メアリーの失敗
「大草原の小さな家」の主役はなんといってもローラですが、美しくて頭のよいメアリーも大人気キャラですよね。
メアリーのフルネームはメアリー・アメリア・インガルスです。
ドラマの中では、小さい頃から気が利いておとなしく、頭が良い少女として描かれています。失明後はアダムと一緒に盲学校の先生になる。最終的にはアダムが弁護士になって成功するので「奥様」としてシカゴへ行きます。
でも実際のメアリーは、14歳の時に失明。ドラマの中では馬に蹴られた事とかしょう紅熱で死にかけたことなどがあげられていますが、今一つ原因がはっきりしないんだそうです。
当時の開拓民は栄養状態が極端に悪く、失明する人も多かったと聞いています。長女であるがゆえに、最初に家族の犠牲になったのかなと思います。
失明の後、メアリーは盲学校に在籍し、かなりお勉強や手芸などに力を入れます。教会のピアノ弾きもしていたんだそうです。
でも、生涯独身で母さんとグレイス夫婦と住み、母さん亡きあとはキャリーと一緒に住んでいたようです。
ドラマの中のメアリーは、茶色がかった金髪が綺麗で青い瞳がいかにも白人という感じで、憧れましたっけね。後年、髪が真っ黒になっちゃうなんて信じられないです。
で、今回の話は、学校で成績優秀者には辞書とノートがプレゼントされると聞いたメアリーが、学年を飛び越えて試験に挑むという話です。
勉強が元々好きなメアリーですから全然苦にならないのですが、一日中勉強ばかりするメアリーに母さんは心配をします。おりしも父さんが留守なので。
身体に毒だから夜中は勉強するなと言われていたのに、メアリーは納屋で勉強しランプを落として火事を引き起こします。家の中でも色々小さな失敗が重なり、母さんはイライラ。
ついに思春期の反抗期か?と先生に相談すると、なんとメアリーは視力が悪くなっていたのです。でもきっと眼鏡は高いからと誰にも言えずにひたすらろうそくの明かりで勉強を続け、でも文字が見えずに試験に落ちてしまい。
そんな娘を見て両親は心を痛め、さっそく新しい眼鏡を買ってあげるのです。
メアリーはとにかく言いたいことをじっと我慢するタイプで、ローラのように言いたい放題はしません。だからはたからみれば優等生だし、何を考えているかわかりません。
ローラのようにわかりやすくないんです。
でも、メアリーはドラマの中では本当に両親にも妹たちにも愛されている存在だなと思っています。