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初心者の為の宝塚講座  6 スター編1

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 お返事が遅れてすみません。まゆゆファンの方、児玉明子さん演出のミュージカル、ご覧になったらぜひ感想をお寄せくださいね。

 名無しさま、ぜひハンドルネームを。でもリクエストにお答えしてスター編も少しずつ書いていこうと思います。でも、正直、古い方はわからないので、もし、70年代、80年代のスターをご存知の方はコメントに書いて下さいね。

はっきりいって「ベルばら」以前のスターの事はよくわからないので、それ以降の方について語って行こうと思います。みなさんはテレビで活躍している方をどのくらいご存知でしょうね。

 花組 

花組というのはいい意味でも悪い意味でも「オレ様」の組と言われています。娘役トップをあまり必要としない。いつも男役トップと二番手でつるんでいる。ヤンミキとかオサアサとかちょっと有名ですよね。

組としての団結力より個人主義な所があり、その分さぱさぱしている。

その昔、大浦みずきがいた頃「ダンスの花組」と言われ宝塚の人気をけん引した事があり、以降何とか「ダンスの花組」を復活させたいという歌劇団の意向も見え隠れします。なぜなら「花組が元気がいい時は宝塚ブームになる」というジンクスがあるからです。

では「ベルばら」以降のスターをご紹介しましょう。()内は相手役です。

安奈淳(上原まり・北原千琴)

1965年に入団。雪 → 星 → 花へ移動。

「我が愛は山の彼方に」の頃は鳳蘭・大原ますみと「ゴールデントリオ」と呼ばれる。「ベルばら」のオスカル以降は「あかねさす紫の花」で大海人皇子を演じる。

「風と共に去りぬ」のスカーレット。

生の舞台をほとんど見た事のない私がいうのもおこがましいのですが、不思議な男役と言うか、女役をやっても全然遜色なし、かといって男役として不足しているというわけでもなく、だからオスカルをごくごく自然に演じていたし、スカーレットもしかりでしょう。

最近は膠原病であることを告白し、健康食品のCMなどにも出演してます。

松あきら(北原千琴)

1966年入団。個人的には花組版「ベルばら」のフェルゼンでしか見た事ないのですがその後は公明党から国会議員になりましたよね。

そういえばジュゴン様は北原千琴こと美女だとおっしゃっています。

順みつき(美雪花代)

1968年入団。享年70歳。最後の舞台は2001年「屋根の上のバイオリン弾き」だったようです。榛名由梨さんとも親しかったんですよね。

高汐巴(若葉ひろみ・秋篠美帆)

1972年入団。すみません。個人的にあまり好きじゃない人なので何とも言えないんですが、「琥珀色の雨にぬれて」の初演の映像を見た時に、セリフがあまりに棒読みでびっくりしちゃったこと。それから1982年「夜明けの序曲」の映像にもあの抑揚のない喋り方に違和感が。

2002年の樹里咲穂主演の「シンデレラ」(新宿コマ)を見たのですが、喋り方は全然変わってなかった!!

一方の若葉ひろみは美人とは言えないけど名女優です。

大浦みずき(ひびき美都)

1974年入団。「ダンスの花組」を作った人です。花組のトップにしては顔立ちが濃いというかさらっと感のない人だなあと思っていましたが、一時期星にいたんですね。誰もが憧れ誰もが目標にするスターです。

私は退団直後に彼女のソロショーを見に行った事があるのですが、やっぱりラストの男役でのダンスは最高でした。

享年53歳。

安寿ミラ(森奈みはる)

198年入団。

今や「ANJU」の名で名振付家になっています。目についたものとしては2002年「カクテル」の瀬奈じゅんと匠ひびきの妖しいシーンやフィナーレ燕尾の「乾杯」シーン。

「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」のROSEのシーン。

2008年雪組「ミロワール」のメデゥーサの鏡。

2015年宙組「HOT EYES」のDARK EYESのシーンが有名です。

財団時には真矢みきとのコンビがとても好評で「ヤンミキ」と呼ばれていた一方、相手役の森奈みはるにはすごく冷たかったとかいう話。

阪神大震災とさよなら公演がぶつかって大劇場が使えなくなった事もありました。

天寿光希が安寿ミラのファンで、対談をしているのを見た時、私は「この人、相手に配慮してものをいう事が出来ない人?」って思ったんですけど・・気難しいイメージがありますね。

 

真矢みき(純名里沙・千ほさち)

1981年入団。背がひくい、踊れない歌えないトップさんでしたけど、なぜか存在感はものすごくて、「オレ様」ぶりが最高潮だったイメージがあります。

今やワイドショーにドラマにと大活躍で柔らかない印象もあると思うのですが、宝塚のトップ時代はめちゃくちゃ尖っていた気がします。

自分の欠点をよく知っているので髪型やメイクで他の人とは違う事をやってやろうという意欲が強く、それには相手役も二番手以下も全部邪魔!という態度に見えました。

宝塚で初めて武道館でコンサートしたという快挙を持っています。

それはさよなら公演の「SPEAK EASY」の時に如実に出ていて、思わず「そこまで一人で観客を引っ張らなくてもいいのになあ」と思いました。

相手役の純名里沙とも千ほさちとも最終的にはあまりうまくいかなかったようですし。

そんな彼女が退団してからは苦労の連続。それも見て来ました。宝塚色を抜く事がなかなかできず、ついつい自分が主役みたいになってしまう所がありました。だから「踊る大捜査線」で活躍が認められた時はまさにジャック・ポットでしたよね。

 

愛華みれ(大鳥れい)

1985年入団。今や「プレバト」で有名なタモさんですが宝塚出身で真矢みきの後を受けたトップスターだったんです。

この人もまた踊れない歌えない人でしたが住友VISAカードの初代キャンペーンガールになってからはとんとん拍子に出世。ブレイクのきっかけは「失われた楽園」のエリオットで、きつい真矢みきに対して柔らかで優しいイメージが功を奏したのでしょう。

トップになってからは「夜明けの序曲」が大コケ。大劇場の席が真っ赤になったと言われていますし、退団公演の「ミケランジェロ」も何だかなという感じ。しいて言えば「ルードヴィッヒⅡ世」のビジュアルがよかった程度です。

うちの姫は「タモさんの包容力が半端なくて大好き」と言ってます。

退団してから悪性リンパ腫になった時は本当に心配しました。なんせ花組出身者は病気が多くて、何かお祓いでもした方がいいんじゃない?って思ってましたもの。

今やすっかりおばさんになってしまったタモさんですが、それでも幸せそうな笑顔を見るとほっとします。

匠ひびき(大鳥れい)

1987年入団。同期には絵麻緒ゆうがいて、悲しい事に二人とも1作退団でした。

でも姿月あさとや天海祐希も同期ですから綺羅星のような期ですよね。

匠ひびきについてはダンスは綺麗だけど、演技力が今一つ、歌もちょっと・・硬い感じがする男役でした。

「ルードヴィッヒⅡ世」の時は疲労骨折でしたっけ?杖をついて演じていましたよね?

愛華みれのさよなら公演「ミケランジェロ」のあたりで噂が飛び交っていたのを覚えています。

「チャーリーは1作退団じゃないかって」なぜかというとショーの「VIVA」のフィナーレの歌手が春野寿美礼だったからです。私はまだ素人ですから「単に歌が上手だからじゃないの?」って言ったら「いやいや、扱いが全く違うと。

結果的にはその通りになったわけで、ファンはすごく怒りました。

そんな時に匠ひびきは発病。「琥珀色の雨にぬれて」「カクテル」を大劇場までは何とか頑張ったけど東京では出演できず、なんとさよなら公演の代役を春野寿美礼が務める事になってしまったのです。しかも1作退団。

演じる方も出演出来ない方もファンもどこにどう怒りをぶつけたらいいかわからない状態。せめて退団公演を延ばせないか、あるいはあとに出来ないのかなど色々ファンは考えたけど歌劇団は全くそんな措置を取ろうとはしなかったので、とうとうマスコミにまで流れてしまい、一時期ワイドショーでも報道されました。

あの時、ファンが「チャーリーさんより実力がなくてもトップになっている人はいるのになんで彼女だけが1作なんですか?」とか「学年がチャーリーさんより上でもトップになっている人はいるから絶対に若返りというのはおかしい」なんて事を言ってましたよね。

宝塚100年の歴史の中でも「悲劇のトップスター」は匠ひびきかなあと。病気も完治したというわけでもなさそうですし。

 

春野寿美礼(大鳥れい・ふづき美世・桜乃彩音)

1991年77期。

この77期というのは黄金の期で安蘭けい、成瀬こうき、朝海ひかる、花總まりらを輩出し、定着率が高くて退団者が少なかったイメージがあります。

春野寿美礼はいわば花組の御曹司で、新人公演時代から注目されていたんですが、上が詰まっていた状態で、なかなか上に行けなかったようです。それがいきなり2番手を飛び越えてトップに就任。

「琥珀色の雨にぬれて」の東京公演の時、「cafe break」に出演した時、ほぼ泣いている状態で。あの時は可哀想だなあと思いましたし、その「琥珀・・」の地方公演の時、最前列に座る姫を見つけてにこっと微笑みかけてくれた時は嬉しかったんですが、この人、トップになった瞬間に「一生懸命」を忘れちゃった感がありました。

体調がーとか怪我がーーとかそれには色々理由があるんでしょうけど、いつも一人で独特な喋り方をして(下から上に抜けるような・・・)それが一番ひどかったのが「マラケシュ」くらいの時だったでしょうかね。

トップになったら親友の瀬奈じゅんが組替えでいなくなるし、後半になるといきなり真飛聖と壮一帆がやってきて人が入れ替わる経験もあり、なんとなくせわしないまま終わったなーーと。

今は双子のお母様。毎日子守歌がすごいだろうなと想像しています。

真飛聖(桜乃彩音・蘭乃はな)

1995年・・つまり阪神大震災の時に初舞台を踏んだ81期生です。同機には大和悠河や舞風りら、ふづき御世などがいます。

元々は星の秘蔵っ子という感じで、明るい朝澄けいに対して陰のイメージの真飛聖という感じでした。星組時代に主演した「花のいそぎ」は名作だったなと思います。

このまま星のトップになっていくのだろうと思っていたら、突如花組に組替え。

「洛陽のパレルモ」「ASIAN WINDS」は好きなんですけど、彩吹真央ファンとしては複雑というより悲しかったです。

トップになってからは相手役の桜乃彩音とは本当にうまくいってたんですけど、組の中で浮いている印象がありました。二番手の壮一帆が思い切りのいいタイプで、真飛は星組育ち特有の大げささを持っていましたから、回りが引いている・・・って感じがして。花組ってどこまでも個人主義。そこに体育会系を入れてもあまりうまくいかないんじゃないかと。

退団後はテレビでご活躍。今やすっかり綺麗なお姉さんでママ役もぴったり。

 

蘭寿とむ(蘭乃はな)

・1996年入団82期。同期には遼河はるひ、紺野まひるなど。

花組 → 宙組 → 花組と異動。知らなかったけど優等生だったんですね。

下級生の頃から目立っていましたし。宙組ではやっと馴染んだ時にまた組替えという感じで、でも蘭寿ファンは嬉しかったのでは。

代表作は「オーシャンズ11」だと勝手に思っています。全体的には作品に恵まれなかったというか・・だからこそ、唯一の「オーシャンズ11」なんですよね。

 退団後は元男役の違和感なくあっという間に綺麗なお姉さんに変身し、結婚までしちゃって。松岡ファミリーの一員になってしまわれた。本当に「持ってる」人です。

明日海りお(蘭乃はな・花乃まりあ・仙名彩世)

2003年入団。89期。

見た目が朝海ひかるに似ていると言われ、確かにそうかもって思っていたけど、明日海には朝海程の毒はないし、ダンス力もないので一緒には出来ません。

月組ではいつも龍真咲と二人一緒の扱いで、神経すり減る程大変だったろうなと同情。何だか踊りが素人っぽくて何で?と思っていたけど「あれはスターブーツのせいなの。動けないのよ」と言われ納得。最近では結構踊ってますよね。

花組に組替えになって早々と「エリザベート」のトート役をやって滑り出し好調。ただ気の毒だったのは花乃まりあと組んだ事で、ファンとしては結構不満だったろうなと思います。(今では花乃まりあも綺麗な女優さんですが)

でも花乃と一緒の「ME AND MY GIRL」は私が初めて感動した「ミーマイ」だったのでとても役に似合っていたんだと思います。また「金色の砂漠」もよく似合っていました。

新しい相手役の仙名彩世を迎えて「ポーの一族」も大好評のようですし、あと何年続くのかな・・・

 

 

 


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