だから何だって話ですけど。
もしかしたら我が家の姫のように長年悩んで来た人もいるかもしれないので、そういう人達の助けになればと思います。
姫の病気は「発作性上室性頻拍」といいます。
どんな病気かというと、何かのきっかけで不整脈になり、心臓がバクバクいいだして息苦しくなり起きてはいられない状態になります。
我が家の姫はこの症状に中学生くらいの時から悩まされて来ました。
実は小学生の頃からも貧血のような症状があり、中学の時は不整脈と診断されて病院で検査を受けたこともあります。
で、その結果は「異常なし」だったのです。
元々赤血球が人さまよりも小さくて、貧血になりやすい体質であったのでそのせいじゃないかとか、思春期における起立性調節障害じゃないかとか言われて来たんですね。
高校の時も年に数回発作を起こすので、修学旅行の時は先生から「体に異常がないのならきっと精神科に違いないので診察を受けるように」と命令されて、精神科も受診しましたが、それでも異常なし。
中学、高校とかかりつけの内科医で、発作時に気持ちを安定させる薬を貰ってはいましたが、いつもというわけではなく、風邪で受診したついでのような感じでした。
就職してからは元気だったんですけど、それでも年に数回発作を起こし、その度に休憩をとり1時間くらい大きく息を吸ったりすると治っていたので、そういう体質なんだろうと思っていました。
仕事でひどく疲れてしまった時や、遊び過ぎた時などに起こっているので「とにかくストレスをためないように、疲れない様に」と自分でも努力して来たのです。
でも、コロナが始まって家にいるようになってから、外出が減ったのに発作は起きるという事が多くなり、何か変だなと思っていました。
でもとにかく体は大丈夫という事だったので心療内科に連れて行き、パニック障害の診断を受けて発作が起きないように薬を貰っていました。
しかし、ここ1年は本当に発作の回数が増えていたんですね。
また、ここ2か月以上は昼間から「眠い」を連発して夕方眠らないとダメだ~~状態。発作の回数も増えていました。
で、水曜日の夜、お友達と楽しく食事をして来たのですが帰宅する直前あたりに発作が起きて我慢して帰って来て、ずっと横になり、薬も2回飲んで・・・朝まで眠れず、発作がおさまらないのでどうしようという事になりました。
「一人で家にいる自信がないからダディ、休んで」とダディにお願い。
じゃあ、私は仕事に行ってもいいんだなと化粧などして支度をしていたんですが、
うとうとしている姫の顔を見たら蒼白でむくみもあるようで、何というか直感的に「これは病院に連れて行かないとダメじゃないか?」と思ったんです。
で、旦那に「勿論、病院に連れて行くよね?」って聞いたら「何で?」っていうんですよ。確かに木曜日はかかりつけ内科は休みですが、心療内科があるじゃないかと思って、そこへ行き紹介状を書いて貰って大きい病院に行くべきと主張したんです。
そしたら旦那が「何で精神科の医師が内科の紹介状を書くんだよ」とか言い出して、病院へ行くという無理をさせるより、自宅で休ませるほうがいいと思ったみたいです。
なので「病院に電話してみたらいいじゃない」と言ったら「そこまでいうならママが全部やって」と。
なんだ?うちの旦那は・・・・男って何でこういう時に動かないの?
急きょ、職場に電話して休んで、救急外来を調べたり心療内科に電話したり・・とにかく受診させる事にしたのです。
心療内科では「発作時の薬は最低の量しか飲んでないので倍に増やそう。そしたらすぐに治る」と言われました。
そこで私が「出来ればこの発作が起きている時に病院で検査を受けさせたいので紹介状を書いて下さい」とお願いしました。
そういう事ならとすぐに循環器内科への紹介状を貰えたのでその足で市立病院へ行きました。
その時もまだ発作状態で、血圧を計っても数値がゼロになるのです。
3回図って血圧が75とかいう数値で、脈拍が200を超えていたんです。
で、車椅子に乗せて心電図を計りに行ったら、そこでも発作が起きていたので、点滴でそれを抑えさらに超音波検査に。
診察室で言われたのは上記のことで、ドクターは最初、薬で抑えようとしていたみたいです。でも診察中にすでに発作が起こっていて、「え?また起きた?」という事で血圧を測るも全然ダメ。
「入院して、カテーテル治療しましょう」となり、そこから採血だ~レントゲンだ~~CTだ~~と病院の中をぐるぐると車椅子を押して移動。
姫は「ママ、車椅子を押すの上手だね。さすが病気ばっかりしている人だね」と失礼なな事を言うのですが、あとから「ベビーカーみたいなもんじゃん」と自分で納得。
朝から何も食べずに、病棟まで行った時は夕方5時。主治医の説明待ちで30分以上、結局、急患が入ったという事で会えず(最初にそういえよっ)
月曜日に心臓にカテーテルを入れて、発作の元を断ち切る手術をして、火曜日には退院だそうです。
すでに予防薬の投与も始まっているようで姫は現在、普通にベッドで寝ているみたいです。
長年発作に苦しんで来たことが嘘のように治るのかと思うと、心底ほっとしましたが、この病気は発作が起きている時に診察しないと発見できないんだそうです。
今回、長く発作が続きそれで受診したので見つかった・・・というわけです。
もしかしたら、世の中に「何でわけわからない時に動悸や息切れが続いて治らないのか」と思っている人もいるかもしれません。特に若い人で。
数ある健診を受けても見つけられなかったものが見つかってよかったなと思います。これで元気になってくれたら。
特に旦那の兄が心臓病で亡くなっているので長年心配していたのです。
でも心臓そのものには関係ない事に安心しました。
しかし、我が家は今年、厄年ですかね~~~私も聞きなれない喘息になってしまうし。