長野の地震に関して、両陛下が「お見舞いのお気持ち」を出されました。
両陛下は、余震が続き、寒さが募るなかで、互いに助け合って懸命に災害への対応を行っている
被災地の人々に対するお見舞いと励ましの気持ちを、宮内庁の川島侍従長を通じて
長野県の阿部守一知事に伝えられた。
また両陛下は早速現地に赴いて救援活動に従事している人々をねぎらう気持ちも表された。
大変ありがたい事ですが、両陛下、これから長野は雪になりますし。あまりおでましにならずとも。
「名代」はぜひ・・・皇太子殿下を(なんせ毎年長野にお世話になってるし)・・・え?
長野の人達、嫌ですって?そうおっしゃらず。
常陸宮様の怪我。
首と左足首の捻挫、肋骨の骨折で全治一ヶ月だそうです。入院はせず宮邸ですごされると
いう事ですが。今週は公務がおありになります。
無理をなさらないで頂きたいです。
色々考えさせられますね。
ネットで話題になっていたので、11月23日放送の
「たかじんのそこまで言って委員会」をYOU TUBEで見ました。
「女性が輝く未来はほんとうにくるのか」・・とかいうテーマでしたよね。
皇室に関しては
女性の成年皇族が次々降嫁していくと皇族の数が減り公務に支障をきたすのでは。
安倍政権は女性宮家を認めず、典範もそのままで、皇籍を離れても活動を認める。
女性皇族は結婚後も皇室活動をすべきか否か。
皇室活動を続けるにはどうしたらいいか?
竹田恒泰 → 「現状維持」
竹田君の隣の男性 → 皇室の意義を訴えていきたい
田嶋陽子 → 「皇籍離脱して皇室活動?」
田嶋先生の隣の女性 → 「男女平等のお手本に」
ざこば → 天皇の負担経験にならないが
津川雅彦 → お助けする人が沢山いた方が
津川さんの隣 → 天皇の負担が重過ぎる
その隣 → 資格要件を設置する
で、辛坊氏が「皇室の事なら、とりあえず竹田君に聞かないと・・・」というと、竹田君は
マシンガンのように話し始めました。
要約すると
皇室活動という言葉は最近宮内庁によってつくられた言葉で、本来こんな言葉はない。
皇族には「やらなければならない活動」はない。だから、病気で皇太子妃が長年公務をしない事に
あれこれいう心無い人がいるが、言う事自体が間違っている。
天皇陛下の仕事を誰かが代行する事はありえない。もし、ありえるとするなら皇太子だけ。
だから女性皇族が何人いようといまいと、陛下のお仕事が増えるわけでも減るわけでもない。
ゆえに現状維持でいいと思う。
おおむね、竹田君と意見は同じなんですけど。ただ一つ。
「皇族に仕事がない」というのは違うのでは?
竹田君がいう「仕事」というのは色々な団体の名誉総裁とか植樹祭とか、「公務と呼ばれるもの」ですが
そういうものは、本来やる必要性がないもので、引き受けるのはそれぞれ宮家の意向という事ですね。
まあ、それはそうなんだけど。
一方、天皇の「祭祀」「執務」に関しては、代行出来ないものであり、女性皇族にやってもらうなんて事は
出来ない。そんな軽いものじゃないという事。
津川さん達は「何で?頭を柔らかくして考えれば植樹祭とか代行させればいいやん」って事になるけど
竹田君は一貫して「そんな軽いもんじゃない。出来るとしたら皇太子殿下のみ」と言い張ります。
それなら、皇太子に代行させればいいじゃない?
で、「現状維持」っていうならわかるんですけど、竹田君は「皇太子殿下がいるから大丈夫」とは
ついに言わなかった
出演者の方々も「じゃあ、とりあえず皇太子殿下に委譲したら」とは言わなかった。
という事は、さすがに皇太子夫妻では次代は担えないと感覚的にわかっているんでしょう。
だけど、宮家の公務を「やらなくていいんだけど好きでやってる事だし」的な言い方をするのは
どうかと思うのですが
私は、「皇族」には仕事があると思います。
宮中祭祀
これが第一の仕事でしょう?私達国民が「皇太子夫妻」に関してあれやこれや言うのは
「病気なのに仕事しないと心無い事」を言っているのではなく、祭祀が出来ないのに海外に
旅行したり晩さん会に出たりという・・・本末転倒な事をやっているからではありませんか?
例えば、今、常陸宮殿下が「お怪我」を理由に祭祀にお出にならなくても、公務をされなくても
私達は少しも「心ない」事を申し上げたりしません。殿下の姿勢は私達国民にきちんと伝わって
おりますので。
陛下の公務は宮内庁が決める。
宮内庁には利権がある。天皇をブッキングできるから。
宮内庁が全部悪い。
竹田君は何気にすごい事をおっしゃいました。
省庁から「陛下におでましを」と頼まれた宮内庁がこれを承諾し、陛下を担ぎ出す事が出来れば
後々、自分がそれらの省庁に異動した時、顔がきく。「だから宮内庁を信じちゃいけません」だそうです。
確かに「陛下の公務」と、他の皇族方の「公務」では質と・・格が違うので、女性皇族が皇籍離脱した後
どんな活動をなされようと、それが陛下の負担軽減になるわけではありません。
それは悠仁殿下が将来「陛下」になっても同じ。
眞子様や佳子様がどんな活動をされても、悠仁殿下の負担軽減にはなりません。
ここで、田嶋陽子先生に話がふられる。
テレビ的には田嶋先生が何か発言するとすぐに竹田君とバトルが始まって面白いんでしょうけど
私達から見たら「そもそも田嶋先生に皇室の話を聞く事自体がおかしい」という話。
左翼に「皇室存続についてどう思いますか」なんて聞けるわけないじゃないの。
案の定
なんで女性だからって皇室からでなくちゃいけないの?
皇室は日本の象徴なんでしょ?男女平等なら女性だけ結婚したら皇籍離脱するのはおかしい。
竹田 「それは日本の家族制度でしょう」
田嶋 「戦後、日本は華族制度はなくなった」
竹田 「その華族制度じゃなくて民法の家族制度。一般でも女性の姓を選んだり・・・」
田嶋 「そんな結婚ない」
竹田 「皇室は民間女性を皇族にするけど、民間男性は皇族にしない。どこが女性差別?」
と、ワケワカメな展開に。
津川 「田嶋さんは天皇家を認めているのか」
田嶋 「天皇を認めていなかった。天皇廃絶ですっと来ました。だった。でもみなさんがこうして喜んでいるから
ああそうですかって・・・倒そうしてもどうしようもないじゃないですか。
でも、天皇制を辿って行くとどうしても「女性差別」にいきつく。
辛坊 「田嶋さんが言いたいのは、生まれながらに他の人と違う人がいるという事、基本的人権がない人が
いるという事が別な意味で差別になるんじゃないかということ」
田嶋 「全てが繋がっていますよね。身分制度。制度そのものが人間差別。
人間全体の身分制度じゃないですか。天皇制って。そこから女性はずっと排除されて
きたわけですから」
津川 「分担制度でしょう」
竹田君はあくまで「皇室の女性差別」ってどんな話なのか聞きたがったのですが。
竹田君、怒る所が違うでしょう。
「天皇制は人間差別」って言ったんですよ 田嶋先生は。
そして辛坊は「生まれながらに他の人と違う人がいる事が逆差別」と言いました。
この二つの言葉の意味は共通しています。それは簡単にいうと
教室で男の子から名前を呼ぶのは差別だ
運動会で一等賞とビリがいるのは差別だ
女性だけ子供を産まなくてはならないのは差別だ
・・・・というような論理で。極端な事を言えば「この世から「女性」という性をなくして全員男性化
した方がよい。というような理屈になると思います。
田嶋先生が天皇制を(天皇制は左翼が考えた言葉なので使うなと竹田君がおっしゃってましたが)
「身分制度で女性が排除されてきた」と考えるのは、天皇の妃達に立場によって位があって
「世継ぎ」を産む義務があって、世継ぎの母は優位に立って、そうでない妃はみじめになる。
これ=差別って事だろうと思います。
つまり。
紀子妃は「世継ぎ」の母なので優位。
雅子妃は「皇太子妃で将来の皇后なのに世継ぎの母でないのでみじめ」で差別されていると。
じゃあ、近代皇室において後継ぎのなかった宮妃は全員「みじめ」で「差別」されてきたと
いうのでしょうか?
女帝のうち、本当に独身だった何人かはみじめだった?(推古天皇は世継ぎ候補の母だったけど
息子を亡くして女帝に立った・・・これすなわち「差別」だったのか)
他にも「一夫多妻だったから差別」とか・・・「文化」そのものが差別だというんだろうなあ。
田嶋先生の気持ちはわからないわけではありません。
小さい頃から「女のくせに」とか「お前が男だったら」とか言われて育ったんじゃありませんか?
自分が「女性」である事に少しも「価値」を見いだせない女性。それが田嶋先生。
だけど、それこそが「差別」なんじゃないですか?
個人的には皇室程「女性」に寛容な場所はないと思いますけどね。
中韓の王室や皇室と違って、互いに生き残りをかけて毒を盛ったり、殺し合ったりしなくて
すみましたもの。
辛坊氏がまたへんてこりんな話をしはじめて。
伊勢神宮の遷宮の時に「皇籍を離脱して都庁の方と結婚したあの方が介添えだったけど
私達から見たら皇籍を離脱した民間人だけど、それは明治以降の皇室典範の規定であって
神道の系統で言えば皇族なんですか?
もうね・・・ 言葉が出ませんでした。
竹田君が必死に「介添えじゃなくて祭主と臨時祭主」と言い換えていたけど、
「血筋で祭主の役をするのは差別」的な話しなんでしょうか?
竹田 「元々は天皇の娘が祭主だったので、元内親王が神道に関わるのは自然」
そこで辛坊氏が「そのうち真正面から皇室を取り上げますか。なぜ徳川が皇室を滅ぼさなかったかとか」
・・・・それが最大のミステリーなんだそうです
もし、それをやるなら保守派のコメンテーターは竹田君だけじゃ心もとないので、櫻井よしこ姉さんあたりを
よろしく。
それにしてもたかじんの番組がすっかり「左翼」化しちゃったんですねえ。
結果的に「女性皇族は結婚後も皇室活動をすべきか否か」の答えは竹田君の
「現状維持」に終始したのでありました。