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Channel: ふぶきの部屋
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ガイズ&ドールズ2回目

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 31日。二回目の「ガイズ&ドールス」を見てまいりました。

一階の一番後ろに近い席でした。

 

宝塚は回数を見る楽しみ方もあります。

けれど、何度も見るとどんなにひどい作品でも、どんなに下手な歌でも

ひいき目になってしまう事は確かなようです。

阪急の人は「宝塚というのは一芸に秀でた人だからトップになれるわけではないし

たとえ作品の筋立てがめちゃくちゃでもトップが「立てば」それでファン・コミュニティは満足する」

と考えているようです

確かにそうだろうなあと思います。

過去の名作には、それがたとえ柴田作品であっても、ワンパターンで「またか」みたいな話が

がんがんありますし、でも、それでも「名作」であったのには「あて書き」がきちんとできたからでしょう。

しかし、今、宝塚では「あて書き」はしてないそうです。

するつもりもないみたい。

だから作家が「この人をイメージして書きました」と脚本を出しても、「だから?」って言われて終わりなのね。

コスト削減の為には古い作品を何度も上演する。

どんなに好評でも同じ組で公演延長はなし。

あて書きしない。ストーリー性は重視しない。プロデューサーの一存でスター路線が決まる。

こんな事やってたら、スターはともかく客の質が落ちるだけでしょう。

宝塚とテニプリをいっしょくたにされても文句はいえないし、歌劇団としてはそれでいいんだろうと思います。

必至に芸術性を高めてきた演出家の努力は水の泡

アイドルトップ乱立はどうかなーーと思うんですがね。

それで。

だから1回目の感想というのは重要だなと思いました。

それというのも、2回目になると「きりやんの真似」にみえた礼真琴のアデレイドが

それなりに可愛らしく同情しちゃうキャラになってるというか、なんで娘役にならないの?と。

ステージの後ろにぱっと出てくるところは、イマイチ存在感に欠けるし、回りの女の子に

埋もれそうな部分はあるものの、声を自在に操れるという特技が生かされ、

本当にキュートなアデレイドでした。

アーバイドの天寿光希を重点的に見てたんですが。

いやーーあの人、最初から最後まで「張り付いた笑顔」で乗り切った。

そっかーー彼の中で「サラとスカイの恋」は最初から計算づくの事だったのねと。

あまりに硬い性格のサラを心配し、何とかしなくちゃって思ってたんだろうなあ・・・と思いました。

でもやっぱり天寿に老け役は早すぎる。

ナイスリー・ナイスリーの美城れんは2幕目最初から居眠りポーズで、とうとうスカイに

「寝るなZ!」と言われてたし、ビッグ・ジュールは教団でくまを取り上げられそうになり

「あげないっ!」とひっぱり、スカイを驚かせてしまいました。

ハロウィンだったので、あっちもこっちもハロウィン仕様。乗るわーー

 

それにしても。

実はネイサンみたいな人ってかなりいますよね。

我が家の旦那がそうです。これから「ネイサン」って呼ぼうかしら?

だからアデレイドのセリフや歌がそれはそれは心にしみてねーー

1幕目のほぼラスト。ハバナで遊んで帰ってきたスカイとサラが下手から

銀橋に出て

サラ「ありがとう。送ってくださって。コーヒーは?ドルセ・デ・リーチェは?」

って言った所でマイクがぷつんと途切れてしまいました。

それでもスカイは芝居をやめず、歌も歌いはじめて、その歌声が一番後ろにも聞こえて

しまうという北翔海莉の驚異の発声。

「オベデア・・・」と言ったところで何かサインがあったのでしょうか。

少し遅れて「初めて教えた」でスカイはさりげなくサラの手をとり上手に去り

上手に退場。そして幕が下りました。

「そのままお待ちください」のお姉さんたちの声。

10分経過しても復旧せず「音響機器の復旧の為、今しばらくお待ちください」

で明かりがついたのでその間にトイレに。

結果的に20分遅れで始まったんですが、1幕終わりですからすぐに休憩に。

 

我が家の姫は、こういう事が初めてなので「ドキドキ」したそうです。

そうだよねーーふつう、ありえないから。もし、本当にそういう事があったら

お詫びだけじゃすまされない筈なんですけど、済ましちゃうのが宝塚。

私は実は2度目の遭遇。

忘れもしない、星組「ガラスの風景」のオープニングで香寿たつきが出てきた所で

セットが動かなくなり中断。

このまま終わっちゃうのかと思ったけど、結果的に最初からやってくれてほっとしました。

その後も音響機器の故障で一度完全に休演した事もあったはず。

新しい劇場になってから3度目ってことですか?

全部星組っていうのは偶然なんでしょうかね。

 

2幕目はジェンヌさん達のテンションが高かったような気がします。

貴重な経験でしたーー

 

 


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