最初のニュースが流れた時点で「へえ、遺族をまた敵に回すのか」と思いました。
今月1日、チッソの後藤社長が水俣を訪れ慰霊式に出席した後、
「異論があるかもしれないが、私としては救済は終わったと思っている。株の売却はできるだけ早くしたほうが患者さんも安心できる」と発言。
被害者の救済終了を条件に子会社の株式を売却し、利益を公的債務の返済などに充てる計画だった。
抗議を受けて18日にチッソの社員が後藤社長の回答文を読み上げる。
「誠に申し訳なく深くおわびを申し上げます」と謝罪したうえで、「深く反省し、『救済の終了』を始めとする不安と不快の念を与えた発言を撤回します」
正直、いつまで続くの水俣訴訟という感じですが、最初の江頭社長の時に会社を潰す覚悟で救済にあたっていたらここまでこじれなかったんじゃないですか?
お金を使って被害者を黙らせたり、暴力団を雇ったり、さらには江頭社長自らが「この貧乏人が」と発言し、被害者に詰め寄られていましたよね。
だから・・なのかと思います。
水俣病被害者の多くは亡くなっていたりするし、認定を受けないままの人もいます。そこらへんの複雑さが今もまだこじれている。
ただどんなに社長がそう思っていても「救済の終了」などという言葉を使うべきではなかったと思います。雅子妃が来年皇后になるにあたっての地固めなのか?
もういい加減水俣を忘れてくれよ・・・の意志なのか?と思いますけど、それでも発言してはいけなかったと思います。
後藤社長は辞任する意思はないそうですけど、そうしておかしくはない事案です。なぜもっとテレビでこういう問題をやらないのかと。
新潟の女の子が殺された事件は痛ましいけど、「我が子を犯罪から守るために」特集なんて長々やってる暇があったら、こっちを取り上げて欲しかったです。