花組時代を知らないのに、こんな御大層なタイトルで書いてよいものかと思いますが。それでもスカステで放送された新人公演を見たりとか、自分なりに努力したつもりです。
花組を全く見てないわけではないんです・・・ただ視界に入らなかっただけで。
やっぱり新人公演を見てないってのは大きな問題です。
一応パンフレットで「ああ、また朝夏まなとが主演なのか」と思う事はあり、で、隣に座った友人などに「あの子が朝夏まなと」って言われる事もあったと思います。でもあまり印象にないというか。
花組時代の朝夏は春野寿美礼を追いかけていたような感じがしますよね。
「マラケシュー紅の墓標」ではオサそっくりの口調で話していたし・・でもオサの役をやるっていうのはちょっと気の毒だったかも。
なぜって、オサの役ってあまり動かないで突っ立って喋ってる事の方が多いですものね。オサ自体は非常に目立つし華やかだし、立ってるだけでいいって感じでしたけど、それを新人公演でばばん!と出すのは難しかったろうと。
結果的に棒立ちの無表情な印象が残ってしまうのではないか。
でも、オサと違うのは朝夏には「やさしさ」というオーラがあって、時折見せる必死な表情、安心した表情、セリフにこめられる感情に癒されるなあと思いました。
だから宙組の「銀河英雄伝説」に出演した時は「太王四神記」のチュムチ?というくらいの認識しかありませんでした。
でも結果的に「銀河英雄伝説」で最も得をした人は誰かと問われたら、まさにそれこそ朝夏まなどであると思います。
こういう人材登用に関しては小池先生は天才ですね。
朝夏は、とにかく人の為に無償で尽くす役柄が似合う人です。
どんなわがままなご主人様でも頑固なご主人様でも。そういう性質がいかんなく発揮された作品が「銀河英雄伝説」であり「翼ある人々」であり「神々の土地」であったと思います。
一番似合わないのが悪役や軽薄な役柄で「モンテクリスト伯」や「王妃の館」は
もっとも似合わない役で、そういう意味では引き出しは狭い。けれどトップとしてはよろしいといった所でしょう。
(「風と共に去りぬ」のスカーレットは・・・うーん。ノーコメント。「TOP HUT」はコメディ慣れしてない感じ。「王家に捧ぐ歌」のラダメスはやっぱり湖月の方がいいかもね)
個人的には「シェイクスピア」が大好きで、エリザベス女王の前で一人演じるまー様の姿に幾度涙した事でしょうか。
あの頃から多分彼女の「HOT EYES」に魅了されていたのかもしれませんね。
ショー作品において「HOT EYES」と「VIVA FESTA」に出会った事は彼女のトップ人生においてとても大きな事だったと思っています。
宙組は創設以来、とにかく「クールビューティ」のトップが続きました。
人材がころころ変わったり、落下傘も多く、組としてのまとまりに欠ける事が多かったと思います。
まーさまはそんな宙組に「暖かい春風」をもたらしてくれました。
相手役とのラブラブ感も十分に堪能させてくれましたし、いつも楽しくほっこりさせてくれました。
今になって・・ああ・・まー様は宙組を卒業するんだなあ、あの綺麗なダンスも見られないのかと思うと悲しくて悲しくて。
私って結構まー様はファンだったんだと感じる今日このごろ。
まー様ロスを考えると、暫く宙組はいいや・・・と思う程です。
ふぶきのまー様ベストシーン
1位・・・HOT EYESの「DARK EYE」及びジャニーズメドレー
2位・・・シェイクスピアの冬物語のシーン
3位・・・「翼ある人々」の「なぜ聞かないんですか・・あなたが好きだからだ」
4位・・・アムールド99の「パッシィの館」及び「ザ・ゲーム」のダンス
5位・・・VIVA FESTAのソーラン節
6位・・・フェニックスTAKARAZUKAのオープニングのダンス
そうそう・・・「王家に捧ぐ歌」と「エリザベート」におけるまー様を語り損ねて。っていうくらい実は印象に残らなかったわけで・・・
ラダメスは背が高いし銀橋でのラブシーンはよかったけど、あまり戦士に見えなかったし、キムシンは完璧に合わないよね。
トートは黒髪の時点でもうペケで。
どちらもまー様のよい部分を引き出すには至らなかったです。
今後のまー様、女優さんになるのかなあ。それともダンサー?
スカーレットもビジュアルは可愛かったし、高い声もそれなりだったし、やっていけるんじゃないかなとは思いますけど。
何より幸せになって欲しいです。
そしてあの「目」を生かす役に出会ってくれたら嬉しいなと思います。
ご卒業、おめでとう。