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マリー・アントワネット展と山岸凉子展

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 土曜日に頑張って六本木と根津へ行ってまいりました。

私にとっては「芸術の冬」になったわけですが。

それにしても六本木というのは裕福な方が多いのよねーーキラキラしてて。

こういうのを見たがるのはヅカファンが多いのでは?と思ったり。ちらほらそんな会話も聞こえて来たし音声ガイドが花總まりだったりしたしね。

確かにヅカファンには嬉しい展覧会で。

だってアルトワ伯爵の肖像画を見て「これが美弥るりかかあ」なんて考える面白さがあり。

頭の中は「ベルサイユのばら」と「1789」が交互に出てくるような感じで。

若い頃のルイ16世って結構痩せててかっこいいんです。それに引き換えアルトワ伯とプロヴァンズ伯は馬鹿っぽい顔というか・・・

デュ・バリー夫人もそんなに悪そうな人じゃないし、マリー・テレーズとルイ・ジョゼフやルイ・シャルルは本当に可愛らしくて。普通に成長していたらヨーロッパ一のハンサムとか、美女とか言われていたんだろうなあと思うと悲しくなりました。

 

アントワネットの部屋。この部屋はマリー・テレーズの誕生と共に娘を近くに引っ越しさせて作った部屋。アパルトマンです。

ヴェルサイユ宮殿自体が巨大なマンションと考えればいいんですよね。

可愛らしくて愛嬌があってファッションセンスが抜群で調度品の趣味もいい。これで賭博さえしなかったら愛されていたのかなあ。

この首飾りも展示されていたんですけど、正直、今でも誰も買わないかも。だってあまりにも重そうなんだもの。真ん中の一つでいいわ。それにこれを引き立たせるドレスを作ろうとしても、当時のわっかのドレスじゃゴテゴテしすぎてダメなんじゃ?

ある意味、時代を先取りしたネックレスだと思いました。

革命の足跡が聞こえてからのアントワネットは策略家のイメージでしょうか。フェルゼンと連絡を取りながらもなんとかオーストリアなどヨーロッパの国々に手紙を送ったり、革命政府にすり寄ったり・・・この頭のよさをもっと早く発揮出来ていたらギロチンにかけられることもなかったのかもしれません。

個人的には子供達の運命が可哀想すぎて。王子として死ぬ事が出来たルイ・ジョゼフは幸福だったのかもと思いました。

一緒に行ったお友達が「アントワネットって当時の美人だったのかな?」と言ったので

「今のルクセンブルクのステファニー妃によく似てる」と言いましたら顔がわからないという事で。

ね?似てるでしょ?この愛らしさ。とんがった鼻とピンクのほっぺ。きっとこんな風な美人でフランス国民の心を虜にしたのよねーー

 

さて次は根津の弥生美術館へ。

私、根津の東大のあたりは行った事がなかったのですが、本当にいい場所で住みたいなあと覆いました。

最も・・・買い物をどうしてるのか不思議ですし、家賃とか固定資産税とか高そうとは思うけど、こういう文学的な街は本当に好きです。

弥生美術館も初めて。

今回行った理由は「山岸凉子展」があったからです。

 建物の中は結構不思議な作りというか複雑というか。ものすごい人で。暑くて暑くて。

で、とりあえず一番誰も行かない3階の常設展・高畠華宵展に。

実は高畠華宵が大好きな私です。 こういう絵を描いた人。

こういう宣伝で人気に・・・・とはいっても大正時代はエロチックと批判も出たような?

とにかく明治末期から大正・昭和初期までの時代が大好きな私で、心はついつい華族のお嬢様になってしまうのですわ。

とはいえ、高畠華宵って女性同士の愛、または男性同士の愛を知る人々のカリスマ的な存在で。見る側がちょっと顔を赤らめてしまう部分もあるんですよね。

 これなんて・・・一人で大うけしちゃってお友達に呆れられましたが。だって全身入れ墨でふんどし姿だよーーその道の人達からしたら・・・・

いえいえ私、華宵はやっぱり少女雑誌の挿絵画家として本当に好きなんですわ。

それから2階へいくと山岸凉子展をやってまして。ここでは初期の作品から順に・・・

昔、彼女の硬い線が苦手でねーー この展示でご本人も色々悩んでいたんだなあと妙に共感。

「アラベスク」の原画を見て「これと同じくらい足が上がってる朝海ひかる」を思い出したり。

今でもこういう衣装を作ってみたらいいのになあと思ったり。

二階の奥へ行くと「竹久夢二美術館」になってるんです。

私、夢二は苦手ですわ。でも回りの方はお好きな人が多いみたい

一体何回結婚してらっしゃるの?的な怒りが・・・・・

レコードも展示してて、お友達の為に触りを歌ってみましたの。そしたら「いつの時代から生きてらっしゃるの」と言われて。私もわからなくなりました。

一旦外に出てまた1階に入りなおすと今度は「日出処天子」だらけ。

いいわーー厩戸皇子素敵だわーー そういえば華宵もこっちも耽美的な世界ですわね。

「天神唐草」のきゃえーーっの原画もあったのでお友達に

「東宮御所で雅子さんがこんな風にやってるらしいよ」と教えてあげました

山岸さんの本が飛ぶように売れてました。「処天」完全版も出ているんですね。

絵ハガキなども売ってましたが、私はチェリッシュギャラリーとか結構持ってるから遠慮。

帰りは隣の喫茶店でおしゃべり。

レトロで素敵な喫茶店でしたわ。素敵なデートスポット。

でも久しぶりに歩いたから疲れたーー心地いい疲れでした。


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