めでたく今年もお仕事始めになりました。
いやーー市民の皆さん、お正月から役所に沢山御用事があるのねーー
お支払いはありがたいのですが。
以前にも書いたと思いますけど、「父(母)が亡くなったので手続きしたい」と来るご家族が多いのですが、亡くなったのが当日だったり、2日前だったりするんですよ。
葬儀屋さんが一生懸命に死亡届を書いて届けるも、役所は12月28日から1月5日までお休みですし、本庁に書類がばーーっと集まっているので、すぐに手続きは出来ません。
それなのに「今すぐ戸籍」というお客が多いです。
だってまだ亡くなったばかりでしょ?悲しいんじゃない?急がなくても大丈夫なんだよ?
ちゃんとお葬式が終わって、領収書を貰ってからでもいいんだよ・・・と言いたいのですが、何をそんなに急ぐのかさっぱりわかりません。80代、90代で亡くなった老人の死というのは家族にとって予期していた事だから、亡くなった途端に「さあ!スタート!」って感じなのかな。
いつから日本人は「悲しみにひたる」ことが許されなくなったのかと感じる一日でした。
まあ、亡くなっても火葬場がなかなか開かずに葬儀が伸びちゃうケースもあるようですし。
人の生き死には大変です。
私の父が亡くなったのが1月4日でしたが、今から30年以上も前の仙台では「松の内は葬儀はしません」と言われて7日に延び、さらに親戚が北海道から駆け付けるというので9日に延び・・・
いくら大雪が降って雷鳴って猛吹雪とはいえ、家の中はストーブ2台たいてお客はひっきりなし・・では遺体の状態が悪くなる事が懸念され。
その間に飼い猫まで後を追って絶食して亡くなり・・・ゴタゴタばかりで正直、9日に葬儀が終わった時はほっとしたものです。
だから、いわゆるその後の手続きなどは10日過ぎからゆるゆるとやっていたので、バイトに半月以上いけなかった記憶があります。学生だったからそれでもよかったけど就職してたらさすがに顰蹙をかっていたんじゃなかったかと。
当時は自宅葬が普通でしたし、慌ただしかったなあと。
なのに、今じゃ亡くなった当日に「相続の手続き」って来る時代だものね。
そんなこんなのお仕事始めでした。