歌会始でした
御製
戦ひにあまたの人の失せしとふ島緑にて海に横たふ
ペリリュー島慰霊の時の歌。どこまでも「先の戦争」を語る。
ネットで「靖国神社へ行かれては」という意見がありました。
本当にその通りだと思います。
外国へ行かなくても英霊はすぐそこに・・・・・
その上で「実際の戦地へ行きたい」というならわかるんですけどね。
皇后陛下御歌
夕茜に入りゆく一機若き日の吾がごとく
行く旅人やある
夕焼けの空に一機の飛行機を見て、ご自分が一人で欧州旅行を
した時を思い出し、あの一機にも若い人が同じように乗っているのだろうか・・・
若き日の欧州旅行といえば、当時、皇太子殿下との結婚話を避けるために
聖心女子の同窓会に行ったんでしたよね。
でも実は、あの同窓会は美智子さんの為にわざわざ開かれたもので
しかも、当時、女性の一人旅にビザはなかなか下りなかった時代。
「仕組まれたお断りの図」だったんだなあと。
それにしても大昔を思い出されたもので。
皇太子殿下
スペインの小さき町に響きたる人々の唄ふ復興の歌
2014年に皇太子が単独でスペインを訪問した時に
ちいさき町「コリア・デル・リオ」市の小学校で「花は咲く」を
聞いた時を詠んだもの。
正直・・・なんでスペイン?って思いました。わざわざスペイン。
そっか・・福島は日帰りで、よそは行ってないからどこへ行っても
歌って歓迎された事がないんだなと。
「復興の歌」ではなく「復興の声」の声の方がいいんじゃないかな。
「人々の唄ふ花は咲く」とか。
今年もスペインに行きたいよアピール?
皇太子妃殿下
ふるさとの復興願ひて語りあふ若人たちのまなざしは澄む
2015年10月に福島へ行ったとき、訪問した学校の風景を詠んだもの。
「身内の歌ばかりではだめ」と皇后陛下から叱られたから「復興」を歌えば
いいんでしょ・・・とばかりにやっつけてみました。
っていうか、何年も「心を寄せる」ばかりで何もしてなかったくせに
ふるさとの復興願ひて若人の未来語りに耳傾け
の方がいいんじゃない?今回の雅子妃の歌はめちゃくちゃ字余りだよ。
秋篠宮殿下
日系の人らと語り感じたり外つ国に見る郷里の心
この歌はまさにそのまま。ブラジル訪問後のご感想でも同じことを
おっしゃっていました。
よほど日系ブラジルの方々の「日本への思い」の強さに打たれたのでしょうね。
紀子妃殿下
海わたりこのブラジルに住みし人の詩歌に託す思ひさまざま
思いは殿下と同じかと。たとえ日常会話が日本語でなくても
忘れてしまっていても、どこかに「日本の言葉」が残っている。
歌で懐かしむ故郷の言葉。
眞子内親王
広がりし苔の緑のやはらかく人々のこめし思ひ伝はる
金沢の苔の上での思い出をうたったもの。
「広がりし苔の緑のやはらかく」と来たら、下の句はどう受けたらいいんでしょう?
どうも安易な気がするんですけどね。
「土にこめたる人々の思い」
難しいっ!!
佳子内親王
若人が力を合はせ創りだす舞台の上から思ひ伝はる
「手話パフォーマンス」ご出席の歌。
姉君とお揃いの「思ひ伝はる」なのかしら?と思ったりして。
「若人が手と手を合せ創り出す」の方がよくない?
華子妃殿下
人と人思はぬ出会ひに生涯の良き友となり師ともなりなむ
深いっ 本当に深いっ
「思はぬ出会ひ」で女帝陛下になってしまった・・・・・義姉。ってことないですよね。
信子妃殿下
東北の再会かなへし人々の笑みと涙に心やすらけく
毎年きちんと被災地に心を寄せている方の歌は通り一遍ではございません。
東宮夫妻に見せつけてやりたい歌です。
復興だの被災地だのをテーマにするなら、これくらい深くなくては。
彬子女王
百歳をむかへたまひし祖父宮に導かれこし人生の道
いやはや・・気恥ずかしい歌ですこと。まあ「祖父宮」としては嬉しいでしょうね。
久子妃殿下
「げんきですやまこし」といふ人文字を作りし人ら健やかであれ
みんなが東日本大震災を詠むなら、私は新潟中越地震よ・・・・と言いたげな。
承子女王
鳥たちの声に重なる原宿の人の気配と日暮の合図
原宿限定ではないと思うんですけど。鳥たちが鳴くと原宿に日暮れが来るの?
絢子女王
出雲路へ集ひし人の願ひ事縁の行方は神のみが知る
意味深と言われている歌ですね。
「神のみが知る」縁は絢子女王本人なのか、それとも姉夫婦の事なのか。
宮妃方。
紀子妃と眞子内親王の姿勢の良さが目を引きます。
眞子さまの貫禄って・・・毎回思いますけど、これぞうまれながらの皇族ですわ。
紀子様と眞子さまはデザインがそっくり。紀子様のはいつも見るドレスだなあと思いますが。
信子妃と彬子女王は色違いのお揃い。
娘より派手な久子妃。
高円宮家って久子妃ばかり新調している感じがするんですけどね。