生まれて初めての大劇場の千秋楽ライブビューイングでした。かなりカメラのアングルなどが違いますね。東京よりは上手なのかな。でもいきなりズームアップしたり、画面が飛んだり、忙しかったような・・・・
GOD OF STARS-食聖
大劇場で見た時と比べて、ストーリーの運びがよりよくなり、ラストは沢山のカップルが出来上がっていることにびっくりです。こんなに「愛」があふれたお話だったのね。
紅ゆずるの紅シンシンはより表情が豊かになったというか、役が身について来たというか?
特にアイリーンとの喧嘩のシーンは、ああ見えて結構難しいと思うのですがさらさらと流れるようで見てて楽しいです。
大劇場で見た時はご当地アイドルの面々がちょっとぎくしゃくしているように見えたのですが、今回はすんなり入り込んで、それぞれ個性もあるようで面白いです。
この舞台は主役だけに目を止めればいいというものではなく、端の一人まで芝居をしているので目が忙しい。全部把握しようとしたら毎日通わなくちゃいけない程です。
それくらい目まぐるしい舞台ですが、とにかくよく笑わせてくれるし、そうかと思うと真剣に泣けちゃったりして。完成度が高いですよね。
ライブビューイングですから紅ゆずるの表情がよく見え、「あ、今泣きそうなんじゃ?」とか「こっちが泣いちゃう」とか・・・そんなシーンも幾度かありました。
天寿光希パパと出会って、いざ、食材探しに出るぞと舞台奥に引っ込む時に天寿が「今日はおじさんはどこまでもついていくぞ!」「おー!」とアドリブが飛び出して笑いました。
主役コンビ以外の人気者といえば汝鳥伶の牛魔王と組長の鉄扇公主。この夫婦はほんとに面白くて微笑ましいです。勿論、再会したアイリーンの両親もあっという間に打ち解けてラブラブ状態に。
みんなが笑って幸せな気持ちになる舞台でした。
エクレール・ブリアン
このショーは、どうしても群舞が多いので画面ではそのよさの半分くらいしか伝わらないんじゃないかなと思います。特に「ボレロ」は音楽が流れる中、静かに通り過ぎて切れない人々のダンスが本当に素晴らしいんですね。今回ばかりは若央りさよくやったと思いますけど(でも川崎悦子さんだったらもっとすごかったろうなあ)
「風林火山」の燕尾も、娘役のドレスが散る花びらのように美しく、どこまでも正統派のダンスが嬉しかったです。
紅ゆずるサヨナラショー
大劇場のサヨナラショーの前って、トップのメッセージが先で映像と一緒に紹介するんですね。
そして今回のサヨナラショーは紅ゆずるの希望がどっぷり入ったものでした。
「スカーレットピンパーネル」の曲が3曲入っていました。「ひとかけらの勇気」「あなたをみつめると」「あなたこそ我が家」それだけこの作品への思い入れが強かったことと、「あなたこそ我が家」では結婚式のような感じで、今回のパンフレットの後ろにも同じような写真があり、ファンのツボをしっかりつかんだものだったと思います。
また一緒に退団する麻央侑希や如月蓮のシーンもちゃんと用意されており、恵まれているなと思いました。
それにしても紅子が登場するとは!
ショーの後半からファンはみんな泣いていたのに、いきなり紅子が出てきてみんな唖然。
紅子も「反応ないわよっ!」と怒り「泣いてるの笑ってるの?どっちかにしなさいよ」といい、ペンライトの正しい使い方を教えてくれました。
紅子は劇場のセットや銀橋をぺたぺたと「触っておこう」って・・それがまた泣ける演出だなあと。最後には「ゆずるちゃんに代わってお礼申し上げます」に拍手でした。
ラストはまさかの「ありがたやなんまいだ」で、華形ひかると汝鳥伶も出てきて笑いながら幕。チーンと鳴った瞬間にまた笑い。
退団者のあいさつシーンでは礼真琴が泣いて泣いて・・紅に涙を拭いて貰ってまた泣いて。同期生の花を私に来た桜乃彩音も泣いていました。
となりで姫は号泣しているし、もう隣りでもおばさまが泣いてて。
私は泣きそうになるけどつい、「今のベニーのセリフ、使えそう」なんて考えている自分がいて「あーあ」なんて思ってました。
紅ゆずるの言葉「私がここまで来られたのは諦めなかったからです」に心から拍手です。
まあ、それは結果論でしかないんですけどね。
努力と少しの運が紅ゆずるにはついて回ったと思います。
色々頑張っても「上手」とは言われず、「ましになった」と言われる程度。どこか空回りにしている時もあったし、体調を崩した時は「もう駄目か」と思ったことも。
「スカピン」の新人公演だって今思えば、決して歌が上手じゃないし。でも、本当に紅は成長したんだなあと思います。そして下級生をその気にさせて頑張らせるのが上手な人でした。
レジェンドの後、北翔海莉というベテランの後で色々大変だったろうなと思いますが、優等生じゃないけど、みんな上手とは言えないけど、いつも舞台を見る度にそこで色々な思いを生徒と共有できる星組にしてくれた事に感謝します。
星組の伝統的なトップスターでした。
何度もカーテンコールする中で綺咲愛里に「相手役があーちゃんでよかった」と言った時、となりの綺咲愛里は言葉が出なくなって泣きじゃくり。
二人で舞台に出てくればお客様達が「ヒューヒュー」と熱いカップルを冷やかす。こういうのってマリコさんとあやちゃん以来だなあとぼんやり思っていました。
6000人に送り出された紅ゆずる。まだ東京もあるけど頑張ってほしいです。