「大草原の小さな家」のエピソードには時々、神様が出てくるし奇跡も起きます。
こんなに信仰があついドラマは他にはないんじゃないの?と思う程に。
ローラの祈り
元々は前後編だったんですけど、NHKさんははしょるのかしら?
母さんが妊娠して、生まれて来たのは男の子。父さんが望んでいた「チャールズ・ジュニア」です。素直に弟が生まれたことを喜べばいいのに、ローラはそうはいかなかった。
生まれる前から「息子だ」という父さんに、どうしてそんなに男の子が欲しいのかと聞くと、農業や大工仕事をやるのに男の子は必要だ・・・と簡単な答え。
父さんは意識してないけど、これってかなりローラにとってはショックな言葉だったんですよね。男の子ばりに頑張るけど誰もそんなことを望んではいないのです。
通常、赤ちゃん返りをするのはキャリーだと思うんだけどキャリーは小さすぎてよくわからないのかしらね。
メアリーはもう嫉妬する年頃を超えているし、どっちかっていうと「お母さん」的な考えなってます。
で、生まれて来た男の子の名前は「チャールズ・ジュニア」
家族中が喜んで、特に父さんと母さんは大喜び。ローラはかなり嫉妬心にかられていてもたってもいられない。
そんな時、弟が突然死んでしまうのです。
ローラは自分が弟をじゃけんにしたからだと思って、家出してしまいます。
山の頂上に上って「神様、私を天に召して下さい。その代わり弟を返して」と祈るんです。
すると、そこに現れた一人の男性。
ローラの話を聞きつつ、面倒を見て上げます。
一方インガルス家ではローラが家出したと大騒ぎ。父さんとエドワーズさんは馬に乗って何日も探し続けます。でも、普通の女の子が家出して見つからなかったら死んじゃってる。
でも諦めずに探す父さん。
ローラは生きていました。川でちゃんとお風呂を使い食事もして、そして色々な話を聞いて貰って。探しに来た父さんはローラを抱きしめます。
「あのおじさんが面倒を見てくれた」といって振り返った時、そこには男性はいませんでした。つまり、神様だったんです。
父さんは息子ばかりかまっていたことを謝り、子供達みんな平等に愛していると伝えます。
他愛ない話ですけど、兄弟がいると誰が一番親に愛されているかということが本当に気になるものらしい(私は一人っ子ですので未経験)
うちの子供達はいい歳して3人が3人とも「実はママに一番愛されているのは〇〇だ」と思っています。弟はお姉ちゃんだと思い、お姉ちゃんはお兄ちゃんだと思い、お兄ちゃんは妹だと思っている・・・みたいな。
でもお兄ちゃんはそれを自覚せず、弟を猫かわいがりし、お姉ちゃんは弟を溺愛する傍ら厳しくしつけています。最も得をしているのはやっぱり末っ子ですかね。
ローラのように後に4人姉妹の2番目っていうのは、「若草物語」のジョーのような存在。
(メアリー・ローラ・キャリー・グレース)
非常に行動的で無鉄砲な一面もあるけど自立心が強いんでしょうね。
実際のインガルス家でもチャールズ・フレデリックという男の子が夭折し、その後は男子に恵まれず父さん一人に様々な力仕事がかかっていたんです。でも昔は男の子の生存率は低かったから仕方なかったですよね。
後にローラも一人娘を産みます。どうもインガルス家は女系家族みたい。