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Channel: ふぶきの部屋
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明日、ママがいない

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 色々考えると、これは言論封殺ではないかと。

とにかく、ドラマを見てから言え・・・っていうより、設定が悪いと言われたらそれまで。

 

 明日、ママがいない 

面白いストーリーでした。今回の「里親候補」は国際弁護士と世界的な占星術師の

夫婦が車いすの娘の話し相手に養女が欲しい。それもいて座の。

という事でポストとオツボネが行く事に。

家に行ってみたら家政婦のミタムラさんがいて(爆笑)

両親はネットの向こうに。一人娘は「クララ」のごとく、歩けるのに歩けない状態。

早々に逃げ出したオツボネは実母の元に。

しかし、実母は未成年の娘に酒の相手をさせるとかトンデモ虐待母。

そもそもオツボネが目を怪我したのは母のせい。

その目を治したくて「沢山のお金がある人の所に養女に行きたい」と思っている。

その事を園長に叱られて(彼の言う事はもっとも。養父母を金づるとしか

考えていないなんてダメだと言われた事)

飛び出したのですが

一方ポストは娘のリハビリに必死に。まるで「ハイジとクララ」のごとく

頑張り、娘は歩けるようになるのですが、両親は離婚。

娘は自傷行為に及んでしまう・・・・という話。

 

園長は、片思い(?)のお弁当やの女性の子供を殺した・・・というし。

でも、こっそりドンキにお弁当を買いにやらせる所はおちゃめで可愛い。

小学校ではハンサムな少年がポストに片思いしてロマンチックなセリフを

ガンガンいうし

ああ、このドラマ全体がファンタジーなんだなあとあらためて実感しました。

 

ドラマだからこそ許されるファンタジー。

そもそも「コガモの家」のような養護施設は今の日本にはありえない。

あったらいいなと思う程。だって木造で可愛い家でそこそこの広さがあり

食事もきちんととれる。

うるさい職員がいないし、自主運営のような形でしょう?

どんなに国がお金を出すといっても里親候補が次々現れる筈ないし

今回のような里親は審査の時点ではねられる。

つまり、最初から「ありえない」話。

だけど、何が言いたいかといえば、虐待された経験のある子供達から見た

「憧れの家族と家庭」の現実がどうであるか、そしてその壁をどうやって

乗り越えていくかだと思います

身勝手で自己中心な「毒親」というのはどこにでもいる。それを子供達がどう

乗り越えて昇華していくか・・が問題なんですよね。

その心情だけは「リアル」だと私は思います。

さて、「全国養護施設協議会」の見解です。

 

http://www.zenyokyo.gr.jp/whatsnew/140129press.pdf

 施設の子供たちをこれ以上傷つけないでください。

 第一話の放送を見た後「モヤモヤする、死にたい」と繰り返す。

  職員が見る必要がないことを伝えるなど支援したが、本人はきになるようで

  第2話をみた。その直後に自傷行為をして病院で治療を受けた。

 クラスの男子が施設の子を「おい、ポスト」と呼んで苦しい思いをした。

 施設の児童がクラスメイトから「お前もどこかにもらわれるんだろ」と

  からかわれた。

 親戚や友人から「あんなひどい所に預けてないで早く引き取るべき」と

  言われた。

ゆえに放送を中止しろ・・・と。

でも。

 平日の夜10時は子供がドラマを見る時間ではない。なのに見たがったからと

  いってどうして見せるのか?

→ 「子供には見る権利がある」から?

→ 「見せない義務」「夜の10時はテレビを見る時間ではない」事を教える義務が

   職員にはあるのではないか?

→ 自傷行為と2話は関係ない。

  テレビを見ても見なくてもその子は自傷行為をしたのではないか。

 養護施設で働く職員が揺れているのだと思います。

  「子供の権利」と「職員の義務」の狭間で。

  話は別ですが、今、働いている職場では公務員の人達は常に「訴えられる」

  事を恐れているので、相手が間違った事を言っても直接には拒否せず、聞き流しを

  します それが面白くなくて窓口に来る人はますます激高するんですが。

  保護費も簡単には打ち切りません。もし、打ち切って何かあったら怖いんでしょうね。

  それと同じ心理が養護施設の職員にもあるんだと思います。

 以前も書いたと思いますが、避難訓練のサイレンの音にびっくりして

  泣きだし、おもらしをしてしまった1年生の親が学校に乗り込んで来て

  「子供を傷つけた」と騒いだら、学校は次の年からサイレンを鳴らさなくなりました。

  先生いわく「一人でも傷ついたと言われたらもうしません」と。

  それが「保身」の重要案件のようです。

   今回の事も、まさにそんなクレーマーな親と同じ心理が働いているのでは?

 

 「おい、ポスト」と言った子の名前を聞いて、職員が学校に抗議すべきでは。

  ドラマを見て、気軽に言ってしまう子はいるでしょう。

  でも、それはやっちゃいけないんだという事を教える義務が教師と親にあります。

  そして養護施設の職員も、学校にきちんと話して「たとえドラマに影響されたにしても

  そんな風に呼んだら相手が傷つく事を覚えてね」と言うべきです。

→ そういう事をした上で抗議しているのか。

→ 何もかもドラマのせいにしているのではないか。

→ 偏見を持っているのはむしろ職員の方ではないのか。

  「施設の子は可哀想」という暗黙の了解がそこにある。でも3話では実の親が

  いても幸せになれない子の話。

  この世の中には「いっそ捨ててくれたらこの子の人生は+になるのに」と思う子が

  沢山いるんです

  施設というのは、そういう子の救いの場ではないのですか。

 「おまえももらわれる」も同様で、そのくらいで傷ついてどうするんだ?と。

  私が高校時代、やっぱり施設から通っている子が一人いました。

  堂々と「私は施設育ち」と言ってたし、それに対して偏見を持ったりはしなかったです。

  一度、行ったことがあるけど、まるで学校みたいな建物でした。

  「私もここに来ていたのかも」と思った事もあります。どっちが幸せだったか・・・・とも。

 「貰われる」事はいい事じゃないのでしょうか?

 「あんなひどい所に・・・」はまさにどの口が言う?ですね。

  そう思うならその親戚やら友人が引き取ればいいし、そういうのを偽善者というのでは?

  そのくらいの事で、一々傷ついたと言われたらドラマは作れないでしょう。

 

というより、何でそこまでして中止させたいか。そこが知りたいです。

何か別の思想が絡んでる?ちょっと怖いです。

 

 


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