結核予防会のHPは こちら
予防会より
「この度、総裁秋篠宮皇嗣妃殿下から、結核予防会並びに結核予防婦人会の皆様に、労いと励ましのメッセージをいただきました。
総裁皇嗣妃殿下は、新型コロナウイルスへの結核予防会と結核予防婦人会の対応に心を寄せられ、3月17日、工藤理事長、藤木総務部長、大田複十字病院院長が宮邸に伺い、秋篠宮皇嗣同妃両殿下にご説明しました。その後、総裁皇嗣妃殿下から本部と各施設に、感謝とお見舞のお気持ちとして、総裁皇嗣妃殿下が眞子内親王殿下とご一緒に生けられた花かごを賜りました。さらに、5月12日には、オンラインで、秋篠宮皇嗣同妃両殿下、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下に、工藤理事長、大田複十字病院院長、尾形安全管理特任部長、吉山結核センター長が、結核予防会及び複十字病院の状況をご報告しました。その際、工藤理事長から総裁皇嗣妃殿下に当会並びに結核予防婦人会へのメッセージをいただけないかお願いしましたところ、この度メッセージをいただいた次第です」
紀子妃殿下からのメッセージ
「結核予防会と各地の結核予防婦人会をはじめ、新型コロナウイルス感染症(COVID−19)の対策に取り組んでいらっしゃる皆さまに、心からの敬意と感謝をお伝えします。
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、複十字病院では、重症者も含め 20 名を超える新型コロナウイルスによる肺炎患者を受け入れ、治療に当たってきました。
新山手病院や介護老人保健施設「保生の森」も、院内・施設内感染を防ぐ努力をしながら、様々な制約の中で運営を続けています。
また、総合健診推進センターや全国 47 支部では、健診が中止、あるいは大きく
制限された一方、医師や保健師、看護師、事務職員を各地の自治体に派遣するなどの支援をおこなってきました。結核予防会の職員が、それぞれの職場で、真摯に力を尽くして困難な状況に対処していらっしゃることを、心強く思います。
結核予防会をはじめとする結核・保健関係者が長年にわたり積み重ね、研修などを通し伝えてきた、接触者・クラスター調査、感染管理の活動、胸部の画像診断能力、人工呼吸器の扱いや呼吸の見守りなどの豊かな経験や医療技術は、新型コロナウイルス感染症の対策にも大変役立っていると感じております。
このようなことからも、結核予防会が、これからも感染予防に留意しつつ、今回の経験も活かして今後に備え、医療、介護、保健の分野において私たちが直面している重要な課題に取り組んでいかれることを希望いたします。
また、新型コロナウイルス感染症における今後の対策に活用するため、東京都、大阪府、宮城県で、1 万人規模の新型コロナウイルス抗体の調査が実施されることになりました。
結核予防会においても、結核研究所が調査の企画や結果の分析、また総合健診推進センター、大阪府結核予防会、宮城県結核予防会等が各自治体と協力して検体採取とその検査を実施することによって、この調査に加わることになりました。検査の対象として選ばれた人々の理解と協力が得られ、意義深い調査となることを期待しております。
世界に広がる新型コロナウイルス感染症は、発展途上国における結核の診断や治療の遅れなど、結核対策にも大きな影響を与えています。
年間約 150 万人とされる結核による死亡者数がさらに増えることが懸念され、結核対策と新型コロナウイルス感染症の対策を同時に進める方法が模索されています。現在、結核予防会の国際協力も活動の制限を余儀なくされていますが、世界の結核対策の遅れを取り戻し、推進する力となることが求められています。
今年、静岡県で開催予定だった「第71回結核予防全国大会」が中止になった後、3月 17日に、結核予防会の理事長をはじめとする関係者から新型コロナウイルス感染症への対応について説明を受けました。
また、5 月 12 日にはオンラインにより、結核予防会の病院で働く医師も加わり、詳しい話を聞きました。この日は「国際看護師の日」で、世界結核・肺疾患連合(通称ユニオン)によるオンラインセミナーも開催され、看護師をはじめ、感染のリスクに直面し緊張が続く現場で働く様々な職種の人々に、改めて思いを致しました。
別の機会には、結核予防婦人会の皆さまの近況を聞くこともできました。
公衆衛生の知識の向上と実践活動を各地域で進めてこられた経験を、この度も活かしておられるとのことです。また、手洗いや咳エチケット、マスクの着用、疾病の正しい理解の重要性などを広く人々に伝え、マスク作りなど、いろいろな取り組みをされていることを、ありがたく思いました。
保健や医療の専門家の皆さまの献身的なご尽力と多くの人々の忍耐や努力によって、日本の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数には、5 月に入って低下が見られますが、今後も、感染の再拡大を防ぎ、人々の健康のために、皆さまとともに努めていきたいと思います。そして、結核予防会と結核予防婦人会の皆さまが、それぞれの立場で、人々を感染症から守るために活躍されますことを願っております。
令和 2 年 5 月29日
ありがとうございます。皇嗣妃殿下。
「思いを致す」「ありがたく思う」は皇太子もよく使う言葉ですが、こんなに印象が違うんですね。
秋篠宮家から贈られた花かご、どんなだったんでしょうね。
とにかく感動で一杯です。総裁から心からメッセージを送られたら、きっとみなさんのモチベーションも上がるのではないでしょうか。
庶民としても頑張ろうと思います。