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Channel: ふぶきの部屋
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大草原の小さな家 おめでとうエミーおばあさん

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小さい頃は好きではなかったお話が、成長し今になってその作品のよさを知るということはありますよね。

「おめでとうエミーおばあさん」は小さい頃に見た時は面白いと思いませんでした。

でも、今見ると高齢化社会における老人の孤独をこれでもかと描いてくれて拍手喝采なんですよね。

えみーおばあさんはマディという友人と一緒に暮らしていました。

インガルス家に遊びに来た時は、マディが琴を弾いて歌を歌ったりしてました。

その歌詞が♪ あひるのかあさん 死んだのよ ♪とかいうので、びっくりした覚えがあります。何なんだ?このへんてこな歌詞。こんな歌、本当にあったのか?と不思議でしょうがありません。

ローラはここで初めて「死」に興味を持ちます。みな「天国」に召されると言われても納得なんか出来ませんよね。

一方マディはその日の夜に突然亡くなってしまいます。

その葬儀の日。やっとマディの家族が駆け付けて、それを見たエミーおばあさんは

「人間死なないと会いたい人にも会えないのね」と嘆くのですが、

「そうだわ?先に死んじゃってお通夜をすれば子供達が戻ってくるかも」と一計を案じます。

勿論、チャールズは大反対。神への冒涜とまでいうけど「神様が子供達を連れてくるわけじゃないでしょ」と反論し、ベイカー先生も巻き込んでお通夜をするんです。

牧師さんは隣り町の見たことのない人を呼んでばれないようにして。

開拓時代のアメリカの通夜って・・・日本みたに静かに喪服着てお祈りするんじゃなくて、わいわい料理を食べながらあれこれしゃべるのねと思いました。

キャロラインじゃ通夜でふるまう料理を作り、この茶番を楽しんでいますが、馬鹿正直者のチャールズはそういうわけでもなく。

 

大人になった今見ると、「葬式でもなければ子供が来ない」って気持ちがものすごくわかるんです。せめてもう一度だけ会いたい、会うにはどうしたらいいのかって私でも考えてしまいますからね。

子供の方も親が死んで初めて「ああ、もっと親孝行しとけばよかった」と思うものですし。

(と、思ってたら最近はそうでもない?高齢化の波は「やっと死んでくれた」と言わんばかりに亡くなった翌日に役所へ行って「何か手続きしなくちゃいけませんか?」と聞く人もいる。まだ死亡届も出てないじゃない・・・)

 

エミーおばあさんは、当時としては「多くの人をだました」人になりますが、今思えば子供達の良心を取り戻す役割をしたんですよね。ラストはハッピーエンドでよかったと思いつつ。

今の日本のあまりにもドライな親子関係に「ちょっとわからん」と思う自分もいるんですよねーー

 


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