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Channel: ふぶきの部屋
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ヨンジュナ、唇を縫う

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 タイトルのような事がありまして・・・・

 

お仕事の帰り、バスに乗っている時に携帯がリンリン。

「ヨンジュナ君のお母さんですか?担任の〇〇です。こんにちは。

あの・・今、通学路でヨンジュナ君がけがをしたと通報がありまして」

え?怪我?先生曰く

「よくわからないのですが、顔から転んだそうで」

思わず(またふざけて・・・)と思ってしまった私です。

遊んで相手は誰だ?同級生か?などと考えていると

「あのーーお母さん、今どこですか?」

「バスの中です」

「じゃあ・・どうしましょう」

「どうすればいいんですか?」

先生の頼りなさに思わず、自分としてはこれ以上ないくらい冷静な声で

聞いてしまいました。

先生は電話の向こうで慌てて

「えっと、あの・・・家についたら僕の携帯に電話を・・・今、番号・・・」

ちょっとまてーー今、バスの中なんですけど。

誰かに「それはだめだよ」と言われたのか?先生は

「じゃあ、家についたころ、僕がもう一度電話します」と支離滅裂な事をいって

切ってしまいました。

私としては、一応保険証や診察券や受給券などを用意し・・・と思い

一旦、家に戻ろうとした所で再び電話が。

「あのー今、お母さん、どこにいらっしゃいますか」

「家の前に」

「じゃああの、学校の方へ歩いてきてください。救急車が待っているので」

え?救急車が待ってる?

保険証断念。即学校に向かって歩き出しました。

確かに通学路だ・・・・保険でおりるんだよね?などと思いながら。

 

いわゆる「現場」には小学生やら学年主任の先生やら顔見知りの

教務主任やらがいまして。肝心の担任は・・・・いたと思うけどちっちゃくて

わからず。あれよあれよという間に救急車に乗りました。

ヨンジュナはストレッチャーに寝かされて、口を手で覆っておりました。

痛みと出血、それからショックで口がきけなかったよう。

上唇がざっくり・・・・・

「あ、シートべルトしめてくださいね」って言われて

(へー救急車もシートベルトが必要なのか)などと思いつつ。

なんだかんだいってこれで二度目の救急車なのよね

 

ヨンジュナのランドセルは片側のベルトが外れてしまってました。

という事は強い力で引っ張った?

どうしたらこの固いベルトが外れるんだろう・・・なんて考えつつ

病院に着きました。

出来たばかりの新しい病院は、救急外来に入るのにもIDが必要で

保護者は待合室で待たないと。

旦那に電話するも、電話に出ないし。そんなもんだよねーー

と思っている間にまた先生から電話が。

「あのーー(こればっかり)今、関わった生徒から事情を聴いております。

ふざけてあっていた結果のケガのようなので」

「はい(だから?)」

「もう少し話を聞いて、それから相談してまた連絡を差しあげます。

あのーーどんな状態でしょうか」

「まだ診察中なので」

「ですよね。はい。えっと、じゃあ、また連絡します」

どうもこの担任、人慣れしてしていないっていうか怯えてるっていうか?

私はモンスターペアレントじゃあないよ。

こんなに冷静に対処しているじゃないのよーーと心のなかでひとしきり。

 

先生に呼ばれ、ヨンジュナの元に。

「事情は聴いていますか?」

「いえ、何も聞いておりません」

「ああ、そうですか。顔から突っ込んでこんな感じになったようです。

頭等は打ってないので大丈夫だと思いますが、一応口腔外科に回って貰って

1針縫う必要性があると思います」

だそうです。

縫うのか・・・・

救急外来から未来空間みたいな通路を通って一般外来に出ると

そこは・・・・まさにドラマのロケ現場

あっちのドラマでもこっちのドラマでも見た事があるエスカレーター

しかもタリーズコーヒーにローソンまであるの?あまりにすごすぎる。

なんて妙に感心しながら外来へ。

 

レントゲンをとって異物が混入しているかどうかを調べ・・・・

って時にまたも電話が。

「6年生の子とふざけあっている時にランドセルを振り回して・・・という事で

6年の担任と相談し、あちらの保護者にも連絡し、保護者の方から直接

謝罪の電話を入れて貰っていいでしょうか」

「はい。大丈夫です」と答えました。

この頃にはおおかた、ヨンジュナから理由を聞いてました。

 

それほど親しいわけじゃないけど、たまたま帰りが同じ方向の6年生。

あだ名しか知らない彼と帰って来た時にふざけあって・・・(そこらへんが

ちょっと疑問ですが)

6年生はヨンジュナのランドセルを引っ張ってぐるぐる回しぱっと手を放した。

なのでつんのめって顔から転んでしまった。

たまたまそこを車で通りかかった人がいて、すぐに救急車を呼んでくれたんだそうです。

ヨンジュナ、6年生を庇ってない?

もにょっているのは自分にも非があると思っているから?

それとも庇っているから?どっちだよ・・・だけど、要するに「ふざけていた」わけで

互いに悪いって事だよね。

目撃者は同じマンションに住む6年生と同級生数人。

日頃、いたずらばかりやるヨンジュナですから、こういう事が起こっても不思議ではない。

その証拠に、これから唇を縫うっていうのに、彼の関心は自分が座っている

椅子についた色々なボタン。ちょこっと押してみようかな・・・的なことをやろうと

するので怒りました。

結果的に2針縫いました。

本日はまた病院に行きます。

 

普段、学校の帰りは仲良しの同級生と一緒。

その後は我が家に集まってゲーム・・・が日課のヨンジュナ。

お友達の数も1人から多い時は6人とか8人とか。

なぜか学年に関係なくやってきます。

仕事から帰ってきて、彼らの顔を見て顔と名前を確認し

挨拶をきっちりとさせ、怒る所は怒り、時間通りに返すというのが

私の役目で。ゆえにいつかはこんな事が起きるんじゃないかと思いました。

 

いわゆる6年生の親から謝罪の電話がありました。

家まで来たいと言ったけど、「お互い様なのでお気遣いなく」と

お断りしましたが、姫ちゃんいわく

「そう言われる方がかえって怖い」そうです。

あ・・・・そうか。わかっちゃいるけど、じゃあどうしろと?

かの国の人みたいにヒステリックに「おたくのお子さんが」なんて言えませんから。

ヨンジュナがふざけていたのは確かなんだし。

ただ・・不注意でも「けがをさせてしまった」事実を重く受け止めて欲しいとは思います。

ここで不問に付した事が後々、後悔するような事にならないでと。

 

 


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