僕の冠に気づいてくれた人がいるなんて嬉しい。ありがとう!
これはカワウソランドの皇太子の冠なんだよ。いわば普段使い。王室外交の時はもうちょっといいのを被るんだ。
大きくなって人間になったら・・・でもジャックが言うんだ。
「人間になんてなれないよ」って。何で?アリエルは人魚から人間になったじゃない。僕だってなれるよ。本物のプリンス・チャーミングになってプリンセス・カコを迎えに行くんだよ。
あ・・僕の衣装の下の方はみちゃだめだよ・・・ダメだってばっ
プリンセス・カコは今頃ハンガリーだね。
でもこちらはまだオーストリアでのレポだよ。
ああ・・なんて麗しいんだろう。ヨーロッパ中がプリンセス・カコに夢中さ。
出会った人はみんな笑顔で恋をする。それが皇室外交ってものでしょ?
そりゃ、確かに今回のプリンセスの装いは新調の服がなくてちょっと可哀想。
一日中同じ服着て・・本当はバレエ鑑賞の時くらい、ドレスでもよかったかも。
でもね、プリンセスはイヤリングを替えたりジャケットを脱いだり、色々工夫しているんだ。海外訪問ベテランの姉君とはまた違う、まさに「そこにいるだけで光り輝く」スターなんだよ。
ウィーンのオペラ座ではドレスイメージあるけど、回りを見るとそうでもない。歌舞伎座に行けばみんな着物ではないのと同じだよ。
僕、ふぶきさんに聞いたことあるけど、兵庫県の宝塚大劇場は着飾った人が多いんだって。一家で着物。ぼんぼんみたいな人も来てるって。
でも東京ではカジュアルな装いが多いの。それは多分、みんな忙しいからだよね。
大昔のように一日中劇場で過ごすことが出来なくなっているからね。
それにしてもプリンセス・カコはクラシカルな劇場がよく似合うよね。
誰よりもその場に馴染んでいるもの。
「一緒にお写真を撮れて嬉しい」がにじみ出ているよね。
ああ・・僕、また惚れ直しそう
翌日は絵を見たんだよ。
プリンセスは自分で髪を巻き巻きしているのかなあ。
宝塚の娘役のセットの仕方を学んでほしいよね。色々な髪型が出来るんだもの。
プリンセス・マコもプリンセス・カコも日本の至宝なのに貶めるなんて、そんな国民がいる国なんて信じられないよ
さあ、次はハンガリーだね。
ふぶきさんが言ってたけど、今でこそハンガリーなど東欧諸国は観光地としてもいい場所になっているけど、ふぶきさんが若かった頃は米ソ冷戦時代で入国するのも出るのも大変な国で、東欧はあまり知られていなかったんだって。
「エリザベート」でも描かれているようにハンガリーは独立運動が盛んだった。でもそれはハンガリーだけじゃなくてその周辺のスラブ民族がみんなハプスブルク家から独立したがっていたんだよ。
ハプスブルク家の黄昏とハンガリー・・決して無関係じゃないんだ。
頑張れ!僕のプリンセス・カコ!!