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皇后陛下 84歳に

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10月20日、皇后陛下は84歳のお誕生日を迎えられました。おめでとうございまず。

 誕生日に関する文書回答

「昨年の誕生日から今日まで,この1年も年初の大雪に始まり,地震,噴火,豪雨等,自然災害が各地で相次ぎ,世界でも同様の災害や猛暑による山火事,ハリケーン等が様々な場所で多くの被害をもたらしました。

「バックウォーター」「走錨(そうびよう)」など,災害がなければ決して知ることのなかった語彙にも,悲しいことですが慣れていかなくてはなりません。

 こういうところでさりげなく「私はボケてない」を強調するところがあざとい。

日本の各地で,災害により犠牲になられた方々を心より悼み,残された方々のお悲しみを少しでも分け持てればと思っています。

また被災した地域に,少しでも早く平穏な日常の戻るよう,そして寒さに向かうこれからの季節を,どうか被災された方々が健康を損なうことなく過ごされるよう祈っています。
 そのような中,時々に訪れる被災地では,被災者の静かに物事に耐える姿,そして恐らくは一人一人が大きな心の試練を経験しているだろう中で,健気に生きている子ども達の姿にいつも胸を打たれています。また,被害が激しく,あれ程までに困難の大きい中で,一人でも多くの人命を救おうと,日夜全力を挙げて救援に当たられる全ての人々に対し,深い敬意と感謝の念を抱いています。

 とても詩的な表現ですね。また「感謝の念を抱く」と言わずに「感謝しています」ではダメなんでしょうかね。



 約30年にわたる,陛下の「天皇」としてのお仕事への献身も,あと半年程で一つの区切りの時を迎えます。

これまで「全身」と「全霊」双方をもって務めに当たっていらっしゃいましたが,加齢と共に徐々に「全身」をもって,という部分が果たせなくなることをお感じになり,政府と国民にそのお気持ちをお伝えになりました。

5月からは皇太子が,陛下のこれまでと変わらず,心を込めてお役を果たしていくことを確信しています。
 陛下は御譲位と共に,これまでなさって来た全ての公務から御身を引かれますが,以後もきっと,それまでと変わらず,国と人々のために祈り続けていらっしゃるのではないでしょうか。私も陛下のおそばで,これまで通り国と人々の上によき事を祈りつつ,これから皇太子と皇太子妃が築いてゆく新しい御代の安泰を祈り続けていきたいと思います。

 「全身全霊」という言葉は一つの熟語だけど、それを「全身」と「全霊」でわけて片方が果たせなくなったから辞めるというのは屁理屈にしか聞こえないんですよ。私には。国民は天皇に「全身全霊」を求めてはいないし、そもそも「全身全霊」で何をどうして来たというのか。早い話、「自分で考え、それを実現していくだけの体力がない」ということなのでしょう?

でも天皇というのは基本的に「自分で考え自分で行動」はしてはいけない存在の筈なのです。天皇も皇后も存在はあくまで「象徴」であり、国益にかなったものとしての「公務」があるだけで基本的に国事行為と祭祀があるだけです。皇后陛下は「天皇というものは日本でもっとも権力がある人だ」くらいに考えているのかもしれません。

 また「新しい御代の安泰を祈る」なんて綺麗な言葉で書いているけど基本、自分は天皇と皇后から目を離さない、自分が出来ることはやる・・・と決心しているかのようですよね。



 24歳の時,想像すら出来なかったこの道に招かれ,大きな不安の中で,ただ陛下の御自身のお立場に対するゆるぎない御覚悟に深く心を打たれ,おそばに上がりました。

 いかにも「皇太子妃になってやった」といわんばかりの言葉です。

そして振り返りますとあの御成婚の日以来今日まで,どのような時にもお立場としての義務は最優先であり,私事はそれに次ぐもの,というその時に伺ったお言葉のままに,陛下はこの60年に近い年月を過ごしていらっしゃいました。

 まさか最後の最後に「私事」を優先なさるとは60年の歩みも水の泡ですわね。

義務を一つ一つ果たしつつ,次第に国と国民への信頼と敬愛を深めていかれる御様子をお近くで感じとると共に,新憲法で定められた「象徴」(皇太子時代は将来の「象徴」)のお立場をいかに生きるかを模索し続ける御姿を見上げつつ過ごした日々を,今深い感慨と共に思い起こしています。

 象徴は退位しないのですよ。

 皇太子妃,皇后という立場を生きることは,私にとり決して易しいことではありませんでした。

与えられた義務を果たしつつ,その都度新たに気付かされたことを心にとどめていく - そうした日々を重ねて,60年という歳月が流れたように思います。学生時代よく学長が「経験するだけでは足りない。経験したことに思いをめぐらすように」と云われたことを,幾度となく自分に云い聞かせてまいりました。

その間,昭和天皇と香淳皇后の御姿からは計り知れぬお教えを賜り,陛下には時に厳しく,しかし限りなく優しく寛容にお導き頂きました。3人の子ども達は,誰も本当に可愛く,育児は眠さとの戦いでしたが,大きな喜びでした。これまで私の成長を助けて下さった全ての方々に深く感謝しております。

 「育児は眠さとの戦い」って・・・育児してないでしょうがっ 傍にいつも女官なりナース成りがいた環境で何を言っているのやら。

 陛下の御譲位後は,陛下の御健康をお見守りしつつ,御一緒に穏やかな日々を過ごしていかれればと願っています。

そうした中で,これまでと同じく日本や世界の出来事に目を向け,心を寄せ続けていければと思っています。

例えば,陛下や私の若い日と重なって始まる拉致被害者の問題などは,平成の時代の終焉と共に急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません。これからも家族の方たちの気持ちに陰ながら寄り添っていきたいと思います。

 「心を寄せる」は皇太子が好んで使う言葉ですが、大元はここにあったんですね。そもそも「心をよせる」というのは自分で言うべき言葉なのか?とも思うのですが。

そしてなぜここに政治的な話をもってくるのかわかりません。

 先々(さきざき)には,仙洞(せんとう)御所となる今の東宮御所に移ることになりますが,かつて30年程住まったあちらの御所には,入り陽(ひ)の見える窓を持つ一室があり,若い頃,よくその窓から夕焼けを見ていました。3人の子ども達も皆この御所で育ち,戻りましたらどんなに懐かしく当時を思い起こす事と思います。
 赤坂に移る前に,ひとまず高輪の旧高松宮邸(たかまつのみやてい)であったところに移居いたします。昨年,何年ぶりかに宮邸(みやてい)を見に参りましたが,両殿下の薨去よりかなりの年月が経ちますのに,お住居の隅々まできれいで,管理を任されていた旧奉仕者が,夫妻2人して懸命にお守りして来たことを知り,深く心を打たれました。出来るだけ手を入れず,宮邸であった当時の姿を保ったままで住みたいと,陛下とお話しし合っております。

 手を入れず・・・ってすでに5億円使ってますよ。どの口が・・・本当に倹約しようと思うならそのまま皇居にいればいいし、高松宮邸を仙洞御所にすべきでしょう。

 公務を離れたら何かすることを考えているかとこの頃よく尋ねられるのですが,これまでにいつか読みたいと思って求めたまま,手つかずになっていた本を,これからは1冊ずつ時間をかけ読めるのではないかと楽しみにしています。読

み出すとつい夢中になるため,これまで出来るだけ遠ざけていた探偵小説も,もう安心して手許に置けます。ジーヴスも2,3冊待機しています。
 また赤坂の広い庭のどこかによい土地を見つけ,マクワウリを作ってみたいと思っています。こちらの御所に移居してすぐ,陛下の御田(おた)の近くに1畳にも満たない広さの畠があり,そこにマクワウリが幾つかなっているのを見,大層懐かしく思いました。頂いてもよろしいか陛下に伺うと,大変に真面目なお顔で,これはいけない,神様に差し上げる物だからと仰せで,6月の大祓(おおはらい)の日に用いられることを教えて下さいました。大変な瓜田(かでん)に踏み入るところでした。それ以来,いつかあの懐かしいマクワウリを自分でも作ってみたいと思っていました。

 きっと国民は「まあ、マクワウリの栽培位よろしいわよ」って思うと?まさかーー別に陛下の御田の近くでなくても作ればよじゃったし、陛下のしている田植えなどの意味がわからなかったということ?皇后になるまで?

 大変な読書家でよろしいわね。読書しすぎて目が・・・ってことになりませんように。ドレスにショールをかけて揺り椅子に腰かけジーヴスの原書を読む。まるでミス・マープルのような自分を想像しているのかしら?


 皇太子,天皇としての長いお務めを全うされ,やがて85歳におなりの陛下が,これまでのお疲れをいやされるためにも,これからの日々を赤坂の恵まれた自然の中でお過ごしになれることに,心の安らぎを覚えています。
 しばらく離れていた懐かしい御用地が,今どのようになっているか。日本タンポポはどのくらい残っているか,その増減がいつも気になっている日本蜜蜂は無事に生息し続けているか等を見廻り,陛下が関心をお持ちの狸の好きなイヌビワの木なども御一緒に植えながら,残された日々を,静かに心豊かに過ごしていけるよう願っています。

 いかに東宮御所に行ってません・・・っていいたいの?天皇ですもの、赤坂御用地の庭の散歩ぐらい出来そうなものでしょうけど。

 


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