お正月は帰れないよーーと言っていたジュニアが、3日の昼ごろ、突如現れまして。
まさしく「フーテンのジュニア」満開でございました
まず・・・本当に本人なのか?という髭面。
ジュニアは顔が細くて小さいのです。だのに髭が長くて・・・・姫いわく
「岡田准一だよーー」だそうです。要するに似合わないって事で。
何でそんな顔に?と聞いたら
「剃っても剃っても生えてくるから面倒になった」だそうです
早速ヨンジュナがジュニアにひっつき、宿題を教えながら、終わるとゲームに夢中。
「ヨンジュナ、重くなったね」
「ヨンジュナ、パソコン使えるの?すごいね」など弟の成長ぶりに驚いておりました。
「お正月、どこかへ行ってたの?」
「うん。広島。厳島神社、原爆ドーム、大和ミュージアムを見て来たよ」
あらーー私も行きたいわ―・・・でも誰と一緒にいたのかしら?
「もしかして彼女?」
「彼女はいません」
すぐさま否定するんだよね。だけどこっちだって負けちゃいません。
「誰と付き合ってもいいけど。ママがダメって言ったらダメだからね」
「それがわかってるから彼女作らないんでしょ」
は・・・・ これはどう解釈すべきなのかしら?
女性に対する時「この子はママがダメって言いそう」とか考えて付き合ってるって事ですか?
というか、彼の周りに私が気に入りそうな女性がいないという事でしょうか?
どちらにせよ、そういうならまあ。言葉が出ません。
夜はガストに食べに行ったのですが、ドアを開けて待っててくれたり、ちょこっと紳士的
そして弟につきっきりで、一緒にサラダバーに行き、隣で食べさせお肉を切ってあげ・・って
まるで「パパ」のように甲斐甲斐しく。
ああ・・・楽だわ。
姫が仕事から帰ってくるというので、ダディは中座してお迎えに。
3人になった時、ジュニアはおもむろに
「ママにお勧めのインド映画があるんだけど」
へ?インド映画?先日、「ビリーバット」を送って来た時は、よくもまあ、こんな理屈っぽい漫画を・・・と
思ったけど、彼、今はインド映画にハマってるのかい?
「恋する輪廻 オーム シャンティ・オームっていうの。渋谷を歩いている時、偶然映画館の前を
通りかかって、ちょっと見てみようかなと思って入ったら3時間半もあったの。だけどすごく
面白かったから。ママ、見て」
「最近はインド映画なの?」
「うん。「きっとうまくいく」っていう映画もお勧め」
「何でインド映画なの?」
「リアル・・・だからかなあ。じゃあ、何がリアルかって話なんだけど、表面的な話しじゃなくて。
全部セットだったとしてもリアルを作る事が出来てね・・・」
ああ・・・ジュニアの話は難しい。
あなた、哲学者になればよかったんじゃないの?
「じゃあ、ハリウッド映画には興味ないの?」
「うん、あまり見ないかなあ」
ジュニアが言いたいのは・・・多分、インド映画が持つ「パワー」なんじゃないかと。
矛盾が多いしめちゃくちゃな筋立てだけど、演技の上で「リアル」なんだと。
これって私が「蘭陵王」が好きっていうのと同じかも。
ジュニアが昔と変わらない部分を見せてくれてほっとしたし、まだ共通の話題があるなあと。
(小難しいけど)
そこに妹登場。
姫はお兄ちゃんの顔を見るなり、嬉しくてにこにこ・・・そして思わず涙ぐんでしまい。
ジュニアも姫を眩しそうにみていました。(まぶしそうに見る・・・って本当にあるのね)
私が
「姫、化粧っ気がないのよ。何とか言ってやって」というと、ジュニアはより一層姫を見て
「ネイルしないの?」
「職場ではダメだし」
「お客さんと触れ合う仕事なんでしょ。仮面をかぶらないといけないんじゃないの?」
「だから?」
姫はジュニアの言ってる事がわからなかったらしい。
なので私が「だからちゃんと化粧しなさいって事でしょ」って言ったら、やっと姫が「ああ」と・・・・
何をどう話したらいいのかわからないけど、姫にとっては貴重な時間だったようです。
さあいよいよジュニアが帰る・・・・というと、ヨンジュナがぐずぐず。
「ねえ、お泊りしていってよ。明日の朝、帰ればいいじゃない」
まるで不倫相手が帰るのを止める愛人のごとくしつこーーく止めるのでジュニアも苦笑。
「お兄ちゃん、明日、お仕事だからね」と言い聞かせ、帰ろうとしたら思わずヨンジュナは
お兄ちゃんにぎゅって抱き着いておりました。
さらに、何でもすぐになくしては人のせいにするヨンジュナに
「そういう事を言ってはいけません。ヨンジュナのものをなくしたからってママもお兄ちゃんも
全然困らないんだからね。困るのはヨンジュナなんだから
自分でちゃんとなくさないようにする。そして人のせいにしない。しないんだよ。
わかった?」
こんこんと言い聞かせるお兄ちゃんの説教に「あー聞こえない」状態で逃げ回るヨンジュナでした。
短い時間でしたけど濃い時間だったと思います。
次はいつ会えるんだろうなあ。
「ジュニア、具合が悪くなったらすぐに帰ってくるのよ」と、これしか言えない母でした。