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2014年 宝塚総括

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 2014年 宝塚100年の年が過ぎようとしています。

今年はメディアで沢山取り上げられ、私達も随分楽しませて頂きました

宝塚メイクでテレビに出演する・・・アップになる・・・・耐えられる・・・そんな時代が来るとは

30年前には考えられませんでしたよ。

本当にメイク技術の発達は素晴らしい。昔、キワモノ、今、素敵!だもんね。

しかしながら

個人的に100年の年にふさわしい作品に恵まれたとは言い難いですし、これから先の100年

を占う時、とても希望が持てるようなスターの顔ぶれではない。

「どんな芸術も長く続けば衰える」とは、前回、左巻きの演劇界の方々がおしゃっていた事です。

歌舞伎も新派もドラマも映画もそして宝塚も衰退の一途をたどるのではないかと。

元気なのはジャニーズ事務所だけ?

宝塚は生き残りをかけて100周年に臨んだ筈。

その結果が「ベルばら」「エリザベート」+映画やアニメの舞台化であるとしたら、それは間違ってる。

歌舞伎役者(誰とは言わないけど)、宝塚のアイドル化というのは、後々大きな禍根になりそうです。

ドラマと映画が違うように、ドラマと舞台は違います。

映画界がドラマの映画化で食いつなぎ、舞台役者のアイドル化で劇場は食いつなぐ・・・・

情けない世の中になったものですね。

 宝塚事件簿

 未涼亜希退団・・・・これはもうねーー悲しいやらなにやら

              本当の意味で「寿」だったらどんなに嬉しかったかと。

 紅ゆずる休演・・・・単なる体調不良なのか、それとも精神的に随分きてる?為なのか

             そこらへん謎ですけど。一日も早く元気になって頑張れ!!

 

 各部門発表 

 

 最優秀作品賞

 芝居部門 → 「翼ある人々ーブラームスとクララ・シューマン」(上田久美子)

 年頭に予言した通り、これを超える作品は出ませんでした。

   脚本といい、演出といい素晴らしい作品だったと思います。

 

 次点 → 「一夢庵風流記ー前田慶次」(大野拓史)

 壮一帆のさよならにふさわしく、キャラクターを生かしたよい作品でした。

  もうちょっとわかりやすかったら・・と思いますし、もう少し色気が欲しかったかも。

  とはいえ、歌舞伎の手法を取り入れた所は素晴らしかったです。

 

 ショー部門 → 「パッショネイト宝塚」(稲葉太地)

 オーソドックスな作りでしたけど、最初から最後まで元気に見る事が出来ました。

 

 次点 → 「My Dream TAKARAZUKA」(中村一徳)

 さよなら公演にふさわしい、とても楽しいショーでした。

 

 ワースト作品賞

 TAKARAZUKA GLORY (植田景子)

 ラスト・タイクーン (生田大和)

 植田景子さん、二年連続ワースト賞受賞、おめでとうございます。

  脚本の書き方を一から学んではいかがでしょうか?

  生田大和さん、初受賞おめでとうございます。恐れ多くも小池修一郎作品に挑んだ姿勢は

  評価しますが橋にも棒にもひっかからず。

  あなたはまず「歴史」の勉強をなさる事をお勧めします。

 

 最優秀主演男役賞

 壮一帆

 「SHALL WE DANCE」と「前田慶次」の演技に対して。

  滑舌の悪さは相変わらずですが、平凡なサラリーマンから戦国時代の風雲児まで

  演じられた事は素晴らしいです。

 

 最優秀主演娘役賞

 怜美うらら 

 次点・・・愛希れいか

 怜美うららは「翼ある人々」のクララ・シューマンの演技に対して。

  とても美しく上品な若奥様で、貫禄がありました。先が楽しみな娘役です。

  次点の愛希れいかは、芝居というよりショーにおいての活躍が目立ちました。

  一本立ちできる娘役であり、これからの月組をしょって立つ人でしょう。

 

 最優秀助演男役賞

 夢乃聖夏

 天寿光希

 夢乃は「SHALL WE・・・」「前田慶次」両方で欠かせない男役でした。

   とにかく「影のトップ」といっても過言でない程、自由自在に演技していた印象。

   天寿は「かもめ」の演技に対して。

   スーツ姿がびっしりと似合い、セリフに説得力がありました。

 

 最優秀助演娘役賞

 桜一花

 「エリザベート」のゾフィ皇太后の演技に関して。

  小柄で子供っぽい顔つきなのに、素晴らしすぎる皇太后さまでした。

  退団が惜しまれます。

 

 最優秀歌唱賞

 北翔海莉

 「眠らない男ーナポレオン」と「エリザベート」に関して。北翔の歌声をきくと

  ほっとするというのが正直な感想です。

 

 最優秀ダンサー賞

 愛希れいか

 踊るチャンスを貰えた娘役として、近年珍しい事。

  風花舞や星奈優里には遠く及ばないのですが、堂々たる踊りっぷりがいいです。

 

 新人賞

 柚香光

 「エリザベート」のルドルフなどはまだまだの感がありますが

  とにかくどこにいても目立つ。これだけは確かです。

 

 最優秀脚本賞

 「明日への指針ーセンチュリー号の航海日誌」(石田昌也)

 最近、石田先生の脚本には泣かされる事多々あり。悪い意味ではなく

  涙もろくなったという事です。

  タイタニック号の沈没とそれに関わった人達の話を短い時間によくまとめ上げて

  くれたなーーという感じです。

 

 最優秀演出家賞

 小池修一郎

 当然ですけど「眠らない男ーナポレオン」の演出は見事だったなと思います。

  脚本は横に置いておいて、あのようにどどどーっと息もつかずに展開できること。

  まるで絵画をみているような感覚に陥った事。全てがスペクタクルでした。

 

 次点 → 小柳奈穂子

 「SHALL WE DANCE」と「かもめ」の演出に関して。

  映画の舞台化というのは難しいと思います。「フットルース」は見ていないので

  どんなだったのかわかりませんけど「SHALL WE」は観客の期待に応えた作品でした。

  また「かもめ」はチェーホフをわかりやすく解釈しました。

 

 特別賞 → 松風

 「前田慶次」を陰で支え、そして盛り上げたのは実は松風だったと思います。

   みんな「可愛い」とすっかり松風ファンになっていたし。

 

こうやって振り返ると、やっぱり作品の良しあしが全てを決めるという印象。

蘭寿とむが最後まで作品に恵まれなかった事は残念でした。おかげで花組の印象が

薄くて。宙組は「凰稀かなめ」オンリー路線がたたったか?という感じだし。

龍真咲と明日海りおは双子の兄弟のようだし、ますます「捨て組」が増えそうな予感。

2015年は柚希礼音が退団。

ヨン様級トップスターがいなくなった宝塚がどんなに寂しいものか、実感しなくてはなりません。

多分、観劇回数が大幅に減るだろうなあ。

 

 

 

 

 


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