やっと始まった「アサシング・シンデレラ」を見ましたが、新型コロナの影響で病院でロケが出来ないんだなとわかっちゃって少々興ざめ。(病院にはあんなに大きな階段はありません。「SUITS」の黒木瞳が出た時と同じところ?)
中韓ドラマは、
いかにドラマチックに
いかに感動的に
いかに理想的に
描くかを重視しているので、少々のストーリーの矛盾には目をつぶらないといけませんし、まるで日本のバブル時代のドラマのような「ありえない」設定も多いのです。でも外国のドラマだからそのあたりはスルーしてみることが出来ます。
日本のドラマは
いかに現実的に
いかに視聴者の共感を得るように
いかに起承転結をつけるか
が重視されるので、「実際の現場ではあんなの、ないよね」って言われたらそれで終わりです。日本人の俳優は年齢が上がらないと演技力がつかないし、何より「美形」より事務所の力の方が大きいのでミスキャストも多い。ここが問題です。
という意味で「アサシングシンデレラ」を見ると、確かに薬剤師が救急現場で、あのようにあっさりと薬をぽいぽい出すことはないような気がします。
病院の薬剤部の事務をしていた時、本当に調剤って面白いなと思いました。
処方箋に従って、飲み薬だけでなく点滴薬剤も詰めますが、その薬の多さや内容によって患者の「死期」までわかってしまうし、薬剤師と薬品会社の上下関係や医師との関係が人間ドラマとして面白かったです。
飲み薬や貼り薬しか出さない調剤薬局や市販の薬局より、病院内薬局の方が範囲が広いし、勉強することも沢山。新人さんと一緒に抗生剤や飲み薬の名前を覚えたり、添付文書の管理をするのは楽しかったです。ただ点滴ボトルの箱が重すぎて・・・若かったとはいえ、20本入りなどを一人で持っていたんだなと懐かしくなったり。
あのドラマの主人公のように、一般の薬剤師があれこれ医師に言うって事はないです。その権利があるとしたら真矢ミキ演じる部長くらいです。
また、医師があそこまで薬剤師を馬鹿にすることもないと思います。
意外と力があるんです。薬剤部って。
医師達は同じ効能の薬でも「好み」があって、その通りに薬を出さないといけないのですが、薬剤師に「こうではありませんか」と言われて文句を言うことはないでしょう。かなり大げさですね。
それと外来にいた患者の薬ですけど、通常は調剤薬局に貰いにいくんじゃないの?
「私の家政夫ナギサさん」のヒロインは薬品メーカーの営業ですね。
薬剤師さんは病院・薬品メーカーの研究と営業、調剤薬局などに分かれて進みますが、病院の薬剤師さんにとって調剤薬局の人はどこか「格下」感があります。と、同時に薬品メーカーの営業マンはさらに「格下」っぽくて、彼らは気の毒に「待つ」のが仕事で、月始めのレセプト期間中は超忙しいので薬品会社が差し入れを持ってきたりしてました。まあ、時代は変わっているのかもしれませんが。
「アサシング・・」のような通常であれだけ忙しいなら、レセプト期間はどうなるんだ?と思っちゃう。一人が調剤、監査は2人ですからあんなに大騒ぎしないと思うけどね。
どちらにせよ、日本のドラマ界(つまりテレビ局)はもう少しロケとか場所を選び、俳優たちを美しく撮って欲しいと思います。
そういう意味では「BG-身辺警護人」でのキムタクの階段落ちは名場面でした。
「今日から俺は!」の映画を見たいと思っているんですけど、自粛しないといけないのかな。
東京で293人の感染者だそうです。
ワイドショー見てたら「GO TOキャンペーン賛成派」が徹底的に叩かれるというようなシーンに出くわし、嫌な気持ちに。
芸能人も「旅行行かない。面が割れてるし。仕事を失いたくない」とまで言う。
「旅行より命が大事です」って恵何某が言ってましたが、しつこいけどワクチンや抗生剤がない状況での感染拡大は3年は続きます。
3年も国に無償の「補助」させて、自助努力に導かないつもりなのかと
確かに、今回の「東京外し」は完全に小池都知事への罰というか、「そんなに国・国言うなら外す」と言われたと思います。
政府だっていやになりますよ。
せっかく観光事業を復活させようとしているのに「今、それをやる時期か」と都知事みずから言っちゃうし、東北の知事も含めて一斉に反対だもの。本当は地域限定したいくらいだろうと。
でも、例えば「県内移動」にクーポン・・なら県の仕事。
国が出来るのはまず旅行会社を通して観光地を生き返らせることだと思うのです。
するとマスコミは「なんで千葉・埼玉・神奈川は入らないのか。全然意味がない」と追及。
それはそうだろうと。要するに「もう一度自粛期間を設けて欲しい」とマスコミは「国民の総意」として言ってるのよね。
この「リスクゼロ」という考え方は、パンデミックの中では危険ですね。
例えば、宮城で感染した学生たちのことを犯罪者のように発表したり、青森で警察官が感染し、その大元が新宿のホストクラブへ行った女性だとわかると、おばあちゃんが泣いて「なんでそんなこと」と、まるで死刑宣告受けたようにいう。
東北のような閉鎖的な土地では、聞かれたって「新宿へ行った」って言えなかった気持ちは少しわかります。よくないことだけど。
(こっそり東京宝塚劇場へ行っても・・・親類縁者から縁切りされそう)
でも、新宿の劇場クラスターは誰も起こしたくて起きた事ではない。
教訓とするしかない。何をやっても感染する時はする。もしかしたら日本人全部がキャリアかもしれません。
「リスクゼロ」というなら、国民全員のPCR検査をしないと、「誰が感染させたのだ?誰が悪いのか?」と犯人捜しに走って、感染した人は二度と外を歩けなくなります。そんなのおかしいでしょう?
しつこいけど、手指消毒してマスクして、不要不急の外出せず、仕事は続けてこれ以上何を注意しろというんですかね?
言葉に出さないけど「旅行するな」「劇場行くな」ってこと?
テレビのワイドショーに出てる芸能人は全然危機感ないかもしれないけど、舞台関係者は失業しているし、旅行会社も観光地も疲弊している。
「経済より命が大事」と言うけど、ブラジルやインドやアメリカのように日々、何万人も感染して何百人も死んでいるわけではない。病院における病床不足も無理無理そう思わせているような気がしてなりません。
世の中、ものすごくお金持ちか、全くお金がない人しか得をしない時代。
私達のような一般庶民は毎日、失業・休業の危機に怯えています。
パニックを煽るような報道は謹んでほしい。一日中コロナの話しなくていいから。
将棋もお腹いっぱいなので。