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陛下VS安倍を画策するもの

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 週刊ポストに書いてあったんですけど。

 21日の春季皇霊祭の儀、天皇陛下は風邪で代拝になったが

   安倍総理は出席した。宮内庁からは「不敬」だと言われる。

 陛下のパラオ訪問、安倍総理は反対していた。

  パラオには宿泊施設がなく十分な警備が出来ない事に加え、陛下がパラオで

  生還者に会い、慰霊をすれば「天皇は平和主義、しかし安倍総理は戦争派」と

  見られ、安倍政権バッシングに繋がるから。

  しかし、陛下は「船に泊まってもいい」とおっしゃって実現。

 陛下は誕生日会見で安倍政権をけん制。追い打ちをかけたのが皇太子発言。

  これにより陛下VS安倍政権の対立がはっきりと。

  陛下=善

  安倍=悪

  という風に。

 勿論、記事は最終的には「勝手に回りがそう見ているだけで実際は

  陛下と安倍総理は対立なんかしてない」としめるわけですが。

 26日発売の「WILL」では青山繁晴氏が「陛下を政治利用するな」と論文を

   発表。

  「保守派なのに陛下の意をくみ取らずに誕生日会見を意訳するなんて」と。

  「陛下がいわゆる政権批判などするはずがない」という立場。

  八木秀次氏は「天皇は政権批判をしてはいけないのでは」と懐疑的。

  「陛下の発言は東京裁判史観」とする声もあり。

 こういう所が保守派の一枚岩になれない原因。

   誰かを憎む気持ちは一枚岩。思考が単純なんです。

   だけど、「どこまでも彼を信じる」派と「いや、正当に間違っていると言ってあげなければ」と

   2派に分かれる「いい人」保守は・・・弱いのです。

 青山氏には悪いけど、私は陛下の誕生日会見を読んで、素直に

   「これはリベラル思想による平和主義」だと感じました。

   そもそも天皇という存在が、国民に「言葉の裏の裏を読め」と要求する方が

   おかしい。そうでしょ?

   私達国民は陛下の心の裏を読む必要性がありますか?

   もし、陛下が「裏の裏を読んで欲しい」とまで思い詰めているとしたら

   心をひた隠しにしなければならない状況だとしたら、これは異常です

 だから個人的には陛下の誕生日会見は素直に受け取るべきだと思うのです。

   ただ、それと安倍政権への批判は別で。

   煽っているのはマスコミだとは思います。

   これまでも女性誌が「皇后陛下がティアラを外したのは女性宮家を頓挫させた

   安倍政権への反抗」と書きましたし、陛下と皇太子の誕生日会見は政権批判と

   新聞や雑誌が書いたことも事実です。

  ネットの中の保守派いわく

  「陛下が安倍政権を批判している」

  「陛下は女性宮家に賛成だ」

  「陛下は悠仁殿下ではなく愛子女帝を望んでいる」と書かれた事を信じて

   陛下を批判する事自体、反日による分断政策であるといいます。

   ここまで来ると、何が本当で何が嘘かわかりません。

 事実なのは

「戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,

 守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,

 今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,

 かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,

 深い感謝の気持ちを抱いています」(平成25年誕生日)

「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。

 多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,

 東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。

 この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,

 今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」

(平成27年正月)

 この二つの言葉をどのように好意的に受け取ったらいいかという話です。

  好意的に受け取れば「平和を望むよりよい天皇」そのもの。

  陛下だけの言葉なら、こういう受け取り方をしてもいいのですが。

皇后陛下

「今年8月に欧州では第一次大戦開戦から100年の式典が行われました。

第一次,第二次と2度の大戦を敵味方として戦った国々の首脳が同じ場所に集い,

共に未来の平和構築への思いを分かち合っている姿には胸を打たれるものがありました。

私は,今も終戦後のある日,ラジオを通し,A級戦犯に対する判決の言い渡しを聞いた時の

強い恐怖を忘れることが出来ません。まだ中学生で,

戦争から敗戦に至る事情や経緯につき知るところは少なく,

従ってその時の感情は,戦犯個人個人への憎しみ等であろう筈はなく,

恐らくは国と国民という,個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する,

身の震うような怖れであったのだと思います」(平成26年誕生日)

皇太子

「戦争の記憶が薄れようとしている今日,謙虚に過去を振り返るとともに,

戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に,悲惨な体験や日本がたどった

歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」

「我が国は,戦争の惨禍を経て,戦後,日本国憲法を基礎として築き上げられ,

平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が,

日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し,平和の尊さを心に刻み,

平和への思いを新たにする機会になればと思っています」(平成27年誕生日)

このお二人の言葉は陛下と真逆なんでしょうか?

 確かにマスコミのミスリードだなあと思う事はあります。

  一つの言葉を強調する事で印象を強めるようなやり方をする。

  これは疑問です。

  陛下が安倍政権と対立する・・・と煽るという事は、

  「安倍政権は集団的自衛権によって今一度侵略戦争をしようとしている」と印象

  づけたい派がいるんだろうと。

  国会で民主党のお兄ちゃんが興奮して「戦争しない平和な国なんです!日本は!」と

  叫んでいたけど、そんなの当たり前でしょと私は思いました。

  なぜ自国を守る事が「戦争賛美」になるのか。

  売春婦を慰安婦そして従軍慰安婦と言い換えるのと同じではありませんか!!

  どうしたらそんなミスリードに惑わされることなく正しく見る事が出来るのか。

   自分達の目を信じるしかないんじゃないかと思います。

 はっきり言って「政権と対立」しているんじゃないか・・・とみられる事自体

   「天皇の在り方」としてどうかと思わざるを得ません。

   そして政府が「宿もないし警備も十分に出来ない」と言っているのに

   「船の中に泊まってでも」とおっしゃった・・・・という事が「天皇」としてどうなのかと。

   つまり天皇というのは、「無理」を通せる存在である事がわかったんですよ。

   巡視船の船長室に宿泊。しかも一泊。お気の毒とはもう思わないと・・・

   ここまで無理を言った以上、引っ込みがつかなくて風邪でも公務は休めないんだろうなと。

   この程度が庶民が考える事ですよと言いたいです。

 

 


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