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Channel: ふぶきの部屋
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長い家族団らんの日々ももうすぐ終わり・・・・

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 正直、2月末から姫が突如お仕事がなくなって自宅待機になり、我が家の二若君が入学式だけで授業が出来なくなった時、旦那がついにテレワークで家にいるようになった時、絶望的だなあと思いました。

亭主元気で留守がいい・・・旦那がいると見たいドラマも見れない、お風呂に入るのもせかされる等々、「夫婦の溝」が出来ていましたので。

そして姫がプラモ作りにハマり、数々の戦艦が部屋の中に並べられ、二若君は配信とゲームに一日を費やし、私自身も週に2回の出勤になった時は、何というかイライラの極致でした。

でも、解決策を見つけてくれたのは姫でした。

姫が中国ドラマのDVDをレンタルするようになり、それを旦那と姫と私で夜に見るというスタイルが定着し、会話は増え、楽しみも増えちゃったんです。

きっけかけは現在、WOWOWで放送中の「陳情令」で、これが非常に面白い。旦那の好きなチャンバラ、ワイヤーアクションが多々あり、しかも女の子にとってはイケメン同士のブロマンスですので、さらに興味を注がれ、毎週、待ち遠しくなっていたんですね。

 イケメンでしょ?

「陳情令」という話は、いわゆる一般人がハマりやすいストーリーです。それぞれの世家の特徴、衣装、性格が明確に分かれていて、見る側は「誰それが好き」と応援しちゃうようなお話だからです。男子の友達以上恋人未満の関係は、腐女子にはたまりませんから。

地上波もBSも再放送ばかりになって、見る気にならなくなった頃、CSには本当に助けられています。

ちょっと古いけど「宮中の諍い女」も敵と味方がはっきりしている史劇で、衣装も綺麗、陰謀につぐ陰謀がいかにも「中国ってそういう国だよね」と思うような話で、この作品とWOWOWでやってた「如意伝」と

「瓔珞(エイラク)」

そして「龍珠伝(ラストプリンセス)」

で清朝時代はほぼ把握できたかなと。

清朝を倒し、国民党が出来てそれから中国共産党が支配する今の中国になっているわけですが、表向き、王朝時代を否定しつつもドラマの中では「憧れ」として描かれ続けるんですね。

特に「如意伝」と「瓔珞(エイラク)は同じ乾隆帝の時代のほぼ同じ人物をモデルに描いた別作品ということで、日本なら「パクリ」と決めつけられますけど、そうならないのがお国柄。どっちも「空想と事実が半分」と思って見ればそれぞれ感動的で面白いです。

「宮中の諍い女」は乾隆帝のお父さんである雍正帝の時代の話で、彼の治世はわずか13年間。実際は仕事人間で清朝の安定に貢献した皇帝なんですが。ドラマの中では好色なおじさんになってます。

「龍珠伝(ラストプリンセス)」は明の生き残りのお姫様と清の皇帝との恋愛話です。

どうやら中国史劇にはお堅い陰謀系と、コメディが入ったラブロマンス物があり、「龍珠伝」はこちら側、「蘭陵王」も多分似たような側です。

毎日、夜9時になると珈琲を入れて、「陳情令」「霜花の姫」「花不棄」を12時近くまで見てから寝る・・というのが日課になっています。

「霜花の姫」は天界・魔界・花界などの世界の神仙達の恋物語で、「霜花」というのは雪の結晶の事なんですよね。この作品を見ていると漢字一つ一つの意味を追求したくなります。

「陳情令」もそうですが、日本で「陳情する」と言えば、お願いする事ですよね。でも元々の意味は「口に出して言えない事を思う」という、中々奥の深い言葉だったんだなと。

神仙の話といっても、大元に大乗仏教があるので日本人にもなじみやすいんですね。鳳凰と神龍に愛される花神様というワンパターンな三角関係が安定の面白さ。

ラブロマンスは三角関係がやっぱりわかりやすいのね。日本の恋愛ドラマがなぜ受けないかというと、日本人の俳優がキザなセリフが言えないこと、そしてライバルが出現しないこと。そして日本人自身、男女でも「友達以上恋人未満」の方が好きって事もあるでしょう。

アメリカのドラマみたいに、すぐにベッドシーンに移行するのは好きじゃない。でも壁ドンやあごクイはみたい。されたい。ラブラブシーンをみたい。でも男女の生々しさは見たくない。

そういう意味では中国史劇の場合、韓ドラもそうですけど、綺麗な部分ばかりみせてくれるから安心出来るのかもしれませんね。

ちなみに、中国ではボーイズラブドラマはダメだけど、漫画などではいいみたい。「陳情令」も元々はコミックで刺激的なシーンがあったけど、ドラマではその辺りが非常に綺麗に描かれているわけです。

これってヅカファンにはとっつきやすい世界です。

「花不棄」はまだ日本に入って来て間もない作品です。主演のアリエル・リンは「蘭陵王」に出演。多分スタッフも同じで、編み込み髪型が美しいドラマです。台湾産なんでしょうかね・・・

これも恋物語なんですけど、個人的にはポスターの右下に移っている、莫若菲役のシン・オン。彼女、大和悠河によく似てませんか?そして、彼女は男役で出演しているんです。

この若様のかっこよさ、優しさ・・・もう生タカラヅカっ!みたいな!!全然違和感なしで素敵。心の隙間を埋めてくれてありがとう!!なんです。

何で台湾でああも宝塚が受けるのか、理由がわかった気がします。

そして「ドラマ」分野で男役として堂々と出演出来るなんて恵まれた環境だなと思います。羨ましい。

アリエル・リンの花不棄は「蘭陵王」の雪舞とほぼ同じ性格なんですけどね。

さて、コロナ前は、4人が4人別行動。私と二若君はいつも二人だけで夕食を取り、旦那と姫の帰りを待つ日々。旦那も姫も帰宅時間が決まっていないし、姫はお休みも親と合わない。だから、何というかここ数か月は本当に「濃密」な親子関係を築くことが出来ました。

姫と一緒にお風呂に入って、毎日パックして、音楽聞きながら時間を計ったり。旦那と共通の話題「中国ドラマ」が出来たおかげでちょっと仲良くなれたかな。それから、運動不足にならないように一生懸命に歩いてご近所の神社を探したり。

おうちで過ごす時間が長くなって、互いにひやかしあったりして楽しかったです。それも今月限りでしょうかね。

旦那はまた会社へ帰り、二若君は高校へ、姫は職場へ戻り、私の「兼業主婦」も復帰。真夏のお弁当作りを考えるとぞぞっとする日々が待っているんですね。

あ、そうそう、我が家の二若君は自宅待機になってからほとんど家から出ず、出たがらずやせ細ってしまったんです。ストレスが溜まるのか反抗的になったりして。でもゲームやSNSで会話がないってわけでもなく、毎日夜の8時から、がんがん歌を歌って配信しておりました。

ドラマ「レ・ミゼラブル」がとても気に入ったのか、この時だけは家族で一生懸命に集中してみて、その当時のフランスを知りたいと思ったようです。

我が家ではなにかというとミュージカル「レ・ミゼラブル」の曲が出てくるので、自然と曲などは覚えているんですね。で、ついに先日「民衆の歌」を教えろと来たもんだ・・・音痴なのに?

しょうがないので、ピアノで音を取り「この音を出してご覧」から始まって、腹式呼吸の仕方だの、口をあけろ、姿勢が悪いと叱りながら歌わせて。でもやっぱり音が外れる。何で音が外れるのか私にはわからない。ピアノと同じ音で歌えばいいだけじゃないのねーー

でもまあ、そういう時は甘えんぼの子供になってくれるのでちょっと幸せでした。

 

 

 

 


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