小柳奈穂子×〇〇・・・85%
小柳奈穂子の事、最初は好きじゃなかったんです。
2002年 SLAPSTICK
これがまあ、ひどい出来で・・・お気の毒な霧矢大夢状態でしたし、2003年アメリカン・パイも「何でそこで萩尾望都?やるならトーマの心臓じゃん」気の毒な貴城けいでございまして、2004年 NAKED CITY これまた妙に暗くて・・でもまあ、彩吹真央との相性はいいんだと思ったけど。
つまり、どうにも「宝塚愛」を感じる事が出来なかったんですよね。
「宝塚が嫌いなら他でやればいいじゃん」くらいに思ってました。
ちょこっと変わったと思ったのは2007年 シルバーローズ・クロニクル。これで彩吹真央というとてつもなく相性のよい相手に恵まれ、その後、佳作の「シャングリラ」へと。
でも小柳奈穂子への評価は未知数だよねと思ってました。
それがっ!成長したのか空気を読んだのか組織に取り込まれたのか2011年「めぐり会いは再び」で大劇場デビューでブレイクし、まさかのパート2まで出来上がってしまったというわけです。
これでいわゆる「宝塚風ぶりっこ路線」が確立して、「アリスの恋人」(2011年)
「怪盗楚留香外伝花盗人」と女の子が好みそうなラブラブ物語で酔わせてくれる存在になったんですね。
しかしながら・・・・どうもその後がよくないんです。
2013 SHALL WE DANCE ×Congratulation 宝塚(藤井大介)
2015年 ルパン三世 × ファンシー・ガイ(三木章雄)
2017年 幕末太陽傳 × DoramaticS(中村一徳)
こんなに映画やアニメのリメイクばっかりするのは本人の意志?それとも歌劇団のオススメ?
「キャッチ・ミーイユーキャン」「オーム・シャンティ・オーム」「フットルース」
これらの中で「めぐり会い・・」を超える作品は出ているか?といえば「否」です。
一度目はいいけど、2度も3度も繰り返して見る気になれない。宝塚らしさがない。
ストーリーを舞台風にまとめる事で精一杯なんじゃないか?等々、疑問点ばかり。
最近でいいなと思ったのが「かもめ」くらいですよね。
個人的にはこういう小柳奈穂子をみたいですよ。
大劇場ではさらに組む相手がまずかったかなあ。
本来、藤井大介とは相性がいい筈だし彼こそ宝塚を代表するショー作家である事は間違いなしなので「小柳×藤井」なら「みたい!期待度100%」の筈だったのに。
いざみたら何だか消化不良。ショーは騒がしいイメージかなかった。
次の三木先生ですけど、三木先生って古い人のわりにはヒット作があまりないというか・・「パッション・ブルー」「ル・ボレロ・ルージュ」「ジャズマニア」「レ・コラージュ」あたりまでで、最近の作品では何もよいものがなく・・「ロック・オン」も「カノン」も「クライマックス」もひどかったよねーーって感じで、三木先生と組むだけで稼働率70%になっちゃうんじゃないか?と。
早霧せいなのさよなら公演「幕末太陽傳」は好きな人は好きでしょうけど間延びしている感は否めないし、今の雪組にふさわしい作品だったかといえば疑問が。
逆にショーの方はなかなかの出来でしたけど・・・
このままだと期待率が下がる一方で困っちゃう。
そこで小柳奈穂子と藤井大介でもう一度「ぶりっこ路線」「こてこてラブラブ路線」を復活させて欲しいものです。
韓ドラ「雲が描いた月明り」を舞台化して乙女達をキュンキュンさせて、藤井大介のショーでこれでもかっという程BL路線を味わいたいです