレビでプリンスを見ましたが、結構調子よく滑ってて、嬉しかったです。
ジャンプも綺麗に決まってたし
でも、何となく足が完治しないのかなと。
ここで決断したのは、やっぱり足の事があるかな・・・・って。
アマチュアでいる限り、ジャンプを外す事は出来ないし、そしたら4回転は当然だし。
そういう事で決断したのかなと思いました。
高橋大輔の若い頃・・・あまり好きじゃなかったです。
「ガラスの心臓」とか言われて、プレッシャーに弱く、ここ一番で外す事が多かった。
期待してはぽしゃるみたいなイメージがあって。
あくまでこれはイメージ。あの頃は熱心にフィギュアを見てなかったし。
で、ある日、大けが。
スポーツ紙に「高橋大輔再起不能」と書かれた時は正直、驚いたし
「ええーーっ」って感じで。
それからだよね。かえって彼に注目するようになったの。
バンクーバーの演技は素敵だったし。(そういえば銅メダルごときで騒ぐのは・・・とか暴言を吐いた知事がいました)
怪我してからの大輔は苦労の連続。
それは見てるファンにも伝わってきます。
鬼気迫る世界一のステップを見る度に胸が締め付けられたり、涙を誘われたり。
単に「色気がある」スケーターではなく、そこにはいつも「崖っぷちで頑張る」大輔がいたのでした。
完璧な演技をして、私達を感動させ号泣させ、失敗しても見せ場を作ってまた、私達を泣かす。
こんなスケーターいませんって
彼には常にドラマがあったよね。
スケートの刃で手を切っても滑り続けた・・・あの日。
どんな映画よりドラマよりドラマチックで、人を引き付けずにはおかない風情がありました。
ソチで・・・体調が悪そうだったし、精神的にも一杯一杯だったのは見てとれたけど
あのビートルズメドレーのラストは、胸に迫るものがあり、涙しました。
結果じゃない。心だと。
高橋大輔は女性ファンにもてました
それは、どこか彼の持つ雰囲気が「私が応援せずに誰がするの」と思わせるものがあったからでしょう。
それはまさに「祈り」
大輔のスケートを見る時、人はみな手を組んで必死に祈るような姿勢で見ていた筈です。
日本人だけじゃない。世界中の人がそんな気持ちで見ていたと確信します。
だからこそ、ソチではエキシビションに選ばれたのだと。
神様はなぜ彼にだけ、こんな試練を与えるのか。
まるで自らの体を切り刻むようなスケートばかり。
うまくいったと思うと怪我があり・・・また一からやりなおしの人生。
だけど、それでも笑顔でさっぱりしている彼の姿に人は惚れて来た。
勇気や元気を貰ったのだと思います。
ありがとう。
だけど、まだ「お疲れ様」は言いたくない。
まだ応援したいから。