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Channel: ふぶきの部屋
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オフィーリアと影の一座

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土曜日に見てまいりました。

元々はミヒャエル・エンデの「オフィーリアと影の一座」という物語を

芝居化したもの。

とても変わったお芝居でした。

舞台中央に白い幕が垂れ下がっており、それが「影」を作り出します。

オフィーリアさんの街や一座などは白石加代子が持つ箱庭で表現され

それが映像に出てくるという仕掛け。

動くセットが数個、影たちの服装はコロスのような感じ。

 

舞台中央に座った白石加代子さん演じるオフィーリアさんが絵本を開いて

朗読風に始まります。

その朗読を助けるのは旺なつきと、フィリップ・エマール。

このフィリップ・エマールという人のフランス語と英語が独特の世界観を

生み出します。

オフィーリアさんは声が小さかったので、劇場のプロンプターの仕事をしています。

沢山の芝居のセリフを全部覚え込んだ彼女でしたが、劇場の閉鎖と共に

無職に。

彼女の家には、居場所のない「影」が沢山住み着くのですが、かれらは

オフィーリアさんの窮地を助けるべく、一座を作りお芝居をします。

 1作目 → トゥーランドット

・トゥーランドット・・・彩乃かなみ

・カラフ・・・彩吹真央

・タマル・・・真瀬はるか

・王様・・・旺なつき

私、トゥーランドットは宙組で上演されたものしか知らないのですが

こっち版をみると、宙組版はなんだったんだろうと思います。

あっちは完全棒読みじゃないのーー

彩乃かなみのトゥーランドットのものすごい歌声。低音・高音とりまぜた

冷たい女性の雰囲気が素晴らしくて鳥肌もの。

さらに、久しぶりの男役である彩吹真央のカラフは、「誰も眠ってはならぬ」で

涙が出ちゃうほどすごい歌声を聞かせてくれて、しかも昔と変わらず

包容力のあるカラフで・・・かっこいい

そしてタマルの真瀬はるかの演技もまた素晴らしく、場面をしめる旺なつきの

姿勢のよさ、歌声、やたらかっこいい、どれもこれもあまりに素晴らしくて

最後は涙が出ちゃうほど。

BSプライムあたりでやってくれないかしら。

ただね・・・このトゥーランドットに至るまでが多少退屈で寝ちゃうのね。

白石さんの変わる声音も演技力もただただ圧巻ではあるのですが

影たちが長くて。

 2作目・・・オンディーヌ

・オンディーヌ・・・白石加代子

・ハンス・・・舘形比呂一

・ベルタ・・・旺なつき

配役だけ見ると「え?何で」と思いますが、ブリッコ白石さんの演技は面白いです。

でもこっちはストレートプレイで、非常に抽象的だなあと。

 

以上、休憩なしでした。

世の中には色々な見せ方があるものだなあと想像力をかきたてられたわけですが

確かに予算をかけなくてもいい作品は作れる。

でも箱の大きさによりますよね。

大劇場でこれをやってしまってはダメでしょ・・・正塚せんせ。

しかも、もし、あれくらいカットするなら盆も使ってはいけないと思いますが。

やぱり舞台劇というのは制約がある中でどれほど生かせるかという事。

さらにどくらい役者の魅力を引き出せるかという事ですね。

そういう意味では今回は適材適所でした。


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