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ロミオとジュリエット・・・Aパターン

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 風邪ひいてしまいました・・・・・ 夜中にぞぞっと・・・・でも頑張る

昨日は、姫ちゃんと午後1時から国立演芸場で浪曲と講談と落語を見て

私も姫もこういうものを生で続けてみるのは初めてだったので、ある意味感動。

というか、お年寄りの方々が心から楽しんでいる様子を見て微笑ましくなったというか?

話芸って素晴らしいなあと思いました。

それから宝塚へかけこんで・・・・ キャンセル待ちに間に合って奇跡のチケットゲット

で、夜は、20歳になった姫ちゃんの記念に、彼女が前から行きたがっていた、ヅカバー「ミロワール」へ

店中に貼られている宝塚のポスターに圧倒され呆然(母と「母のタニちゃん」はその時、ヅカとOSKの話題で勝手に盛り上がる)

さあ、飲み物は?と聞くと「か・・カシスソーダ」なんていうので「公演カクテルにしなさいっ!」と強制的に

「コンガムーチョ」を・・・(母達はビールをごくごく盛り上がり)

姫は初のアルコールにご機嫌で・・って言ってもセリフ少な目に飲みつつ、店の中で流れていた「若き日のうたは忘れじ」の

DVDに釘づけ (母達は勝手にマリコさんがーーとか盛り上がる)

そして「姫ちゃんの初ヅカはなあに?」と聞かれて「ジュビレーションが一番古い記憶です」などと答えつつ

(その頃、母は「やっぱり育て方がヅカ風よね」と言われて照れて?いた)

そしてビデオが「シャイニングリズム」になると、音月桂を思い出してちょっとしんみり

(そのころ、母達は「最初の恋は強烈だからねーー」などと、おばさん風味に盛り上がり)

壮様(なぜか、この呼び方気にいってしまいました)ファンの方に、音月桂の出の動画を見せて頂いたり

写真を頂いたり、姫ちゃん至福の時

壮様ファンの方、ありがとう そして「ふぶきの部屋」を読んで頂いてありがとう。初めて「ふぶきさん?知ってます」と

言われて感動しました (姫、母がヅカファンにちょっと有名な事を知る)

それから「ロミジュリ」の話題でも盛り上がり、ここでも柚希と夢咲は絶対に本当にキスしてる!と話題に。

姫ちゃんが「本当に鼻と鼻がくっついて・・いえ、手で隠してるけど、あれは絶対」と母に実演させる始末。

「私、ここ、大好き。とっても落ち着くの」ですって(おいおい、その歳でバーに行って落ち着くとは)

「また連れて来てね」と約束させられました

ブログの姫と実際の姫の印象は違ったかしら?

 

 ロミオとジュリエット Aパターン 

 ティボルト・・・紅ゆずる

 マーキューシオ・・・壱城あずさ

 ベンヴォーリオ・・・礼真琴

 愛・・・鶴美舞夕

 死・・・真風涼帆

やっぱり前楽という事で、全体的に疲れているなあという印象が。柚希礼音だけがハイテンションを保っているので

回りが疲れているのが余計にわかるというか。

礼音ちゃんはすごいよ・・・・さすがトップだよーますますロミオの中に入り込んで、柚希がロミオか、ロミオが柚希か

わからないくらいになって 観客もロミオと一緒に喜んだり悲しんだりしているという気が。

出演者全員が、楽を前にセンチメンタルになってると思います。だから余計に悲しい場面はより悲しく見えるんですね。

間違いなく、この作品は柚希の代表作になるでしょうが、小池先生にとっても一路真希以来の「救世主」になったのでは

ないかと思います。

脚本家にしても演出家にしても、作った作品と出演者の相性が重要。特に宝塚の場合は、セリフ回しや筋立てがワンパターンに

なりやすいので、より一層相性のよさを求められるでしょう。

植田先生に「ベルばら4強」がいたように、正塚先生に久世星佳がいたように・・・・・

 

AパターンとBパターンを比較してみると、当然のごとくAパターンの方がなじみがいいという印象があります。

初演に比べると必ずしも適材適所とは言えないものの、他の組に比べて充実感が半端ないというか。

作品の持つムードとか方向性が、非常に伝統的な愛の形を描いているという部分で、宝塚的世界にマッチしている事と

星組のキラキラ感が似合っているという事でしょうか。

5組が5組とも、このキラキラ感を持つ必要はないと思いますが、得意分野(日本物とか現代物とか)を持つ事は重要。

そういう意味では安易に再演するのではなく、その組のムードをもっとも高めるような作品を選んであげるべきだと思います。

 

 出演者について

柚希礼音・・・どんどん若返り、どんどん純粋さを増し、ジュリエットへの愛情が最高潮に達しているという感じ。こんなに愛されるなんて

       ジュリエットってどんだけ幸せ者なんだかなあ。元々柚希にはくったくがないというか、ストレートで素直な性格という

       いかにも「ぼんぼん」的な雰囲気がありますが、その素質と役柄がマッチしているんですね。

       お墓の中でシェイクスピアも「これが本当のロミオだ」と言ってる筈です。

       普通の男性には出せない純粋さ。これって貴重です。

       城田優がどんなにハンサムであっち系の顔でキスが上手でも、この純粋さは絶対に出しえない。でも、この純粋さが

       ないと「ロミジュリ」は成立しないんだと痛感。

       舞台みながら「あの可愛らしかった礼音ちゃんがこんなに立派になって」と突如思って目頭が熱くなりました。

夢咲ねね・・・ロミオが「愛」全開に対して、ちょっとお疲れモードのジュリエット。おいおい、もっといちゃいちゃしてよーーと

         思ってしまいました。

         でも、夢咲もまた、貴重なジュリエット役者だと思います。宝塚100年の歴史の中でも、こんなにブリブリの

         ロリータが似合う娘役はそうそういなかったでしょう。愛希れいかが本当に若くても、舞羽美海や・・・

         いえいえ、夢華あみこそ本当に若くてジュリエットに近い年齢なのに、現実離れした恋の話に乗っていかなかったでしょう?

        夢咲が持つこの「非現実」こそ重要で貴重。いわばディズニーランドが持つ「夢の世界」にマッチしているのだと。

         ゆえに、フィナーレはタンゴじゃなくてワルツがよかったなあ。

        (私の中ではタンゴはマリコ&あやかなので)

         まさかもっとも似合わない世界を入れられるとは思ってもいなかったでしょうね。

紅ゆずる・・・・紅を見て思ったのは、ティボルトとマーキューシオの違いって何があるのか?という事。

         二人とも過激でキレやすくて女ったらし。ゆえによく似たキャラなんですよね。初演では凰稀かなめがティボルトで

         紅がマーキューシオだったんですが、よく違いが出てて。でも今回、紅のティボルトが初演のマーキューシオと

         どう違うのか理解できませんでした。

         ティボルトとマーキューシオは互いに同じ事を歌っています。

         つまり「親同士の争いに自分達はまきこまれただけ。非常に怒りを感じる。本当はこんな生き方をしたくなかったのに」と。

        これこそ物語の核心。ロミオが素直に壁を飛び越えるのに対して、マーキューシオは死ぬ寸前まで、ティボルトは

         一生乗り越える事が出来なかったんですよね。この両者の歌の「重要性」をどこまで紅が理解していたのか疑問で。

         単に表現出来なかっただけなのかもしれないけど。

         しつこいけど、感情のたかぶりをただ声を張り上げるだけで表現するのは卒業すべき。凰稀のすわった目には

        及ぶべくもないでしょうけど、ああいう「黙ってるだけで怖い」雰囲気を出せるような男役にならないと、トップ系では

        ないと思います。

真風涼帆・・・・このままいくと、真風の代表作は「死」ですけど、いいですか?

         何でこの役だとこんなに生き生きするのか・・・・セリフがないから?わき役として安心していられるから?

         ビジュアル的には真風の「死」が一番。そして体型的にも柚希と丁度いいなと思います。

         なのに、フィナーレのダンスになると途端に下手になるのはなぜ?

礼真琴・・・姫ちゃん絶賛のベンヴォーリオ。確かに歌は歴代で一番上手。演技力もあの学年としてはベスト。

       彼女は本当に芸達者だし、華もあるし。下級生としては真尋しゅんレベルのすごさがありますよね。

       でも、高音は得意だけど意外と男役の声で歌うのが苦手である事が発覚。そしてベンヴォーリオとしては若すぎたと。

       ベンヴォーリオっていうのはロミオの友人であるというだけでなく、保護者的な存在であると思うんですね。

       当たり前だけど、まだ新人公演学年の礼には荷が重すぎたと。

       「どうやって伝えよう」の時、もう少し期待していたのですが、歌がうまい以上の感情は伝わってこなかった。

       涼や未涼が表現した、辛さとか絶望感とか。これはやっぱりある程度大人でないと無理なんですよね。

       いつかもっと上級生になった時に見たいです。

鶴美舞夕・・・・この世の人ではない「愛」で。あまりの肢体の美しさとしなやかさに圧倒され。妖精?いや、ちょっと違う。

         「魔」?中毒になりそうな存在とでもいうべき?

        かつて星奈優里のダンスに「妖精」を感じ「雲の上をふわふわ踊ってる」のに感動したものですが、それ以来の

        喜びを感じました。彼女の「愛」は宝塚の芸域を超えています。そこだけ高尚なオペラハウスのような雰囲気を

        出していました。

美城れん・・・やっぱり楽が近いから?ジュリエットへの愛を歌うシーンで、一緒に親の気持ちになってちょっとうるうる。

        まさに理想の乳母ですね。

壱城あずさ・・・普通のマーキューシオっていうんでしょうか?ここが壱城の限界点。これ以上の男役度は求められないかな。

          多分、彼女自身、すごく冷静なんだと思います。その冷静さが演技に出てしまうというか。

          熱い舞台の中で一人、冷めてる印象があります。

          パリスの時もそうですが、ある程度大仰な演技が要求される中で「普通」というのはきついです。

         そういう意味では壱城はテレビ界がぴったり。顔も綺麗だし、宝塚の技術もあるしね。

天寿みつき・・・マーキューシオとパリス。異なる役柄を見事に演じ分けました。こんなに完璧な人ってそうそういないです。

         パリスは出番も少ないし、ちょこまかしている印象ですが、初演の時より「含み」が多くなった分、

         非常に魅力的な人物に「なりました。舞踏会のシーンでずっとおいかけていたら、本当に色々やってるんだなあと

        感心。フィナーレでは銀橋に出てきてまで「パリス歩き」をしててびっくり。

 

花愛瑞穂のモンタギュー夫人はさらに「母」として成長。比べて音花ゆりのキャピュレット夫人は似合わない色気を出し過ぎ。

ピーターが可愛らしすぎっ

 

 


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