嫁公務、無事に終了でき、ありがたいことです
今年は郡山宮傘寿の為、中禅寺湖畔の旅館にご招待。
郡山宮夫妻、私、旦那、姫、ヨンジュナの6人で参りました。
土曜日はあいにくの雨で・・・・・
それでも遊覧船に乗り、立木観音を参拝。
雨の中禅寺湖というのは、湖の水が御椀からあふれでる感じのたぽんたぽん状態になります。
華厳の滝も竜頭の滝も湯滝もびっくりする程水量が多く、水しぶきで煙ってしまう程です。
男体山は煙っていましたけど、その風情が何とも雄々しく、緑が鮮やか。
私がなんで中禅寺湖が好きかって、一番は「涼しい」から。
土曜日も気温は17度くらいで、下界は真夏でもこっちは春先のよう。
姫達は慌てて持ってきたパーカーなどを着ておりましたが、私には丁度いい気温でした。
今回泊まったホテル「四季彩」は、上の二人が小さい頃によく連れて行ったところ。
今はリニューアルされて、すっかり高級感のあるホテルになりましたが
当時はのどかで小さなホテルでした。
部屋が、その昔、泊まった所と同じで、でも今回は非常に立派になっていたので
時間の流れをひしひしと感じました。
寒がりの子供達にとって、中禅寺は決して好きな場所ではありませんでした。
特に真冬は、雪と風でジュニアが熱を出したり、寒さのあまり泣き出したり・・・という事も。
また、夏場はあぶが多いので、正直、姫は苦手。
それでも、今年、久しぶりに一緒に行った姫は懐かしくて懐かしくて、思い出話ばかり
しておりました。
(そのほとんどはジュニアに関する話ばかりでしたけどね)
ヨンジュナが生まれた年、長男を亡くした郡山宮はすっかり意気消沈。
それでも新しい家族が生まれる事にはとても喜んでいました。
あの時、「もう70だからね・・・そのお腹にいる子が幼稚園に入るまで生きていられない」
と言いましたっけ。
生まれたら生まれたで「小学校に入るまで生きていないと思う」と言ってました。
でも今、ヨンジュナは小学校5年生です
「死ぬまでに一度でいいからジュニアに会いたい」というのが宮の希望です。
全く・・・・本当にジュニアは。
まあ、今回、ジュニアは参加しませんでしたが、宮はとてもよろこんでくれました。
こういう時、小さい子がいるというのは助かります。
場を和ませる存在と言うか、何気ない一言が周囲を笑わせたりするからです。
「ヨンジュナにはまいったなあ」というのが口癖になった宮妃です。
80歳とはいえ、毎日夫婦で散歩にいそしんでいる為か、とにかく元気で足が丈夫。
介護認定も受けず、二人で自立した生活を送っています。
しかし、宮妃は熱中症になりやすいので水分補給は必至。
本人も自覚はあるそうです。骨粗しょう症の薬も飲んでいて
「私がボケても絶対にこれだけは飲ませて下さいね」と言われました。
いつもはお酒を飲まない郡山宮は、日本酒ですっかり酔っ払い、喋る喋る。
今まで何度も聞いて来た「俺の人生」の物語を。
それはいいんですけど、後半は相続とか遺言とか愚痴めいたものばかり
なんだよ・・・今さらって感じ。
それはこっちのセリフだよーー
思えば、郡山宮は私の父にあった事がありません。今まで関心もなかったんじゃないでしょうか。
今になって「お父さんはいくつで亡くなったの」と聞くので「70です」と答えたら
「早かったね」と言われました。
「仙台の家は(処分して)勿体ない事をしたね」というので、こっちは無言。
あなたの息子さんのせいなんですが。っていうか、何でそれを今、私に言うの?
息子に言えって
その中でも「あんたに息子を奪われた」と言われた時は結構ショックでしたね。
今さら30年前の話を愚痴られてもさ。
私だって結婚さえしなかったら人生変わっていたかもしれないんだし。
「終活する為に色々なものを処分して。遺言状も書かなくちゃ」と何度も言うので
「家具も食器も処分しなくていいから、保険証と印鑑登録証のある場所を教えておいて
下さい。それからお義父さんが生まれてから死ぬまでの戸籍を取らなきゃいけないと
思うので、大元の戸籍の住所も」って言ってしまいましたよ
「え?今のじゃないの?岩手の戸籍もいるの?」
「はい。いります。それさえわかればいいです」なんて意地悪な事を。
何でも自分達で処理しようとするのは立派だけど、80の年寄りが家具や食器を
ばんばん処分していくなんて、あまりお勧めしませんね。
そりゃ、葬儀の時は後片付け等大変かもしれないけど。本当に何も残すつもりないの?
と思ったら「家と土地は孫に残す。あんた達にはやらない」というので、「はいはい」と
言っておきました。
うちの旦那は一人っ子になったんですもの。残すも残さないもないでしょうに。
かと思うと「隣との境界だけはしっかりしとかないと」とかいうしね。
郡山宮は生まれた時の環境からこれだけ頑張って来たんだという事を誇りたい。
それを超えられない息子を不甲斐なく思っている。
さらに孫がその下を行くのが許せない・・・という感じでしょうか。
私と結婚さえしなかったらもっと「ご優秀」な孫が出来たかもと思っているんでしょうね。
夜中、姫と二人で露天風呂で語り合いました。
「なんでじじちゃんは私に結婚しろっていうのかなあ」ともうすぐ22歳の娘が言うのです。
婚活する為にお見合いの話を向けたら、宮が
「絶対に恋愛結婚じゃないとダメだ」とかいうし。
歳相応で結婚しろ、だけど見合いはダメだ・・・・・の意味がわからないわ。
「苗字が変ったらお金を残す」とか言われてもねーー
今の世の中、自然発生的にカレシが出来るとは限らない。
姫のような職場ではさらに出会いの場がない。
不憫だなあ。普通に大学生をやってたらあるいはと思うのに。
私だって姫には結婚して欲しいと思います。
今みたいに居心地のよさを体験しちゃうと、将来、娘に依存しそうだもの。
だけど姫のブラザーコンプレックスを打ち砕く男性が現れる確率はかなり低いでしょうね。
ヨンジュナは相手が80の老人だろうがなんだろうかお構いなしでマイペース。
それでも宮妃の手をつないで歩いてあげたりするところはさすがかも。
疲れたのか竜頭の滝では寝ちゃって車から降りず。
「私が残ります」と言って私も一休みと思ったら、みんながいなくなった途端
むくっと起き上がって
「ねえ、ママ、話しようよ。せっかく二人きりになれたんだからさ」といい、にやり。
だめだーー萌えーーになっちゃうでしょっ
なんのことはない。今やってゲームを見せたかっただけなんですけどね。
夜は自分のベッドで寝ないで私の真横でグーグー。
それを姫が抱き上げて(30キロ近いのに)ベッドに運んでましたっけ。
翌朝は見事に晴れて暑くなりました
たった一泊でしたけど、二人とも喜んでくれたのでほっとしました。