Quantcast
Channel: ふぶきの部屋
Viewing all 5864 articles
Browse latest View live

ラスト・タイクーン

$
0
0

 昨日のVISA貸切に行ってまいりました。

 

 ラスト・タイクーン 

 

 生田大和作・演出

「いくたひろかず」って読むんだーーへーー などと言ってる場合ではない。

この人の作品「BUND/NEON上海」「ランスロット」「春の雪」など、色々スカイステージで見たけど

どれも途中で挫折してしまい、見応えがあるものがなかった。

「春の雪」は比較的見やすかったけど、それは原作があっての事だったし。

つまり力量としては未知数であり、どこに特色があるのか、よくわからない人ではあります。

 

 「失われた楽園」との比較

「ラスト・タイクーン」といえば、小池修一郎の「失われた楽園」と比較するっきゃない。

あちらも花組、真矢みきが主演でした。

真矢みき演じるアーサーは「映画バカ」ともいえる存在で、わがままで横柄。

こだわりが強く、そして亡き恋人への思慕が強い人。

リア・モンテスを愛するものの、やっぱり心の中には彼女がいて。

愛華みれが演じたエリオットは作家でアルコール中毒?アーサーと正反対の

穏やかさが素晴らしかった。

悪役、海峡ひろきのマックス・ジョンソン、香寿たつきのレスリーがどんどん

おかしくなっていく様、どれもこれも「キャラ」が立っていたと思います。

紆余曲折があっても「アーサーだから・・ついていくしかないよね」という回りの心情も

よくわかるし、レスリーが薬中毒になってアーサーを殺す瞬間、リアは女優デビューを

果たすというラストも見事でした。

登場人物それぞれに味があり、きちんとした役割があった。

 

対して「ラスト・タイクーン」の場合

 モンローは「映画ばか」というよりビジネスマン風

 明日海りおのブレーディは悪役なのか何なのかはっきりせず

 望海風斗の役割が全然理解できず

 キャサリンは男運が悪いだけの女

って・・・感じ?

何で労働組合が出てきて、果ては共産党まで来るのか・・・そこまで話を発展させて

何がしたかったのかさっぱりわかりません

一番現れているのは「5セント」の扱い方でしょうか。

「失われた楽園」でも、「ラスト・タイクーン」でも映画を見る事が出来る「5セント」は

非常に重要な「夢の鍵」になっています。

小池版をちょこっと引用

アーサー ; ある晩、酔っぱらった君が、バルコニーから札束を撒いた。10ドル札を

       何百枚とね。

エリオット ; 泥酔して、一晩で5千ドル使い果たした

アーサー ;僕 はその10ドル札の一枚を拾う事が出来た。それはたちまち

       貯めこんだ家賃とい夜学の学費に消えた。それでも5セント余ったんだ

       その5セントのニッケル玉を握りしめてどこへ行ったと思う?

エリオット ; 酒も、バクチも無理だな

マギー ; 映画館ね。

アーサー : あたりだ。5セント玉一つで夢をみれる所、それは映画館だけだった。

        その晩見たのはチャップリン。端役で出ていた女の子が天使に見えた。

マギー ; ニーナね。

エリオット ; それで映画界に?

アーサー ; あの晩、僕は夢を見つけた。いつまでも見飽きる事のない夢をね。

        いいかい、この世界には昔の僕と同じ貧しい奴が何万といる。

        みんなに見せてやりたいんだよ。5セントの夢を。

 

アーサーとエリオットの会話の中には

 エリオットとアーサーの関係

 ニーナと出会ったきっかけ

 5セントの理由

これらが凝縮して表現されています。

そして「5セントの夢」という曲も歌われるのですが、映画という夢の世界への

切符を買うのが「5セント」とても重要なキーですね。

 

一方、「ラスト・タイクーン」における「5セント」が出てくるシーンは

第5場ABです。

モンローのオフィスに来たボックスれー。彼は作家で脚本を書けと言われている。

モンローには「あんたの才能を買ったのであって芸術を買ったわけじゃない」と言い切る。

映画なんか見た事ない彼にモンローはあるシーンを想像させる。

「ストーブは好きですか?ある女が入って来て手袋をストーブに入れようとする。

そこに電話がかかってきて・・・・」

なぜか、そこに唐突に出てきた5セント玉。

ボックスレーは「それから?」と聞くけど、モンローは「さあ・・・」

何で5セントが?映画を見る為のお金だと答えた・・・ような気が。ウロですみません。

つまり生田版では5セント玉が象徴的に生かされていないんですよね。

何の為にストーブを登場させ、女が手袋を入れようとしているのか、それがどんな

きっかけになったのか、これ以降、そのシーンがどう生かされていくのかという

関連性が一切ないのです。

「伏線」「後処理」の仕方を学ぶべきではないでしょうか。

 

 大劇場ゆえに

演出家にとって大劇場というのは、理想を形にしてくれるすごくいい舞台です。

なんせセリがいくつもあるし、盆は回るし、宙に浮かせることだって出来るし。

だから演出家は自分の頭に浮かんだ映像のような場面転換をなんのためらいも

なく行う事が出来る。

いえ、行ってしまうのです。

1時間半の舞台に場が17個。非常に多い。多すぎます。

つまり、脚本の因数分解をせずに次から次へと場で繋ぐ・・・しかもまずい事に

暗転して役者が舞台の端からはしまで走って行くシーンが見えちゃう。

テレビや映画ならそこでぶちっときれるけど、舞台はそうはいかないという事が

あまりよくわかっていないのでしょう。

盆やセリを使えばいいってもんじゃありません。

なるべく使わないようにするにはどうしたらいいか、登場人物をもっと凝縮させるには

どうしたらいいか・・・そんな風に考えないといけないのです。

ブレーディの浮気シーンは娘の反感を買う為だけに必要だったのか?

ブロンソンはリーダーなのかそうでないのか?何でキャサリンを縛りつけるような

事をしているのか?

キャサリンの登場シーンに火事を持って来たのはいいけど、その火事が誰のせいで

何で起きてどうなったか、そしてキャサリンの夫であるブロンソンはどこにいたのか。

次から次へと考えてしまいますよね。

結果的に主役が飛行機事故で死んじゃった・・・・しかも、それがラジオニュースで

流れるなんていう終わり方。

と、思ったら天国で長々語り始め銀橋に出て延々と立って笑って歌って・・・・

これじゃ流れた涙も引っ込んでしまう。

演出家としては「そうだった。モンローに最後の台詞を言わせなきゃ。その後どうなったか

も色々語らせないと・・・・」と思ったんでしょうけど、キャサリンがその後どうなったか

再び一つになった仲間たちは何をどうしたのか、一切語られないで終わり。

どんなに中身がよくてもラストシーンのまずさに全てがおじゃんになってしまいました。

 

この舞台で唯一よかったなと思ったのはラブシーンのみ。

ただ、モンローが何度も「ミアはもういないのだ」というシーンはうざかったですけどね。

いないのなんのって言いつつも、そっくりだったから好きになったんでしょう?

認めなよ的な?

 

生田君、ちょっと大劇場デビューが早すぎたかもしれません。

小池先生の真似をして映像をがんがん使って、盆をぐるぐる回して場面転換して

みせて、みんなで歌って踊って場を盛り上げようとしても、中身がないんだもの。

どうしようもないよね。

今一度、脚本の書き方を勉強すべき。

 起承転結

 場割りの仕方

 登場人物の個性を出すためには?

この3つが重要ですよ。

 

 

 

 


TAKARAZUKA夢眩

$
0
0

 さて。

ショー「TAKARAZUKA夢眩」は斉藤吉正作・演出です。

今回のショーはタイプでいうなら「MISTY STATION」風。

懐かしいフォークソングやアニメの曲をばんばん流して現代風に楽しませたかと

思えば、後半はこれでもかというようにクラシックを流す。

蘭寿とむのさよならだから、近未来から王子様までなんでもありの展開。

まとまりはないけど、あっという間に見終わったショーでした。

個人的には第五場の明日海がかっこいいなと思いましたが。

 

 出演者について

 

蘭寿とむ・・・モンローという役はダニー・オーシャン並に似合っていたと思います。

        結果的に蘭寿という人はどこまでも都会的でちょっと悪だけど誠実な

        役どころが似合う人だったんだなあと。

        そういう意味ではよかったなと思います。

         ラブシーンのかっこよさの中に伝統を感じたし、さすがにトップだなあと

        思わせるものがありました。

         ショー作品には恵まれないトップ生活ではありましたけど、最後はどこまでも

        かっこよく、王子様と燕尾服できめてくれたので嬉しかったです。

明日海りお・・・ひげで大きな娘がいる役なんて無理無理。無理やり感がありすぎて

        とうとう存在感が消えそうになっていました。

         しかしショーではアニメっぽいコスチュームがよく似合い、珍しくバリバリに

        踊ってストレス発散してた・・ような印象。

蘭乃はな・・・ぱっとみが全然目立たないのに驚きます。

        本当は可愛いのに。でも今一つ、どんな役が似合うのかわからない。

        得意なダンスもあまり躍らせて貰えなかったし。

        歌唱力はアップしているからそれなりにエリザベートは出来るのでしょうが。

望海風斗・・・芝居の方は全くもって意味不明の役柄で気の毒でした。出番も少なかったし。

        一方、ショーの方は歌にダンスにと大活躍。

        必ずソロがあるのが嬉しい。

        今後、明日海を支える立場になると思うのですが、彼女程「白」が似合う人も

        いないと思います。いわゆる正統派二枚目で、それなのに敵役とか悪ばかり

        させられるんだろうなと思うと、ちょっと気の毒。

華形ひかる・・・・これまた意味不明な作家さん。老け役なのか何なのか・・・

         華形も専科へ行って頑張るんだなあと思うと感慨深いものがあります。

柚香光・・・若手筆頭。とにかく目立つ。真ん中が似合う。歌はあまり得意じゃない?

      でもいかにも花組っぽい顔がいいのかも。

芽吹幸奈・・・こちらは七変化風の娘役で先が楽しみ。

仙名彩世・・・エトワールが非常に綺麗で。もうちょっとしたら本当に美しくなりそうで

        楽しみです。

 

今後の花組を占うと。

明日海を支えるのは同期の望海風斗という事になるでしょうか。

しかし、躍進目覚ましい柚香光が常に追い上げて行くかも。

頑張らないと明日海はかすんでしまう恐れもあると思います。

もう少し包容力を身につけないと、娘役が横にいてもただの飾りになってしまう。

ラブラブに見えないトップコンビは見てて辛いのですよ。

ただ・・・悪いけど、かなりレベルは落ちそうだなあと思わずにいられません。

柚香光が救世主になってくれればいいのですが。

 

 

さよなら蘭寿とむ

$
0
0

私は花組にはあまり縁がないので、真矢みき時代からそんなに見ていた

わけではありません。

だけど、すでに「SPEAK EASY」にいたという事ですから、目に入っていたんでしょう。

愛華みれ時代は「ミケランジェロ」しか見ていないけど、蘭寿はニッコロだったのねーーと

ニッコロって・・・石の下敷きになって死んじゃう役だったっけ?

あのシーンは、見てて「ひどいっ」って思った記憶が。

 

多分、私の目に「蘭寿とむ」として目に入ったのは

「月の燈影」の次郎吉役でした。

あの作品自体、結構暗くて難しくて。特に彩吹が演じたのは感情を抑える役どころ。

しかし蘭寿の次郎吉はどこまでも純粋で明るくて、非常に好感を持ちました。

はっきり言って彩吹より目立っていたし、主役的オーラが大きかったような気がします。

笑顔が弾けるような元気な男役・・・というイメージがそこにはありました。

花組の系統としてコメディが上手というのがありますが、蘭寿は間違いなくその系統に

属し、「天使の季節」の女装シーンは非常に面白かった記憶があります。

後に「逆転裁判」を見た時、まさにぴったりな役柄だなと思ったものです。

あの作品の出来がもっとよかったら、蘭寿の宝塚人生も変わっていたかも思います。

 

いわゆる「花組の御曹司」状態だった蘭寿が宙組へ異動になった時は

一体何の冗談かと思いました。

当時トップの大和悠河とはタイプが違っていたし、「バレンシアの熱い花」の

ロドリーゴやラモンは・・・・ちょっと・・・・って感じで。

申し訳ないけど宙組時代に印象に残る役柄はそんなになかったと思います。

まるで咲きかけの薔薇のように、早く咲いて早く咲いてと願うのに

なかなか花弁が開かないような、そんな印象を持っていました。

 

ファンにとって嬉しかったのは、蘭寿が花組にトップとして凱旋した事でしょうか。

数年間の宙時代は忘れて伝統的な花組の、都会的で粋でかっこいいトップスターの

誕生に誰もが拍手を送りました。

二番手がやっぱり返り咲きだった壮一帆というのも+に働くだろうと思われたのです。

しかし、お披露目の「ファントム」からして蘭寿の個性を生かすものではなかった。

そもそも再演というのも不満でしたけど、「ファントム」のエリックのような

孤独をしょった青年など、全く蘭寿のイメージとかけ離れていたからです。

時には柄違いの役をやって幅を広げるというのは大事なことです。

「この人はこんな役も出来るんだ」と発見することはファンとしても嬉しい。

けれど、それは2番手時代にすでに終了しておかなくてはならないもので、

蘭寿の場合、2番手時代に確実に「柄」にあった役に恵まれなかった事が大きな

禍根を残したと思います。

本当に「逆転裁判」の脚本がもう少しすぐれていたら・・・と思わざるを得ません。

役柄的には本当に似合っていたと思うので。

 

トップスターになって、以前のような華やかさとか弾け感が消えてしまい、

逆に2番手の壮一帆がどんどん自己主張しはじめて目立ち始めた時、

何とかならないかなと思っていました。

そこに表れたのが「オーシャンズ11」

これまた再演ではありましたが、ダニーという都会的でちょい悪で大人な男は

蘭寿の個性にぴったり 多分、星組よりも演出家の意図に近い出来であったと

思いますし、これが代表作といってもいいのではないかと思います。

しかし、その後「サン・テグジュペリ」も「アンドレア・シェニエ」も不発。

ショーにおいては唯一「CONGA」だけはよかったけれど、あどはどれも・・・・

演出家たちが蘭寿の個性をよく把握できなかったのが原因かなと思うのですが。

ダニーのような役柄がぴったりであるともう少し早く把握していたらとも思います。

 

見かけのちゃらさ(失礼)に比べて、中身は非常にまじめで不器用。

正義の味方よりは屈折した方が似合い、けれど声が高いからセリフに

重みがなかなか出ない・・・・いわゆるかなり遅咲きなんだと思います。

今回のさよなら公演「ラスト・タイクーン」は蘭寿の集大成としては内容はともかく

役柄的にはぴったりで、「こんな蘭寿をもっとみたい」と思わせるものでありました。

それなのに退団。

これからどのような活動をするのかわかりません。

同期の涼紫央は母となり、遼河はるひはバラエティで活躍、紺野まひるは女優にして

母・・・・とこの82期は個性にあふれた生き方をしています。

蘭寿もきっと型にはまらない生き方をしてくれるものと信じています。

不器用だから多少迷ったり、場違いな事をやってしまうかもしれないけど

これからの長い人生を考えると、全てに無駄はありません。

いつか舞台でテレビで、「これぞ蘭寿とむ」を見せてくれる事を祈りつつ・・・・

 

せっかく彼女の18番が出来たというのに・・・・・

 

韓国史劇風小説「天皇の母」151(ラブなフィクション)

$
0
0

まぶしい程の光が御所の窓から入ってくる。

真夏の暑さに、女官達は慌ててカーテンを閉める。

「窓を開けて頂戴。自然の風の方がいいの」

皇后はそういって、温かいお茶を飲んだ。

冷たいものをとらなくなってもう何十年になるだろうか。

女性は冷えてはいけないと漢方薬の先生に言われてから、どんなに暑くても

それ以上に熱い飲み物をとっていた。

「でもあなたは冷たい方がよろしいわね」

皇后は目の前に座る医務主管に冷たい麦茶を持ってくるように指示した。

「いやはや・・・情けない事でございます。私は陛下のように覚悟が定まりませんで。

やっぱり夏は冷たいものじゃないと」

医務主管は汗をかきかき、運ばれてきた麦茶に口をつける。

「医者の不養生というものね」

皇后は少し笑った。しかし、となりの天皇は笑う事が出来ないようだった。

 

マスコミに取り上げられて大騒ぎした2度の公園デビュー。

1度は皇宮警察音楽隊の式典をサボってのものだったので

さすがに頭に来て皇太子に直々に苦言を呈した。

このような事は初めてだ。近代の皇室始まって以来の事だと。

すると、考えられない事に皇太子はうんざりと・・・・本当にうんざりとした顔をしたのだ。

「マサコがどうしてもあの日でないとと言ったので」

「妃をいさめるのが夫たる親王の役割ではないのか。ただ甘やかせばいいと

いうものではない。きちんと皇室の中で妃として生きて行けるように導くのが

夫として、皇太子としての仕事だろう」

「マサコは好きで皇室に入ったんじゃないんです」

皇太子の言葉はいつもこれだった。

「マサコは優秀な外交官でした。でも僕と結婚する為にその職を捨ててくれたんです。

子供が出来なかった事でプレッシャーに苦しんで来ました。やっと生まれた

アイコの為に色々やるのがどうしていけないんですか?」

もう何度、同じ言葉を繰り返してきたろうか。

天皇も皇后もそれ以上は何も言えなかった。

「好きで皇室に入ったんじゃない」という思いが貫いているのだとすれば

それはあまりにもひどい結婚生活だ。

だのに皇太子は嫌がるどころかマサコの肩を持ち、というよりマサコそのもののように

見える。

 

「陛下」

医務主管は声をかけた。

天皇は「ああ・・」と頷く。

「お加減がよろしくないのでしょうか?もう一度診察を?」

「いや、そうじゃないよ。そうじゃないけどね。やっぱりね。東宮に2番目は無理かね」

天皇ははるか昔を振り返っていた。

かつて自分もまた「マイホームな皇太子」と呼ばれた事があった。

結婚してすぐに授かったヒロノミヤ。その後、皇太子妃は流産し、精神的に病んで

ヒロノミヤの存在だけが唯一の救いだったのだ。

あの時、自分は妻が「憲法」と呼ばれる程こまごまとした指示を女官達に下すのを

黙ってみていた。

スポック博士の育児書片手に「こうしなくては・・・ああしなくては」と悩みつつ

最高の育児をしようと頑張りすぎる妻に口出しできるものではなかった。

最初は天才と思われていた我が息子も、大きくなるに従っておっとりとした・・・・

どことなく姉達に似ている様子で。

だからこそ「ヒロノミヤは将来天皇になるのだからプレッシャーを与えないように

甘く」育ててきた。一方のアヤノミヤは生まれた時から才気煥発で先帝にも

気に入られていた。

いわばほったらかしにしても育ってくれる子だった。

だから「アヤノミヤは将来兄を支える立場だから厳しく」育てた。

手がかかる息子ほど可愛いというのは本当で、ミチコは過保護すぎるほど

過保護に育てていたのだ。

だから、皇太子妃を責めたり出来ない。

しかし、あの頃の自分達は公務をおろそかにしてまで育児にかかりきりになる

事はなかったのだ。

どちらの息子も同じように可愛い。

しかし・・・・どうしても手がかかる方に目が行くのは自然な事だ。

そしてこの時、天皇と皇后には一つの思い込みがあった。

それは「皇太子の息子が天皇になるべきだ」という事だ。

皇室の歴史を振り返れば、長子相続の方が少ないのだが、どういうわけか

「そうでなければ争いが起こる」と思い込んでいたのである。

それは歴史を精査しての事というよりも、何となくのイメージだ。

だが、そのイメージは深く深く国民の間にも浸透している。

本当を言えば、公務を休んでまで公園デビューした皇太子夫妻の気持ちが

全くわからない。

しかし、ここで頭ごなしに怒鳴りつけても皇太子はますます意固地になるだろうし

夫婦仲も悪くなるだろいうという危惧もあった。

「どうだろうね」

「出産年齢も昔に比べれば上がって来ていますし、今は40代の出産も珍しく

なくなっています。マサコ様は40におなりで・・・不可能ではございますまい。

すでにアイコ様がいらっしゃるので、危険性もそれ程」

「あとは二人の気持ち次第だというのだね」

「はい。両殿下は第二子をお望みでないと伺っております」

医務主管は冷や汗をかきながら言った。

トシノミヤの障碍の事はそれとなく天皇には伝えた。

あの時、大騒ぎしたマサコと違って天皇も皇后もあまり驚かなかった。

皇位継承権のある男子ではなかったし、天皇の姉二人もまた「ごゆっくりさん」で

あったのだから。

だからトシノミヤも内親王としてふさわしい静かな暮らしをすればそれでよかった。

なのに世論はどんどん「女帝」の方向へ向かっているように見える。

これはもしかしたら国民の総意なのかもしれない。

やはり長子相続が・・・・・しかし、もう一度だけ、もう一度だけ挑戦して欲しかった。

「出産を強要するわけには・・・」

皇后は言葉を抑えた。

「二人の合意の元で行わなければ何とも」

確かに、トシノミヤ出産の蔭には「顕微授精」という科学的な力が大きく働いた。

いわば人工的に生まれたのがトシノミヤだ。

「神の手」を持つ医師、ツツミの元で本当は男子として生まれる筈だったトシノミヤ。

しかし男子ではなく女子だった所に、神といえども本当の神の意志には逆らえない

事実をしり、畏怖した。

医務主管は皇后のあまりにも「お優しい」その言葉に少し反感を覚えた。

一体、皇統断絶の危機だというのに何を悠長な事を言っているのか。

出産の強要が惨いというなら産児制限はどうなるのだ?

アキシノノミヤ家はもう10年近く3番目が出来ないようにしている。

あれ程子供好きで立派に二人の内親王を育てているアキシノノミヤ家の

事はどうでもいいのだろうか。

不敬だな・・と思いつつも、医務主管は天皇がのんきに構えすぎているような

気がしてならなかった。

だから思い切って「キコ様も限界が近づいておりますれば」と言った。

それを聞くと天皇は「・・そうだね」という。

それが否定なのか肯定なのかよくわからない。

「でもカコちゃんが生まれた時に・・・」と皇后がいいかけ、やめたので

その沈黙を破ってさらに医務主管はたたみかけた。

「どのようなプレッシャーにも負けない意志の強さをアキシノノミヤご夫妻は

持っていらっしゃる。何よりキコ様は健康で丈夫でいらっしゃる。

宮家にも後継ぎが必要でしょう」

天皇はちらりと皇后を見た。

皇后はつぶやくように「また女の子だったら・・・」という。

 

一体、皇后は何に拘っているのだろう。

医務主管にはさっぱりわからなかった。

ご自分はさっさと後継ぎの男子に恵まれたから何も思わないのだろうか。

むしろマサコ妃への同情の念の方が強いのだろうか。

流産のご経験があったから?

いやいや、皇后の心の中にはジェンダー思想が入っているのではないか。

だが、そんな事を根掘り葉掘り聞く立場にはない。

天皇が「いいよ」と言えばそれで全てはスタートするのだ。

「こう申し上げてはなんですが・・・・・」と医務主管は切り出した。

「私は東宮医師ではありませんから、直接診察する立場にはございません。

また最近、東宮御所の医師は遠ざけられているとの話もございます。

妃殿下が脈を取られたりするのをひどく嫌がられるからでございます。

ですからはっきりと東宮御所で何が起きているか・・・私には申しあげる権利は

ないのでございますが。

どうにも皇太子妃殿下は心を病んでいらっしゃるのではないかと」

「それはそうでしょう。トシノミヤの事などを思えば」

皇后が言った。

「もし第2子を懐妊してもまたそうだったらと思えば怖いでしょうし。だからこそ

無理じいは出来ないと思いますよ」

「二番目もそうなるという確率は高いの?」

「医学的にどうこうは申し上げられません。こればかりは。しかし、皇太子妃殿下が

お子様を産むにはあまりいい精神状態でない事だけは確かです。一方でアキシノノミヤ夫妻

は心身共に健康でいらっしゃる。お二人の内親王殿下もお健やかです」

「けれど、皇太子よりも宮家に先に男子が出来たら」

まるで先が見えるようだと言わんばかりの皇后の言葉だ。

もうこれ以上は無理かと医務主管は声を発するのをやめて、麦茶を飲んだ。

もうかなりぬるくなっていた。

「両方に子供が出来ればいいのだね」

天皇が言った。

それを実質的なゴーサインと医務主管は受け取った。

 

その頃、マサコは3度目の「公園デビュー」に挑戦していた。

どうしたって納得できなかったのだ。

何度も普通の子供のように遊ばせ、普通の子供のように扱えば

いわゆる「普通」になるのではないかと、そればかりを願っていた。

6月にレイコに男子が生まれてから、マサコの内なる焦りはますますひどく

なっていく。

今まで妹に負けた事などなかったのに・・・・・

レイコの見舞いに訪れた時、かろうじて医師達に

「ありがとう」姉らしくねぎらいの言葉をかけたものの、内心でははらわたが

煮えくり返っていた。

レイコの得意そうな顔を見るとさらに怒りは増幅した。

でも・・・レイコの子は庶民だ。天皇になれるわけではない。

そう思ってやっと溜飲を下げたのだが。

皇太子妃であること。将来の皇后である事。自分にとって価値はそれしかないと

実感せざるを得なかった。

プラス将来の「天皇の母」でなくては。

「女帝にすればいいのだ」

父の声が胸をよぎる。

そうだ。アイコは女帝になる運命なのだ。

だからこそ、どこまでも優秀でなくてはならない。

皇太子の気持ちはやがて冷めるかもしれないし、皇室が敵に回るかもしれない。

でも、アイコという「天皇の孫にして皇太子の娘」を取り込んでおけば。

それは理屈ではなかった。

マサコの、いわば本能的な生存への道がそう思わせているのだった。

 

 

 

非常識だよ

$
0
0

 うんざりしまくっている韓国船の沈没事故ですが。

何で日本の総理大臣がわざわざ献花台に出向いたりしないといけないのか。

テレビを見ていると、別に知らなくてもいいことまで知る始末。

あの船長、なぜかパンツ姿で真っ先に逃げ出したって・・・・

いやーーすごいなあーーよく出来るなあーーそういう事って日本は思うけど

あちらの人のメンタリティからすれば

「仕方なかったんだ。俺には家族がいる。俺が死んだらどうなる?

俺には俺の事情があるんだ。それをわかってくれたっていいじゃないか」

っていう。そういうのがまかり通る国民性。

そう言われて、その感情に対し「非常識だ」と言えないから、怒りの矛先をよそに

向ける。

つまり大統領に

どう考えても筋違いだと思うんだけど。首相が辞任して今度は大統領に?

辞任したらしたで「辞任は逃げだ」といい。

本当の所は、棒で叩きたいんだろうなあ

 舛添都知事の中国訪問

知りませんでした。彼が中国に行ってた事。

日本がオバマ一色だったまさにその時、彼は中国へ行っていたのです。

そして何を聞いて来たかと言えば

 現在、日中間で一番大きな問題が首相の靖国神社参拝問題だ

 日中の協力関係を阻害するような動きを、日本の政治家は慎まなければならない

という事。

帰国後、ご丁寧にそれを安倍総理に報告しに行ったというのだから呆れる。

舛添都知事はいつから日本人を辞めたのか?

こんな人を都知事にした都民のみなさん リコールすべきでは?

都と中国・・・何の関係があるのかわかりませんが。

 

 自民党・豊田真由子氏 園遊会に親を連れてくる

17日の園遊会に豊田真由子議員が連れて来たのは配偶者でなく親だった・・・という話。

基本「招待者」は「本人&配偶者まで」

そこに母親を同伴したんですよね?

豊 田 ;事前に夫から母親に変更するって言ったわよ。

受 付 ;いつ、どこの誰に?

豊 田 ;・・・

宮内庁:  あの、招待者はあくまでご本人と配偶者になっておりますので、それ以外の

       方の入場はお断りしております。

豊 田 ; 何で入れないのよ。入れなさい!!

そしてネームプレートを奪い取ってお母さんの胸につけ、勝手に入った。

宮内庁 ;あの、そちらの方は入れません。

豊 田 ;この人は(母親を前面に)私の配偶者ですっ(きりっ!)

 

誰かにそっくり と思って学歴を見たら

 東京大学

 ハーバード大

だった もう、どっちの大学もろくなもんじゃねえ

ひがみじゃないです。あしからず。

「弱くても勝てます」の青志先生風にいうと「相手の立場を察しない」って話。

私が興味あるのはこの時、彼女の母親がどうしていたかという事。

普通なら娘の袖を引っ張って「もういいから」って言うよね。

ついでに「すみません。私は帰ります」って言うわーーー

なのに無理やり娘と一緒に入って行ったという事がもう非常識で非常識で。

この問題は、山本太郎氏の事よりも大きく取り上げられてもよかった。

でも、日本は延々と韓国船沈没事故を流し続けています。

だからこそ、ネットの中でだけでも拡散していかないと。

そもそも何で配偶者を連れてこなかったか。

どうして母親だったのか。

なぜ宮内庁の静止をふりきってまで入場したのか。

宮内庁のていたらくが・・・・娘が出ない園遊会に出てくる小和田夫妻を許す。

こういう構図もあるんですよね。

東大とハーバード。頭がよくて上から目線で恫喝するか涙を使うか・・・・

権威が地に落ちるとはこういう事。



 

今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画9

$
0
0

どんどんいきますよ。

 まずは竹宮恵子です

竹宮恵子といえば「風と木の詩」ですが

昔から男女の愛を描くのが苦手。どちらかといえば少年愛一本のイメージ。

「地球へ・・・」という名作も生み出しています。

 「ファラオの墓」(1975年 少女コミック)

登場人物・・・サリオキス(表紙)

        スネフェル

        ナイルキア

        アンケスエン

        アウラ・メサ

ストーリー・・・エステーリアはウルジナに滅ぼされ、王子サリオキスは奴隷に、

         ナイルキアは宰相の娘・アンケスエンに助けられる。

         サリオキスは「砂漠の鷹」として蘇り、ウルジナを滅ぼす為に戦う。

         一方、ナイルキアはスネフェルと恋におち・・・

 

後から考えると白い肌のエジプト人という設定が何だか変ですけど

サリオがかっこいいからまあいいやって感じです。

これでもかというくらい、サリオキスのカリスマ性を見せつけるシーンが出てきて

それがちょっとウザイといっちゃウザイんですが、作者がノリノリで描いて

いたんじゃないかと思います。

 

次は上原きみこです。

実はこの本は高校の時に友人からもらったもの。

「もういらないの。捨てようと思っていたから」と言われて引き取ったんです。

だから彼女の漫画はこれ一冊。

「ロリィの青春」も読んだことなくて。

でも確実に一時代を築いた漫画家です。

 「炎のロマンス」(1975年 少女コミック)

登場人物・・・レドビィ(須田譲治)表紙右

        亜樹 (表紙左)

        ルイ

ストーリー・・・高校になった一之瀬亜樹は転入生の須田譲治に出会い、恋に落ちる。

        しかし、彼は黒いかつらをかぶり、黒のカラーコンタクトを入れて素性を

        隠していた。そしていきなり亜樹の友人にプロポーズ。

        恋愛より「結婚する」事が重要という須田。

        それでも亜樹はあきらめず次第に須田の心をつかんでいく。

        ところが、ある日、亜樹は拉致されて船に乗せられ、ついた場所は

        南太平洋の孤島「コーラル王国」そこは金髪と碧眼しかいない島。

        そして日本語が通じる島。亜樹は黒髪の女王として王子ルイの花嫁に・・・

 

この奇想天外なストーリーと盛り上げ方に当時は脱帽。すっかり夢中になった記憶があります。

今時の女の子なら「ありえない」とか言い出すんだろうなあ

でも、ありえないから漫画であるともいえるわけで。

とにかくレドビィのようなかっこいい王子様が国と彼女の為に必死に頑張る姿は

見てて楽しいです

 

 「山の上に吹く風は」(1977年初版)

 

登場人物…4人

       アルフィー

       ジョイ

       シャーリー

       ブラウン

 

ストーリー・・・雪山に行くバスに乗った4人。が、途中でジョイがバスをハイジャックし

        それからバスは崖からおちて、それぞれ命からがら逃げ出す。

    ジョイ → 拳銃自殺

    シャーリー → 麻薬中毒で自殺

    ブラウン → マックスに殺される

    グレアム → 父に虐待された傷が悪化。シャーリーから痛み止めと称する

            麻薬を貰いかろうじて自分を保つ。

            しかし、マックスが目の前でブラウンを殺した事がきっかけで精神的に

            おかしくなってしまう。

    アンジー → 一度は雪山でジョイの拳銃を使い、自殺しようとするが弾が残って

             いず、助かってしまう。その後はグレアムを見守る役に。

    サーニン → スキーで雪山を降り、助けを呼びに行く。

    マックス → 眠っている時にブラウンがマックスの首をしめ、それが昔、父親の

            記憶と重なり、夢の中で拳銃を撃ってしまう。

            しかし、それはジョイから取り上げた拳銃で、マックスは無意識のうちに

            ブラウンを殺してしまった。

 

この話ははみだしっ子シリーズ最大の山場ともいうべきお話で。

難しすぎて、何でこんな話を描いたのかいまだによくわからず。

それというのも、ここで起きた事件、つまりマックスが無意識に人を殺した事が

後々、グレアムの精神状態に大きな影を落とすからです

今でも思うのですが。

この時、マックスは7歳くらいで人を殺しても罪にはならない筈。

ましてや無意識で・・・・もし責められるとしたらマックスに拳銃を預けた人という事に

なりませんか?

また、事件はその後、迷宮入りになってブラウンが死んだことなど誰も気にしません。

なぜってブラウンはシャーリーという売れないヤク中歌手のマネージャーに過ぎず

雪山に上るというのも、一種の都落ちというか、やっと仕事にありつける・・といった

ヤクザな生き方をしていたからです。

ハイジャック犯のジョイにしたって、自殺したわけですし。

そもそも撃った本人には全く記憶がない事件について、どうしてグレアムがそこまで

落ち込み、後々、おかしくなってしまうのか・・・・わからないんですよねーー

読み直そうと思ってページをめくるけど、あまりの重さに挫折したりして・・・・

誰か、お読みになった方の解説を待ちます。

今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画10

$
0
0

GW,みなさま、いかがお過ごしですか?

飛び石だから休みなんて関係ないわーーと思うけど、でも世の中なーんとなく

連休モードですよね。

さて、今回はまず青池保子を。

青池保子といえば何と言っても「エロイカより愛をこめて」です。

でも私は・・・ちょっとエロイカが苦手だったりして。

あまり読んだ事がなかったのです。

その後、「アルカサルー王城」を通じて、一連の青池作品を読む事になるのですが

そのとっかかりとなった作品です。

 「Z」 (昭和54年 花とゆめLaLa)

登場人物・・・Z

       エーベルバッハ少佐

ストーリー・・・エーベルバッハ少佐の部下で新人諜報員の「Z」が初仕事から

        少しずつ成長していくお話。

 

「エロイカ」を全く読まずにこの作品を読んだのですが違和感なし。

エーベルバッハ少佐のきびしーい叱責に焦りながら仕事をしていくZが可愛くて

かっこよくて

私、エーベルバッハ少佐は好きだなーーと。

あ、でも今時の子に「NATO」なんて言ってもわからないっか。

そもそも、ドイツが東西に分かれていた事ですら知らないだろうし、ロシアが

その昔「ソ連」と言われ、KGBという秘密警察があった事も。

いわゆる東西冷戦だの諜報活動だーーと言われてもピンとこないでしょうね

いい時代になったもんだと思うべきかしら?

余談ですが「ラスト・タイクーン」に共産主義者が出てきますが。私達の世代にとって

共産主義者といえば「恐怖」の代名詞で

モンローが気軽に会って取っ組み合いをするあんて考えられないのですよ。

そこらへんの雰囲気は「Z」で味わえるかもね。

 

次は木原敏江です。

木原敏江と言えば「あーらわが殿!」とか「天まであがれ!」とか・・いわゆる

週刊少女マーガレットに連載していた人で。

別マ読者の私には全く縁のない漫画家だったのですが、彼女が

花とゆめLaLaに描いたのがこの作品。以後「摩利と新悟」という名作を生み出すのですが。

 

そもそも木原作品は非常にミュージカル風です。

池田理代子が古典文学のような格調高さを持っているのに対し、木原敏江は

オペレッタ風というか、紙面に音楽があふれている。

しかも、この当時から「和」へのこだわりが強く和洋折衷的な作風。

プラスドイツ語とドイツ文学に通じているので、読み手は自分がちょこっと

物知りになれたような気分になります

木原作品を読む事でドイツ語と古典に目覚めた人も多いのではないでしょうか。

 「日なた日かげへのロマンス」

                     (1976年 LaLa)

登場人物・・・暁生

        こぞ

ストーリー・・・昭和23年軽井沢。施設を抜け出して迷っていた「こぞ」を拾ったのは

        暁生。二人は一緒に生活を始める。

        こぞは空襲の時に母親を亡くし、それがきっかけで声が出なくなった。

        暁生は父がアメリカ人で母は日本人。いとこの風子と駆け落ちして軽井沢へ

        きたものの、風子は病気で死んだという過去を持つ。

        やがて、伯父が暁生を連れ戻し、アメリカへ返すという。

 

口のきけないこぞの喜怒哀楽豊かな顔と、暁生の浮世離れした育ちのよさに

すっかりはまったんですが、ラストの衝撃に暫く読み返す事が出来なかった作品です。

 

 「夢幻花伝」(昭和54年 LaLa)

登場人物・・・鬼夜叉(藤若) 表紙

        亜火

        足利義満

        紗王

ストーリー・・・田楽の猿若一座の鬼夜叉は一座と己の出世の為に義満の庇護を受け

        花の御所に移り住む。

        日々、貴族達の中で苛められつつも必死に頑張る鬼夜叉。

        幼馴染で南朝の血を引く亜火とは恋仲だったが、耐え忍ぶ。

        しかし、亜火の兄、紗王が南朝を復活させる為に亜火を仲間に引き入れ

        義満暗殺をたくらみ、その流れに巻き込まれた鬼夜叉は・・・・

 

これって、いわゆる鬼夜叉&亜火&義満の三角関係の話なんですよ。

通常、一人の女性を巡って男二人が争うならわかるんですが、美少年一人を

巡って女性と男性が対立する構図というのは非常に珍しい。

珍しいけど違和感がない。

鬼夜叉に対する感情が亜火と義満では性格が違うからでしょうかね

このお話の中に「伊勢物語」が出てきます。

「筒井筒 井筒にかけしまろが丈 老いにけらしな妹見ざるまに」

(あなたが恥ずかしがって家から出てこない間に私はこんなに背が高くなり

立派な男になりました)

「くらべこし 振り分け髪も肩すぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき」

(私の髪もこんなに長くなりました。あなた以外に私の髪を上げてくれる人はいません)

この二つの歌が物語の芯となるのですが、「歌」というものがこんなにも

雅なものなのかと初めて知りました

こんな風にさりげなく昔の歌や物語を教えてくれるのも木原作品の特徴。

 

後々、「紫子」「大江山花伝」が宝塚歌劇で上演されましたが、私としては

「夢幻花伝」の方がずっと歌劇として面白いだろうと思っています。

なんせ私の中で「世阿弥」といえば鬼夜叉=藤若なもんですから。

 

 「愛しき言つくしてよ」(昭和52年 LaLa)

登場人物・・・インゼル虹比古(表紙左)

         パウル彩比古

         那智(表紙右)

         靖子

         マクシミリアン

         まゆら

ストーリー・・・ババリアの名門・ブラウバッハ家に生まれた双子のインゼルとパウル。

        母は日本人で名門舞踊一族「笛吹流」

        ドイツで暮らしていたが、ある事がきっかけで母はパウルを連れて日本へ。

        母に捨てられたと思ったインゼルは舞で母とパウルに復讐を誓う。

        やがて、母と彩比古を連れ出したのが那智の父であると知った

        インゼルは・・・・・

 

この話の中の母・まゆらの「恋」の気持ちが、当時の私には理解できなかったのですが

今ならわかります。

舞踊の家に生まれたまゆらが事故で足をダメにして、その時、慰めてくれたのが

ブラウバッハ家の当主。彼といると安らいでそれを恋を思ってドイツまでついて

いったものの、本当に恋をしたのは弟のマクシミリアンの方だった。

疑いつつも波風立てないように努力していた夫、でも妻と息子が日本へ帰って

しまった事で心のタガが外れてしまい、やがて心中をはかり、そこでマクシミリアンは

インゼルを助ける為に目を失う。

日本に帰ったパウル彩比古は笛吹流の若手舞踊家。

インゼル虹比古はバレエダンサー。

育ちも性格も全く正反対の二人が日本舞踊とバレエを通して対立するというのが

面白かったです。

大元をたどれば二人の母である「まゆら」への3人の男の愛情が主題なんですよね。

隠れた主役のまゆらさん・・・・すごすぎです。

 

 

タイトルの「愛しき言つくしてよ」ですが万葉集から

「恋ひ恋ひて逢へるときだに 愛しき言つくしてよ

 長くと思はば」

(恋しいあなたにやっと会えたの。優しい言葉のありったけを言って頂戴

 二人の仲がいつまでもと思うなら)

から来てます。なんとロマンチックな歌で。

これともう一つ、古事記が出てきます。

かの有名なヤマトタケルの歌

「大和は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる やまとしうるはし」

が出てきます。

 

物語の中に和歌や古典をさりげなく取り入れるという手法はありそうで

なかなかなかった事。

そういう意味では木原敏江は非常に稀な才能を持っていたんですよね。

この「愛しき言つくしてよ」もヅカにふさわしい内容だなあ・・・と思いつつ。

誰か書いてくれないかしら?

 

皇室ウイークリー

$
0
0

ご日程

両陛下

4月25日・・・両陛下 → オバマ大統領にお別れ

                 勤労奉仕団に会釈

                 「みどりの式典」及びレセプション

       天皇陛下 → 通常業務

4月26日・・・両陛下 → 春季雅楽演奏会

4月28日・・・皇后陛下 → 島多代の本棚から−絵本は子どもたちへの伝言−鑑賞

         両陛下 → 皇居の第II期生物相調査について説明を受ける

4月29日・・・両陛下 → 皇宮警察退職職員主催皇友会総会

4月30日・・・皇后陛下 → 養蚕始めの儀

        天皇陛下 → 経済産業事務次官から進講を受ける

        両陛下 → 退職部課長と昼食

5月1日・・・天皇陛下 → 旬祭

      両陛下 → 新最高裁判所長官夫妻と夕食

 

皇太子殿下

4月30日・・・外務省国際情報統括官から進講を受ける

5月1日・・・開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」及び特別展「キトラ古墳壁画鑑賞

 

秋篠宮家

4月25日・・・紀子妃殿下・眞子内親王 → 春季雅楽演奏会

         両殿下 → 外務省儀典統轄官より進講を受ける

4月27日・・・両殿下 → 細胞診60周年記念式典出席

4月28日・・・紀子妃殿下 → 母子愛育会総合母子保健センター所長から進講を受ける

4月30日・・・紀子妃殿下 → 長田功先生を偲ぶお別れの会参列

 皇太子殿下の公務は進講と鑑賞のみ。

月刊テーミスには雅子妃のありようはすでに確信犯と書かれています。

 今年に入って、まるで当然のように公務をしない雅子妃ですが、小町東宮大夫は

  しどろもどろで「愛子様の中学校生活をサポートしている」と言ったとか。

  中学生になってもサポートってどんだけーと言いたいけれど・・・・普通、中学に入って

  くれると親の出番が急激に減って、非常に親は助かるものなのに、雅子妃はどういう意味で

  何をどうしようと思っているのでしょうか?

  お弁当を作る必要もないし、勉強を教えるって事もさすがに・・ねえ。

  体操着のゼッケンも女官がつけるだろうし、遠足系の準備も自分で出来る筈。

  心配な事といえば、中間テストとか?

  今度は順位が出ますし、まさかほとんど白紙状態で出しても「1番」という事はないでしょうし。

  東宮家としては学習院の教師たちの弱みを握って、何とか「ねつ造」しようと企んでいるのかも

  しれません。

  だとしたら公務をしている暇もないですね。

 毎年、GWは静養に行くのに今年はなし。

  通常、中学生にもなれば今までのように那須でキティちゃんの美術館だの

  どうぶつ園だのに行く筈もなし

  という事は夏休みのスイス・フランス周遊旅行を狙っている?

  何にせよ、「健常」をアピールしようにも出来ない環境になりつつある事は確かです。

 

最近、悠仁親王殿下が御茶ノ水で「苛められている」という報道がうるさいですが

よくよく読めば、単に休み時間に一人でいる事がある・・・といった程度のもので。

枕詞のように出てくるセリフとしては

「お茶の水は学習院と違い、家柄や環境が様々な子供が多い。悠仁親王が特別枠で

入学した事を快く思ってない父母もいる」

という事で。私達庶民からみると御茶ノ水だって十分に名門だし・・・・いくら国立で

抽選といっても皇族の場合は本当に抽選するわけにいかないじゃないですか。

その代わり、皇族には「学問」という義務が課せられるわけで

学問嫌いの皇太子夫妻にとっては最悪の環境なのかもしれませんが。

 

悠仁親王はお姉さまが二人。15歳年上と12歳年上。末っ子。

年の離れたきょうだいのいる末っ子」の特徴を申せば

 自分を嫌いな人がいるなんて想像もつかない

 競争心がない

 マイペースで言葉巧み

 同年代が知らないような事を知っている

 鷹揚で差別意識がない

 甘えん坊で泣き虫・・・

といったような事でしょうか。

実は我が家のヨンジュナも保育園の年長時代にちょこっと浮いた事がありますし

苛められました。親の私はハラハラしていましたが、本人は苛められている事にすら

気づかなくて・・・・

上の子達にあったような「嫉妬」「悔しい」「嫌な気分」という感情がないのです。

だから「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」を求められる同級生からは「なんだかわからないけど

ムカツク奴」と思われてるかも。

 

秋篠宮家はゲームなんか絶対させないだろうし、テレビも見せないでしょう?

世の中、あの年頃は「ポケモン」「妖怪ウォッチ」が大ブーム。

3DのDSを一台は所持。誰かの家に遊びに行ってもゲームしちゃう・・・みたいな感覚からすれば

「え?ゲーム出来ないの?交換出来ないの?」

とかーー

「悠仁君は虫が好きなの?それってバタフリーとかヘラクロス?」

「ヘラクレスオオカブトだよ」

「何に進化するの?」

みたいな変な会話になっているかもしれないです。

でも、それでいいんですよ。

どこぞの内親王みたいに国民の税金をえらそうにチャリティに寄付したとか

友達のスマホを取り上げてえんえんと遊んでいたーなんてエピソードはなくても。

殿下には特別な御役目があるのですから。

 

殿下は幼稚園入園の時からちょっと細身で小さい印象があります。

栄養満点でぷくぷくしていた父君とは正反対。

父君のように「しぇー」とか「おっかさーん」とかやって叱られたりはしないんでしょうし。

そのうち、段々と同級生のありようを受け止め、それはそれとして対応していかれるのでは?

許せないのはそうやって秋篠宮家を貶める勢力がいる事です。

テーミスによると、どうやら雅子妃は悠仁殿下がお茶の水を選んだことをよくは思っていない。

「うちの愛子のせいだって思ってるんでしょ」と逆恨みしているようなので。

(だってそうじゃないですか?そちらのせいですよ・・・と言ってやりたいけど)

そもそも夫婦そろって学習院育ちの両殿下がどんな思いで悠仁殿下を御茶ノ水に行かせたと

思っているんでしょうか?

そういう所が本当にKYすぎて東宮家には呆れます。

 

今の雅子妃は「責める」所がなくてイライラしているかも。

愛子内親王が学校で何か問題を起こせば、生き生きとしてしゃしゃり出てくるかも

しれませんね。

 


今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画11

$
0
0

今回も萩尾望都ですが、「ポーの一族」のその後を・・・・

時代が変わるに従ってエドガーたちの服装がそれなりい変わっていく楽しみもあります。

 

 「メリーベルと銀のばら」

                                 (1972年 少女コミック)

登場人物・・・エドガー

         メリーベル

        オズワルド

        ユーシス

ストーリー・・・エドガーとメリーベルはエヴァンズ伯爵の愛人だったメリーウェザーの子供達。

         小さい頃に捨てられてポーの村で拾われ、育てられる。

         ある日、ポーツネル男爵がシーラを連れて来て、彼女がバンパネラになるシーンを

         目撃してしまったエドガーは成人後にバンパネラいなる約束をする。

         メリーベルはよそへ養女に出される。

         ポーの村が魔女狩りに合い、老ハンナが死に、エドガーは長老によって少年で

         ありながらバンパネラになる。

         一方、メリーベルは成長し、そうとは知らず、エヴァンズ家のオズワルドとユーシスに

         出会い、やがてそれはエバンズ夫人の知る所になり・・・・

         迎えに来たエドガーに連れられてメリーベルは旅立つ。

 

「ポーの一族」シリーズの中でも名作の誉れ高い作品です。

特にメリーベルがユーシスに髪にからみついて沈丁花の枝をとってもらうシーンは

後に、河原泉の「笑う大天使」に使われていますね

第一話におけるメリーベルは非常に病弱で意志も弱いように描かれていますが

この「メリーベルと銀のばら」「エヴァンズの遺書」では元気な彼女を見る事が出来ます。

メリーベルにとってオズワルドは兄。という事はエドガーにとっても兄だったわけで。

そのエヴァンズ家の行く末をエドガーは見守る事になるのです。

 

 「エヴァンズの遺書」(1974年 少女コミック)

登場人物・・・エドガー

        メリーベル

        ヘンリー・エバンズ

        ロジャー・エバンズ

        エレン

ストーリー・・・嵐の夜に馬車が転落して怪我おしたエドガーは、通りかかったヘンリー・エバンズに

        拾われる。ヘンリーはオズワルドの孫で、オズワルドが残した遺書、

        「エドガーという少年が現れたら全財産を彼に譲る」を大切に保管している。

        エドガーと出会った事は運命と思い、ヘンリーは毎日記憶を失ったエドガーの

        世話を楽しむ。

        そんな兄を心配し、メリーベルは貴族の娘としてエバンズ家に滞在。エドガーの

        記憶が戻るのを待つ。

        そしてある日、エドガーは本能を発揮してしまい・・・・

 

個人的にはこのお話に出てくるメリーベルが一番好きです。

明るいし元気だし、いつも兄に庇護されていた彼女が逆に守る立場になる。

バンパネラになって、ある意味ずぶとくなった彼女を見るのは非常に楽しかったです。 

       

 「アロイス」(1975年 花とゆめ)

登場人物・・・ルカス・キップハルト(表紙右)

        アロイス (表紙左)

        ハーゲンハインツ

        リースベルト

 

ストーリー・・・ドイツの田舎、シュワーベンの夏休み。寄宿学校から帰ったルカスと友人達。

        作家のハーゲンハインツも一緒になる。

        ルカスの中には「アロイス」という別人格がいて、ルカスはそれを信じているが

        ハーゲンハイツ他、両親もそれはルカスの「心の病」であると決めつける。

        母が臨月で転んでしまい、双子のルカスは助かり、アロイスは死んでしまった。

        その罪悪感がルカスの中にアロイスを生んでいるのだと・・・・

 

まだまだ精神医学が発達していない70年代。

二重人格の原因をどこに求めるか・・・という研究はまだ、なされていない時代の話です。

ルカスの中のアロイスの存在理由は、母の思いとルカスの思い。そこから抜け出た時に

アロイスとルカスが同化するだろうとハーゲンハインツは言うのですが。

その事に怒ったアロイスは暴走。そしてルカスの人格を取り込んでいまうのです。

非常に怖い話だし、今なら色々な意味で納得できるなあと思う作品。

名作だと思います。

 

ちょっと体調不良

$
0
0

 連休中は郡山に行っておりました。

でも、気温差の激しさに体調が・・・・

あらためて報告しますので。ごめんなさいね。

郡山へ行ってきました

$
0
0

 皆様、ご心配を頂きありがとうございました。

個別に御返事できずにごめんなさい。

この場を借りましてお礼申し上げます。

東京は夏だったのに、郡山へ行ったら寒くて寒くて

おまけに温泉の湯は熱いし・・・・・・

しかも疲れがたまっていたようで、帰る頃にはすっかり喘息と熱

それでも7日から仕事なので頑張りましたーーー

 

例の・・・・仙台行きがなくなってしまったんです。

それというのも入院していた叔父さんが外泊で陸前高田に帰ってしまったから。

「あんた達、仙台に用事があるなら行ってらっしゃいよ」と姑が言うのを、我が夫は

「遠いからいいよ。いかない」と即答。

というわけで、次の日は朝から母成峠を超えて・・・・・・・ラビスパ裏磐梯へ。

 

ラビスパ裏磐梯って知ってます?

ここはいわゆるスパ施設で。古タイヤを燃やして燃料にしているとか。

別にお風呂に入る予定はなかったのに、なぜそこへ行ったか。

そこは・・・実は愛子内親王が生まれた時に大量に桜の木を植えたのです。

その一つを姑たちもお金を出して一緒に植えた・・・・というわけで

桜の咲き具合を見にいったわけです。

桜の咲き具合は・・・・そんなでもなかったですけど。

っていうか、2・3年前に来た時とそんなに変わっていないんですよね。

ぱあーーっと桜並木が見られるわけではありません。

スパ施設の奥の方にあるので、お客さんが気づかない事もあるようですし、なんせ寒くて

雪が残ってる始末。ここからは新潟が見えちゃうくらいの距離ですから。

ここで、郡山宮妃が一言。

「悠仁親王が学校でいじめられて、紀子様が抗議したんですって?」

は・・・・?もうそんな話になってるわけーーー週刊誌とテレビしか見ない人はこれだから。

この碑を建てたのは佐藤栄佐久という時の県知事。

やたら東宮一家が好きみたいです。

東宮夫妻が福島へ来たのは平成8年。この年の4月にまず那須の御用邸で静養し

その後、福島の土湯温泉で静養・・・静養のはしごはこの頃から始まっていたんですね。

そんなわけで、歌会始めの歌も福島ばっかり登場し、あちこちにその歌碑が立つというわけで。

郡山宮妃ですら

「猫魔スキー場と言えば、雅子様が結婚前に来たところ」と何度もいうし。

もう雅子様はいいって・・・・・

 

飯坂温泉はちょっとさびれかけている印象。

私はすぐに昔、CMでみた「ホテルじゅらく」を探し、「おおっ!あれがかの有名な」と感動したのですが。

温泉の湯はめちゃくちゃ熱かったです。

夜は気温が下がって。何で昨日までは夏だったじゃないのーーー 

と、思ったら早朝に地震?福島で地震・・・は怖いーーと思ったら姫から電話が。

「震度5弱っ!こんな日に私を一人にしてーー」と半ベソで。

テレビつけてびっくり。

東京23区がそうだって聞いた時、やっぱりなーーと思ってしまい。

神様はお怒りですって感じです。

 

宮妃達は陸前高田の叔父が心配で心配でたまらないのだそうです。

それもこれも・・・叔父の妻と言う人がほとんど夫の面倒を見ず実家にこもりきりなんだそうで。

御年70の老人が90歳を超える両親と同居し、そっちが心配だからってほぼ夫の面倒はみず。

でもね、そうなるにはそれなりの理由があるんじゃないかなと。

なのに一方的に「嫁が悪い」を連呼するのにうんざりしてしまいました。

叔父という人は長年単身赴任を繰り返し、その間、身の回りの事はほとんどせず

その代わり浮気もしなかったという。酒とたばこにあけくれた・・・ガンになったのも自業自得。

それを

「妻に遠慮して髭もそらない髪は伸ばしっぱなしだった」

(要するにわざと自分を綺麗にせず浮気しなかったという意味)

「パジャマもよれよれの着てなあ」

(ゆえに今度お見舞いに行く時は新しいパジャマを買うんだそうです)

「もう少し弟の面倒をみてくれたってばちがあたらないのに」

(結婚生活の中で一緒に暮らしのは1年半くらい。あとは妻は実家で暮らしていたらしい)

あの夫婦が仲良く見えないのはずーーっとずーーっと昔からの話で。

その頃は「夫婦喧嘩は犬も食わない」とか言って放置してたくせに今になって

こういう所、ほんっとうに東北人は・・・・と思います。

 

もう一つ、東北人は・・・・というのは。

郡山宮夫妻は齢80になってなんと、隣家の土地を少しだけ買ってしまったんです。

それというのも、もう一つ隣のAさん80歳が・・・そこは借家住まいなのに

棒や杭を立ててどんどん道幅を狭くしていくんですね。

なので、奥まった所にある宮の家に車を入れるのが大変。

それでもじっと我慢していたある日、Aさんは宮家に怒鳴り込んできた。

「うちの水道管に何かしたべ」と大騒ぎ。

何でも下水道が流れないーーとかいので、宮は水道管に手を突っ込んでみたら

落ち葉が沢山出てきて、その瞬間、水がどばーー

これですんだと思いきや、どういうわけかAさんは「うちに嫌がらせしている」と

物置から鎌を持ち出して宮を刺そうとしたんだそうです。

で、宮は家の中に逃げたのですが、玄関のドアをガンガン叩く叩く・・・・

普通、ここまでやられたら警察を呼びませんか?

呼びますよ。ねえ・・・・

ところが 呼ばなかった 何で? 宮は鎌で指を切ったというのに。

Aさんの奥さんは「うちのお父さん、何するかわからないから中に入って」とか言ったらしい。

これは一種の認知症ではないかと思うんですが、宮夫妻は絶対に違う。

あのAさんはヤクザだったから怖いものがないんだーーといい。

で、何で警察に連絡しなかったのかといえば、「近所に迷惑をかけるから」

はあ?事件が起きたらそっちの方が迷惑なんだけど? どういう思考よーー

Aさんがわざと道幅を狭くして困っているのは宮の家ばかりではなく、数件同じなのに

どういうわけか団結せず、みんな知らんふりして我慢している。

Aさんが死ぬまでの我慢だと思っているんだろうか。

「大家さんには・・・・」

「大家さんは東京にいる。大家さんの弟が郡山にいるので話したけど、聞く耳持たず」

って当たり前じゃん。自分の土地じゃないもん。

反対側の隣の親戚もほんの数センチづつ幅を広げているとか・・・・これは相続の時

大変な思いをするのではないかと心配で。

宮としては孫の為に何とかボールけりをする庭が欲しくて、なけなしのお金を出して買ったというけど

果たして維持していけるのか

それにしたって「団結なんかしないんだーーみんな黙ってるから。刺されたら警察呼ぶけど」って

何なん?それ?

以前も、親は結構収入あるのに、本人は生活保護受けててアパートに住んでいたけど

空気銃をパンパン部屋で鳴らして大声を張り合げていたっけ・・・あの時も誰も何もしなかった。

そういえば近所には有名なゴミ屋敷があったんでした。

マンション住まいだとこんな悩みはないですし、みんなすぐに役所なり警察なりに訴えるけど

どうにもそうではないらしいです。

 

そうそう、話がそれましたが

温泉はいいお湯だったんですけど、とにかく疲れちゃって咳は出るし喘息も出るし。

地震があった日は午前中から冷たい雨。

それでも、さしたる観光地がないので「医王寺」に行きました。

ここは義経主従の佐藤兄弟の菩提寺でございまして。非常に立派で感動したんですが

その感動を打ち砕くものが。

 

 全く・・・・佐藤栄佐久という人はっ

ちなみにこっちが佐藤継信・忠信のお墓。

こういうのを見てもあの夫婦は何とも思わなかったんだろうなあ。

螺鈿細工なんかをみて「いいわあ。欲しいわ」といっても、こんな石を積み重ねただけの

お墓を見ても何も感じなかったでしょうし、義経?何それ?ジンギスカン?とか

言ってたような。

でもとにかく、痕跡を残すのはやめてほしいわ。

テレビ見ても、キッズパークが映るたびにいやーーな気分になってしまう。

 

そんなわけで郡山に戻ってきた頃にはすっかり気分が・・・・

帰宅したら熱は出るわ、咳は止まらないわで。

何とかだましだまし頑張ります。

本当に皆様にご心配をおかけして。ブログが更新できないのも気にはなっているのですが

もう少しお待ちくださいませ。

皇室ウイークリー

$
0
0

ご日程

両陛下

5月2日・・・皇后陛下 → ご養蚕

5月7日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

        両陛下 → 在インド大使夫妻と昼食

                帰朝大使夫妻とお茶

5月8日・・・両陛下 → 葛飾区立花の木小学校訪問

                皇宮警察本部長表彰の永年勤続功労者に会う

 

皇太子殿下

5月8日・・・皇宮警察本部長表彰の永年勤続功労者に会う

 

秋篠宮家

5月7日・・・秋篠宮殿下 → 山階鳥類研究所会議

        両殿下・眞子内親王 → 昭憲皇太后百年祭記念 「

                        明治の皇后 明治天皇と歩まれた昭憲皇太后」展鑑賞

5月8日・・・眞子内親王 → 第45回現代女流書100人展鑑賞

       両殿下・眞子内親王 → 日本盲人会連合日本盲人福祉センター視察

       両殿下 → 平成26年度日蘭協会年次総会・懇親会出席

 なんていうか・・・・皇太子の公務の少なさにあらためて唖然。

  一体、毎日何をしてお過ごしなのかと思いきや、つき指ですってよ。ちょっと笑いました。

 眞子様は1日に2件の公務をなさっています。

本当にお美しくなられて。これぞ内親王という感じです。

姪っ子より働かない皇太子ってどうなんだろう。とかいうと、「公務は義務じゃない」とか

言い出すのが東宮家ですけどね。

 両陛下の小学校訪問は今年が最後。来年からは皇太子が?それとも秋篠宮夫妻が?

もっと早く公務を継承すべきだったのではないかと思います。

両陛下の頑張りにはいつも心打たれるのですが、もう少し「次世代」を信じてもいいのでは?

いえ、それは決して東宮家ではなく、たとえば眞子様や佳子様をお連れになるとか

紀子妃と一緒とか。

香淳皇后はいつも嫁をいじめていたーーとか言われるけど、今の皇后よりはずっと嫁や

孫との写真が多いと思うんですよ。今上陛下、皇后陛下、ともに水臭いというか、それが

今時だーーとかおっしゃるんでしょうけど、結果的にその「遠慮」が今の皇室を生み出したと

いっても過言ではありません。

 

 皇太子殿下、つき指 

 小町東宮大夫の定例記者会見

 皇太子は7日、東宮御所内でつき指をした。

 なぜか・・・という事は明らかにされなかった。

 すぐに侍医が診察。9日は宮内庁病院で検査。

 左中指をつき指。腱を痛めた可能性があり2か月は指を固定するかも。

 何でこんな事がニュースに?よっぽどネタがないのか?と思ったけど、よくよく考えると

  これって意外に重要なニュースなのかもと思いなおしました。

  皇族が自宅でつき指。想像した事もない。しかも事情は・・・秘密?

   夫婦喧嘩の末

   皇太子が酔って転んだ

   愛子内親王の家庭内暴力

 とまあ、ネガティブな想像しか出来ないんですが。どの想像も怖くないですか?

  でも、今の東宮家ってそういう感じです。

  これが他の宮家なら「テニスかバレーボールでもしてた?」とか「滑って転んじゃった」とか

  軽い想像ですむのですが。

  ただのつき指ならいざしらず、精密検査を受ける程だった?腱を痛めるって・・・・どんな怪我の

  仕方をしたのか。

 これをチャンスに、何年も受けてないだろう健康診断も受けたと思うんですが。

  っていうか・・・今週、公務は1日のみ。7日はオフ・・オフ・・オフ・・・・どうやったら

  つき指出来るのよーー教えてっ

 今年に入って、皇太子はインフルエンザにかかり、足首をねんざし、そしてつき指。

・・とおもっていたら

 

 皇太子殿下、6月にスイスへ 

 6月17−23日に皇太子がスイスへ行く事を検討

 日本・スイス国交樹rつ150周年行事の為。

 雅子妃の同行は体調をみて決める

 この発表があtt・・そっかーー皇太子妃が暴れたのかなと。

 「行くなら公務もって宮内庁が」

「私にとってスイスは思い出の地なのよ。公務が出来なくたって一緒に行くというべきでしょ。

さっさと宮内庁を説得してきて」

そして花瓶がばーん!だったらおおいにありうる話かと。

 普通に考えて「国内公務はしたくないからやらないけどヨーロッパ旅行は体調の波が

  来ないからいける」という状況を容認する事はよくないと思います。

  国民に力がないばかりにみすみすオランダ旅行を容認してしまった。容認されて

  いつしかそれが「あたりまえ」のようになってしまった・・・・という事が問題なのです。

  かといって、一体何が出来るか。

  つき指の件も本当は「理由」をいう義務がある筈ですのに。

 

これ以上はお熱が出て来たのでやめます。

 

レディ・ベス

$
0
0

 いやーー本当に宝塚で「ルパン三世」やるんだーー

脚本は小柳奈穂子。彼女「フットルース」「シャルウイダンス?」と立て続けに映画を宝塚化

してて、今回はアニメですか

早霧せいなと咲妃みゆならまあ、それなりにとは思うものの。

なーんだか路線が間違っていませんか?

 

 レディ・ベス 

体調がいい間にちょこっと。

5月3日に「レディ・ベス」を見て来ました。

配役

レディ・ベス・・・花總まり

ロビン・ブレイク・・・山崎育三郎

メアリ・・・吉沢梨絵

フェリペ・・・古川雄大

アン・ブーリン・・・和音美桜

ロジャー・アスカム・・・山口祐一郎

キャット・アシュリー・・涼風真世

 

 脚本

これは「エリザベート」のミヒャエル・クンツェの脚本で

シルベスター・リーバイの音楽。

日本における演出は小池修一郎。

世界初上演なので、この演出でヨーロッパを回るんでしょうか?

 

このトリオで見てきたのは「エリザベート」「モーツアルト」「MA」ですが。

正直、エリザベート程の作品にはめぐり合ってない。

特に「MA」は問題外の作品で。

「モールァルト」も再演を重ねているので人気があるんだろうなとは思うものの

個人的に面白かったという印象がなかった。

人の一生を舞台化するという事が、どんなに難しいものか、よくわかった3作品です。

 

で、今回の「レディ・ベス」の場合。

「MA」「モーツァルト」よりは面白い。でも「エリザベート」には届かずと言ったところでしょうか。

ストーリーはわりと単純。

レディ・ベスが庶民のロビンと出会って恋をして、ついでに民の心を知り。

その間にメアリ女王はベスを殺してしまおうと考えていた。

結果的に姉妹は若い。女王の座はベスに。ロビンとは失恋。でもその代わり

二度と結婚はしないわ・・・・と誓う。

こんな話です。

 

どこらへんが面白いかといえば

 ベスがロビンとデートする所

 戴冠式

です。で、どのへんがつまらないかというと

 同じ事を繰り返し歌っている部分

 山場がない

って所でしょうか。

レディ・ベスは偉大なるヘンリー八世の娘としてプライドを持って生きています。

しかし、メアリ女王は母と自分が父に疎まれた原因をアン・ブーリンとベスのせいだと思い込み

散々ベスを「私生児」とののしるわけです。

小さな事をきっかけとしてレディ・ベスを陥れて死刑に導こうとする・・・・そのあたりはわかるんですが

同じようなシーンが何度も続き、さらにベスは「死ぬのが怖い」と歌う場面は、日本人には

ちょこっと違和感かも

なんせ日本人は「潔く死を受け入れる」文化です。

まして王族であれば、冗談でも「怖い」とか「死にたくない」とか・・延々と歌ったりはしないだろうなあと。

 

レディ・ベスとロビンの恋物語はそれなりに見れるけど、他の登場人物が雑に描かれ過ぎです。

家庭教師のロジャー・アスカムとお付のキャット・アシュリーは何の役にも立たずに

ただ歌うだけ。

そもそも若い王女が庶民と街に出る事を知らなかったアシュリーってなんだ?と思うし

二人がベスの為に何をしたのか?と思えば・・・・なーんも。

2大俳優を使っているわりには意味がない登場人物。

それからメアリ女王ですが。

この人は父から愛されなかった事で傷つきベスを憎みますが、2幕目では和解します。

さらに1度はスペインのハンサムなフェリペと結婚しますがあっさり別れます。

どのシーンも唐突で、感情の機微が見えず。

スペインのフェリペはなぜレディ・ベスをどう思い、メアリをどう思っているかが見えず。

ベスにふられるとあっさり帰国。

つまり、レディ・ベスとロビン以外はどうでもいい登場人物ばっかりだった・・・・という話です。

今後、少し脚本を見直した方がいいんじゃないでしょうか?

 

 出演者について

花總まり・・・・2幕目最後の戴冠式では思わず泣けてしまって。

        「女帝陛下」と頭を下げたくなる程の貫禄でした。

        ロビン役の山崎などより歳は上の筈なのに、若い衣装も髪型も違和感なく似合い

        まるでレディ・ベスがそのまま現代によみがえったかのよう。

        このミュージカルはまさに花總の為の舞台なんだという事がよくわかりました。

        衣装の豪華さは言う事なかったけど、出来ればもう2・3枚着替えて欲しかったわ。

山崎育三郎・・・古川君曰く「ネコのような?」ロビンなんだそうで。

         ロミジュリのような作品は似合わないけど、今回のようなベテランを相手にすると

         それなり?

吉沢梨絵・・・メアリ女王。歌は上手だし、演技も言う事がないんですが、妹に花總まりというのは

       お気の毒。すっかり影が薄くなってしまった印象。

山口祐一郎・・・途中まではナレーターのような役割なんですが、あとはわかりません。

        地位を捨てて恋人と逃げようとするベスに「よく考えなさい」と諭す為だけに

        必要だった?もう少しベスを守るとかすればいいのにと思いました。

涼風真世・・・まるでこの人が主役のように出てきて、花總に対して「王女さま」と腰を低くするのは

       違和感ありまくり。しかもアシュリーは大事な姫とロビンの恋を阻止するでもなく

       守るでもなく。勿体ないなあと。

和音美桜・・・見事なアン・ブーリンでした。花總よりずっと下級生なのに見事に「母」になりきって

       いましたし、ソプラノの見事さといったら。

古川雄大・・・踊れるしイケメンだし「日本一カボチャパンツが似合う男」というのに、何でこうも

       素人っぽいんだよっ

       いい加減、大きな舞台に慣れなさいよ。いちいちおどおどして表情が硬くて・・・

       自分に自信がないんだろうなとは思うんですが。主役をやるのは俺だーーくらいの

       意欲を持って頑張って頂きたい。

       どこら辺が素人っぽかというと、アンコールの時、山崎・花總組は、山崎がちゃんと

       お花様の手をとってエスコートし、お辞儀をして引っ込んだけど、古川君は吉沢の手を

       とりもせず、さっさと引っ込もうとし、慌ててお辞儀した・・・所?気遣いが今一つ出来ないのね。

 

舞台の後にトークショーがございまして。

山崎・花總・吉沢・古川の4人が出てきて話したのですが、古川君のマイペースぶりというか

おどおどする姿にみーんな微笑ましく笑っていました。

特にお花様は古川君がお気に入り?ずーーっと彼ばかり見て笑っていました。

確かに彫像のように美しく「日本一コスチュームが似合う男」だし?

からかうにはちょうどいい・・・いや、可愛がるのにはちょうどいい青年です。

退場する時、お花様が吉沢さんのドレスがひっかからないように立たせてあげてて。

ああ、彼女も大人になったんだなあと思いました。

出来ればもう一度「エリザベート」をやってーー

 

なかなか体調が戻らず、自分でも焦ってます。

昼間はそれなりに元気なので仕事には行くのですが、帰宅後、次第に熱が上がってくる

というような状態で。

今の職場がわりとへんぴな所にあるので、帰りに病院に・・・というわけにもいかず

夜になると寝込む日々です。

なのでブログの更新が遅れるかと思いますが・・申し訳ございません。

 

あ、でも6月下旬の土曜日にオフ会をやりますよっ

お申込みがまだの方はメールでね。

ご自分のアドレスを忘れないようにお願いします。

 

 

 

頑張れベトナム

$
0
0

 実際問題、アジアでこんな理不尽な事が起こっても世界は何も出来ないし

何もしようとしない。

昔、社会で習った時には国連って強いんだなーーとか、安心だなーーとか思っていたのに

今や国連ってなあに?状態では?

池上さんによると、東西冷戦の終結が世界のバランスを崩し、一人勝ちした中国が

何をやりだすのかアメリカもヨーロッパも想像がつかず。

ロシアがそれに組するかどうか。

 

ベトナムの西沙諸島で起きたベトナム船と中国船の衝突に関してベトナム国内では

反中デモが拡大。

怒るのが当然の反応。突如「この島は元々中国のものだった」なんて言われたら怒るでしょ。

怒らないのは日本くらいだよ。

確かフィリピンでも同様の事が起きている筈。

中国は東南アジアを手中におさめようとしているのですか

70年も前の話を持ち出して「賠償しろ」と言い出すかと思えば、同時進行で

「侵略」を始める・・・・・

戦前の日本はこんな事しなかったぞーーー

世界は中韓の「嘘を100回言って真実にする」手法に慣れていないから

どう対応していいのかわからない。

あくまで冷静に大人の対応とか言ってる間にどんどん侵略は進むでしょう。

中韓には「力」しか対応できないのです。

でも、それをやっちゃったら世界大戦だし

じゃあ、アジア一つくらいは中国にくれてやるか?

弱きもの・・・・常に東南アジアやアフリカ諸国だよ・・・・・

 


何とかしてあげられないもの?他人事じゃないですよ。日本。

 

そうそう。この映像を探していたら拾いものが。

こんな風に少しずつ拡散出来たら何かが変わるかもしれませんね。

 

 <!-- 雅子妃の振舞 -->

今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画12

$
0
0

かわりどころで。

今回は「くらもちふさこ」です。

くらもちさんといえば「いつもポケットのショパン」でしょうか。

でもその作品のずーーっと昔から描いていた方です。

美内すずえや和田慎二や三原順がどこか非現実的な世界を描き、

河あきらがさっぱり路線、市川ジュンが上品路線を突っ走っていた頃

いわゆる「普通」路線を貫いた人・・・というイメージが。

彼女は学園物や、普通のコンプレックス持ちの女の子を主人公にする事が多く、

まさにこれぞ「少女漫画」って感じですよね

槇村さとるなんかもこの系統かな。

 

ちなみに「はみだしっ子」に出てくるフーちゃんはくらもちさんがモデルです。

 「白いアイドル」(昭和50年 別マ)

登場人物・・・澄川純一 (表紙右)

        笑 (表紙左)

ストーリー・・・高校の同級生だった純一と笑は友達同士。

       しかしある日、純一は高校を去り、アイドルとしてデビューした。

       心ならずも「歌手」になった純一は回りに心を開く事が出来ない「笑わないアイドル」

       心配した笑が彼に近づき、やがてお忍びのデート。

       しかし、その事が純一の取り巻きに見つかってしまい、笑はリンチに。

 

一言でいうと「アイドルとお友達から恋人になっていく過程がいいわーー憧れちゃう

って感じです。女の子なら誰だって一度は思いません?

隣の席のあのかっこいい男子がアイドルになって、白馬の王子様のごとく

私を迎えに来てくれたら・・・・・ って。

そんな願いを叶えてくれる作品。

なんせ、ジュンはかっこいいし、男らしいし。特にラストシーンは もうね・・きゃあ

 

 「青いリサイタル」(昭和50年 別マ)

ストーリー・・・・「白いアイドル」の続編です。

       堂々と交際宣言したはいいけど、嫉妬に狂うファンのおかげで生傷の絶えない笑。

       純一のコンサートでもファンの心無い行為がスキャンダルを呼び、純一は

       一時的にイギリスへ行く事に。

       その見送りの為、空港へ行った笑は・・・・・

 

今やアイドルが出来ちゃった結婚する時代ですし、堂々と交際宣言しても

「ふーん、よかったね」で終わる時代ですが、あの当時、つまり昭和50年代。

そう、新御三家やたのきんがアイドルだった頃は、「恋愛」の「れ」の字もご法度

噂が出ただけで一大スキャンダルっ ってな時代で。

澄川純一、今ならさしずめ還暦前のおじさまかあ。実力派俳優とかになってたりしてね。

で、初恋を貫いて結婚とか?

そんな幸せを夢に見る漫画です。

 

 「クローバーの国の王子様」(昭和49年 別マ)

登場人物・・・マリ(表紙)

        ケイ

 

ストーリー・・・ケイはちっともハンサムじゃないけど優しい男の子でマリの事が大好き。

       でもマリはハンサムな彼氏が欲しいーーと恋に恋する乙女。

       ケイがプレゼントしてくれた四葉のクローバーをぽいっと投げ捨ててしまい。

       そしてマリはいつしかクローバーの国に紛れ込んでいた。

       そこにはケイそっくりの王子様と可愛い妖精たち。

       でもマリは回りに立つ鎧の騎士たちからケイが実はとてもハンサムな青年だった事を

      聞き、もう一度、彼をハンサムにしてと彼の口から「ハート」を取り出してしまう。

 

まさにメルヘンチックで大好きなお話ですが、いわゆる定番ですね。

「人間のよさというのは顔じゃなくて心ですよ」という教訓があふれているもので

小学生にでも読ませたい感じ。

わかっちゃいるのよ。彼氏は顔より心だって。

でも、それでもハンサムならなおいいよなーーと考えるのが女の子なのよね。

何度も読み返して「それでもハンサムなら・・・」と思っていた自分を思い出します。

 

 「ジュンのほほえみ」(昭和49年 別マ)

登場人物・・・ジュン(表紙真ん中)

        山本さん(表紙左)

ストーリー・・・山本さんは非常に引っ込み思案で人と話す事が超苦手。

       ほぼ一日中誰とも口を聞かず、笑いもしないので回りから浮いている。

       一方のジュンは明るくて社交的で人気者。

       彼のようになれたらいいな・・・と思いつつ、結果的に何もできない山本さん。

       でも、彼に勇気を貰い、思い切って告白したけど彼は転校・・・・

 

私も決して社交的だったとは言えないけど、一日中黙り込んでいたり、人と話すだけで

ドキドキしたりという経験はなかったので、正直、山本さんの気持ちがよくわからず。

でも、ジュンみたいに明るくて人気者男子に「気にされたい」と思った事はあります。

男女共学だったのは中学まで。高校は女子校で男子と縁がなく、大学はゼミが全員男子

だったのに、彼らは2年間一言も口をきいてくれず。

なーんか避けられちゃって 話しかけるとうろたえるっていうか?みんな山本さん状態?

面倒なので話すのをやめて。つまんない4年間を送りましたけどね。

 

 

 

 

 

 

 


美味しんぼ

$
0
0

 「踊る!さんま御殿」の一路真輝を見ました

あの美しい顔からは想像もつかないコメディエンヌで、しゃべりを期待していましたが

見事にこたえてくださった。

お嬢さん相手に男役と女性の声を使い分けていくなんて、素敵なママだなあと。

それに、産んだ時は余裕だと思っていたけど、大きくなるにつれて大変だーーという気持ちも

痛い程よくわかって

「ママは私を歳とってから産んだから、私は若いうちに産むわ」と言われたって・・・・はははーー

ショックだよねー

私もそう言われたらショックだわ―

ウッチーに気を遣いつつ喋っているので。何だか気の毒な面も。

個人的には道端なんとかさんの「結婚制度に反対」したから父親の違う子を未婚で産んで・・・

みたいな事を堂々と言える時代になったんだなと感心。

私にはただの「節操なし」にしか見えないけど。

松居さんは・・・ちょっとうつ状態なんじゃない?大丈夫か?と心配に。

若乃花の元奥さんは、何で別れたかなーーといまだに不思議です。

 

 「ノンストップ」で蘭寿とむのさよならの模様を見ました。

ファン8000人は多いか少ないか?

最近にしちゃ多いのかな。

それにしてもマスコミの持ち上げようって・・・・・・ ちょっと恥ずかしすぎ。

なんせ「100年に一人のトップスター」とか「過去に例をみない優等生」とか。

蘭寿が音楽学校を受験した時の倍率が過去最高で、その時1番で入学。それがずーーっと

続いていたので「100年に一人」という話に。

西川史子さんまで「北川さんに先に言われちゃったけど、本当は私も好きなのに」だそうです。

すごいね。蘭とむ。テレビ界に入るのかしら?

でも西川さん、「ダンスが上手で・・・・演技もすごいし」って、わかる人からみれば「そういう事か」って

バレちゃう。

画面に出るポーズの一つ一つにスタジオが騒然とするのは見てて楽しかったけどね。

壮君の時もここまで取り合上げて貰えるかしら?

KADOKAWAが発行している漫画「妹ぱらだいす!2」が都の条例で「不健全図書」に

指定されたそうです。

何でも近親相姦を助長するような内容・・・・?

あの 読んでないから何とも言えませんが、いわゆる「近親相姦」的な漫画は

多分これ1冊だけじゃありませんよ。

最近の流行は「兄が妹に恋をする」系。

「僕は妹に恋をする」でしたっけ?松潤で映画化された奴。あれが草分けだったんでしょうか?

兄といっても、実の兄かどうかは・・・・腹違いの場合もあるしね。

性描写が見たいというわけではなく、沢山の男子にちやほやされたいという願望が

そうさせているんでしょうね

妹にあれこれ世話をやいたり心配したりする、それぞれ性格の違う兄たちの存在がたまらないのかな。

とはいえ・・・・何度も言いますが、この1冊だけを不健全指定するのはどうかと。

どうせやるなら、過去のフラワーコミックスを総ざらいして下さいよね。

表現の自由?とんでもない。こんなのは自由とは言わない。

表現による犯罪ですよ どうしてもそういう漫画が読みたいならそういう場所でこっそり見れば?

ごく普通に女の子の部屋にある本棚に並ぶことこそ、過去の少女漫画に対する冒涜ですわ。

兄と妹の性描写も罪なら、担任教師と生徒のそれも、伯父と姪のそれも、義理の父と娘のそれも。

あーーもう・・書いてて情けない。また熱が出ますわ。

さて。

ネットでは随分前から話題になっている「美味しんぼ」の「鼻血」シーンについて。

やっとワイドショーで取り上げるの?って感じですが。

まず。

原作者の雁屋哲氏

 私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実を

   ありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。

 真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。

 「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」

    などと書けばみんな喜んだのかも知れない。

 今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。

   私は真実しか書けない。

   自己欺瞞は私の一番嫌う物である。

   きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、他のメディアでいくらでも流されている。

   今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。

   「美味しんぼ」が気にいらなければ、そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。

 「美味しんぼ」究極のメニューと至高のメニューの対決が面白くて読んでいたのに

  いつの間にか政治的なにおいがするようになって、やめました。

  それは耳障りのいいものを見たいからではなく、特定の思想にハマっているような・・・ちょっと

  怖い気がしたからです

 今回も多分「食の安全」の見地から福島の件に触れたんだろうと思うけど、真実というよりは

  第二の「はだしのゲン」のような気がして嫌だなあと思います。

  でも、本人はこれが「真実」と言っているわけですから、やっぱりその証拠が見たいかも。

  だって国や県が800人もの人たちの鼻血を無視していたら、それこそ大問題ではないですか?

  ああ・・・でも山岡さん達が鼻血を流して「放射能の影響」と決めつけるのはいかがなものかと。

 

で・・・・出版社の小学館

  【スピリッツ24号掲載の「美味しんぼ」に関しまして】24号掲載の「美味しんぼ」作中において、鼻血や疲労感と放射線の影響を関連づける発言が出てまいりますが、前号で登場した医師のように、そうした放射線との関連性について、否定的な意見を持つ方も多く存在します。その因果関係について断定するものではありません。実在の作中人物の意見を受けた表現は、事故直後に盛んになされた低線量放射線の影響についての検証や、現地の様々な声を伝える機会が大きく減っている中、行政や報道のありかたについて、議論をいま一度深める一助となることを願って作者が採用したものであり、編集部もこれを重視して掲載させていただきました。また、作中に2013年の取材当時、騎西高校へ避難されていた方々が登場いたしますが、鼻血や体調に関わるエピソードは、この方々への取材とは無関係です。皆様からお寄せいただいたご批判とご意見は真摯に受け止め、今後の誌面作りに活かしてまいります。5月19日発売の25号と小誌公式ホームページにて、上記の議論を深める意図のもとに、識者、専門家の方々の見解やご批判を含む様々な意見を集約した特集記事を掲載する予定です。「美味しんぼ」福島の真実編の最終話本編と併せて、ご覧いただければ幸いです。小学館 ビッグコミックスピリッツ編集部

 はっきり言って言い訳っていうか、問題のすり替えのような気がして仕方ありません。

   現地の声を伝える機会が減った

   行政や報道の在り方を議論して欲しい

だから挑発的な文言を用いたんだよーーと言ってるんですか?

議論を深める為だからこそ慎重にならざるを得ないのでは?

日本は言葉尻をとらえるのが好きな国だし、かえって逆効果だったのでは?

 買う気ないけど、読んでみたいかも。

政治家さん達も苦言とか。

石原環境大臣

「(放射線の専門の医療関係者から)そういう因果関係は無いと聞き

それが医学界の通説として定着している中で、なぜこういうことが起きるのか」

鼻血については「科学的な因果関係は無いと聞いている」

根本復興大臣

「地元の住民の方々の心情に鑑みれば、漫画とはいえ、このような地元の方々の不安や

 風評被害を招きかねない内容が描写されていることは、誠に遺憾なことと言わざるを得ない」

 政治家的な意見といえばいえるけど、説得力がないなと言うのが本音です。

  「風評被害」という言葉が悪いのかな。

  これって、「真実を隠ぺいする。ごまかしている」ように見える言葉ですよね。

 石原大臣は「因果関係はない・・・と聞いている」だし

  根本大臣は「不安や風評被害をまねきかねない」としている・・つまり、二人とも

  「真実」に目を向けているのではなく、「今は(因果関係はない)って事になっているんだからね」

  と言っているようにしか見えないのです。

  かなり嘘っぽいですよね。

  別に雁屋氏の味方をしているのではなく、大衆におもねるだけってのはどうかと。

 

さて。

「放射能」と「鼻血」といえば・・・・白血病って事なんでしょう?

昭和脳の私の頭には貧血で倒れる百恵ちゃんの姿が・・・・「赤い疑惑」ですわ。

私達の頭の中に「突然の鼻血」≒「放射能」という刷り込みがあるのかも。

それはいいとして。

日本は2度原爆を落とされて、大勢の人が命を失った国です。

けれど、実際問題、放射能が人体にどれ程の影響を与え、その因果関係をはっきりと

あらわした資料はない・・・と言われてますよね。

1+1=2のように「こうだからこうだ」とはっきり言えない・・・というのが科学的根拠がないって

事なんでしょう。

なんせ、結構爆心地近くで被爆しても、後遺症も残らずに生きている人はいるし、逆に

かなり遠かったにも関わらず、突如、髪が抜け鼻血が出て死亡した人もいるし。

私の知り合いのおばあさまも、長崎で被爆し・・それも結構近かったけどその後全く

後遺症もなく無事に家族を得て孫までいてという人がいるし。

ゆえに、「鼻血」≒「被ばく」と断定する事は出来ないって事なんでしょう。

 

でも、その絶対数が多かったら。

一定割合の場所で1000人も2000人もの人が3・11以降、突如鼻血を出して

髪が抜け、ばたばた貧血で倒れたーーというなら、これは大事ですが

今の所、そんな話は聞いてないし

隠蔽しても噂はすぐにたつし、被災地から郡山に沢山の人が流れているし、そんな話があったら

我が舅達の耳にも入ったと思うんですけどね。

一番問題なのは「鼻血」シーンではなく、断定的に語られている部分ですよね。

「私が思うに 福島に鼻血がでたりひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは

被ばくしたからですよ」

「大阪で、受け入れたがれきを処理する焼却場の近くに住む

住民1000人程を対象にお母さん達が調査したところ

放射能だけの影響と断定はできませんが眼や呼吸器系の症状が出ています」

ここだよね?いわゆる双葉前町長さんが本当にこんな事を言ったのかどうか。

一応「断定はできませんが」と前置きしてますけど。

このセリフ一つをとってもちょっと不可解ですが・・・・作品を読んでないので控えます。

何だか19日が楽しみ? こうやって雑誌を売っていく小学館。

歴史ある小学館が・・・・・フラワーコミックスに炎上商法。

情けなさすぎて。

小学館のマーク、変えて欲しいです。

 

韓国史劇風小説「天皇の母」152(挫折のフィクション)

$
0
0

7月。

アキシノノミヤ一家はタイへ出発した。

タイのシリキット王妃の誕生日の祝いと、宮の学位授与の為だった。

一応、プライベートな旅行と位置付けていたが、結果的には公式訪問のようなもので

タイの王室と日本の皇室の友好の絆がなせる親しみであった。

小学6年のマコと3年のカコにとっては初めての外国訪問。

お揃いのワンピースに身を包みつつも、とにかくお行儀よく、きちんとしなくては・・・の姿勢が

顔にでて、少々硬かったけど、それはそれで微笑ましいプリンセスたちの姿。

皇族として生まれた以上、こうやって「公式」の場になれていくのも大事な修行なのである。

 

ちょうどそのころ。

神宮の公園では弾ける笑顔の皇太子妃と、膝に乗って滑り台を滑りつつも無表情な

内親王が回りの注目を集めていた。

公園を取り囲む物々しいSP達。

背広姿の彼らのきつい視線の中で、一般人の親子は右往左往している。

最初は「マサコ様とアイコ様だわ」と飛び上がって喜び、バチバチ写真をとったり

話しかけようとしていたものの、女官達が「アイコ様に近づかないように」と

彼らがむやみに接してくるのを阻止し始め、子供達が物々しい警備の男達に

え始めると、最初の歓声はどこへやら・・・結果的に楽しそうに声を上げているのは

東宮夫妻と回りだけになった。

 

そんな様子を見ながらコワタはため息をついた。

(私だけ逃げるのを許して頂戴ね)

タカギ女官長・・・コワタは最後の涙ぐんだ目を忘れはしない。

コワタが女官として上がったのは皇太子の結婚の年だからもう10年になるか。

その当時からすでに先輩としてタカギは君臨していた。

真面目で誠実で、いかにも「宮中の人」だった。

前の女官長、ナカマチは心理学の専門だった。いわゆるセラピーもかねていた。

というのも、多分当時から東宮妃の精神的な不安定さが指摘されていたからだと思う。

「心に不安がある方がお妃とは・・・陛下もいよいよ東宮殿下には甘くていらして」

などとずけずけ言うので、いつも誰かが

「しーっ。聞こえましてよ」と唇に指をあてる。

そんな事を言われても平気だったのは、やっぱり「女官」という仕事に対する誇りもあったろうし

東宮妃よりもいわゆる、皇室でのキャリアは長いぞ・・・という気持ちもあったのではと。

だからナカマチが辞めた時に、東宮女官長を拝命するのは至極当然のことだった。

「ナカマチさんも・・・今思えば耐えられなかったのかも」

つぶやいた彼女の目は曇っていた。

ナカマチが就任当時から皇太子妃に疎んじられていたのは、誰でも知っている話だった。

皇太子妃の疎んじ方というのは決まっている。

徹底的に言う事をきかないとか「無視」というその一手である。

マサコにとって気に入らなかったのは多分「心理学の専門家」である事だった。

「私をなんだと思っているの?」というのが妃の口癖で。

被害妄想としか言いようがないのだが、それをまた皇太子が一々取り上げて

女官長を退けるから段々とナカマチも自分に自信が持てなくなってしまった。

そう・・・「モチベーションを徹底的に潰す」というのが皇太子妃のやり方なのだ。

ナカマチの最後はやつれはてていた。

それでも愚痴をこぼすでもなく、誰かに訴えるでもなく、黙って退任していった。

もっとも、誰かに愚痴りでもしようものならそれこそ懲戒免職になりそうな雰囲気はあったのだが。

ナカマチの退任を受けて女官長に就任したタカギはナカマチよりももっと杓子定規だった。

「決まりを守る」のが信条のような人だったので、その厳しさに女官達も随分泣かされたものだ。

マサコがその「地位」をかさにきて、タカギを疎んじるようになったのは、就任まもなくだ。

妃はハーバード出の外務省職員と言う肩書を持って皇室に入った。

当然、回りはそういうキャリアを持つ、常識人であると思って接する。

けれど、数年たつうちにそれは間違いである事にみな気づいた。

しかし、「キャリア」だけはどんどん一人歩きして回りを悪者にする。

その代表的な人間が皇太子。マサコの夫である。

これまでのあれやこれやを思い出すたびに、コワタは悲しくなった。

内親王の様子がおかしい・・・・となった時から東宮御所は暗黒の世界に変わってしまった。

疑心暗鬼と人間不信にさいなまれた皇太子妃は徹底的に回りを敵に回し、自分の意見に

従う者だけを重用するようになった。

その一人が、今、すべり台の傍で盛んに「アイコ様、その調子」などと笑っている

オカヤマだ。

そもそも何で3度も普通の公園に遊びに来なくてはならないのか。

このことではタカギもコワタも最後まで反対した。

前回も前々回も回りに迷惑をかけるだけだった。前回などは公務をサボっての

公園遊びだ。

「それは許される事ですか」と強く言った女官長にマサコは

「皇太子殿下だって行かれるのよ。皇太子殿下は将来の天皇なんだけど」と言い返し

隣の皇太子はにこにこと笑いながら

「一般の子供と同じ体験をさせたらいいと思う。僕はそういう経験がないから」と

マサコの肩を持つ。そんな姿に脱力した女官長は退職を申し出ても誰も止めなかった。

 

「可哀想なアイコ様。東宮家の一の姫として生まれたのに・・・・本当の愛情というのは

おもちゃを沢山与えたり、こんな風に決まりを破って遊びに行く事ではないわ。

たとえ、少しお体に障りがあっても、誰よりも整った療育環境で、ちゃんとした内親王として

お育ちになれるのに。

アイコ様は2歳になっても、ろくろく言葉も話せず歩く事だって・・・・専門家に任せず

何でもご自分で解決しようとするからこういう事になるのよ。どうしてご夫婦そろってそれが

わからないのかしらね」

「妃殿下はきっとショックだったんですわ。アイコ様の障碍が。そしてそれは皇室のお血筋の

せいだと思われている」

「たとえそうでも、いえ、だからこそ、御簾のうちでひっそりと礼儀正しく生きて行けばいいの。

普通の子のように将来を心配しなくてもいい立場なんだもの」

「妃殿下はアイコ様を天皇に?」

「それは言ってはダメよ。絶対に」

 

公園ではアイコは無表情で、むしろはしゃいでいるのはマサコの方だった。

もしかしたらあの方は、小さい頃、公園で遊んだ経験がないのかもしれない。

だって、普通は大人が砂場や滑り台で遊びたいとは思わないものだから。

疑似体験・・・・妃殿下はお子様を通して自分の小さい頃を疑似体験なさっているのだろうか。

それはきっと皇太子殿下も。

「そろそろ時間です。妃殿下お知らせを」

コワタは女官に言いつけると、回りのSP達に目配せをした。

彼らはささっと動く。

すでに夕方になりかかっている。

帰る時刻と言われたマサコは少し不満そうな顔でオカヤマに小さくささやいた。

「両殿下とアイコ様は六本木のフレンチレストランへ行かれるそうです」

え?

コワタは耳を疑った。

フレンチレストラン?そんな予定は入っていない。というか、予約もしていない。

東宮御所では大膳が夕餉の支度を整えている筈。

コワタは戸惑い、すぐに侍従長に連絡を取る。侍従長も何も聞いていないようだった。

コワタは皇太子夫妻の所にかけよった。

「あの。レストランへ行かれるとか」

「ええ。オカヤマが予約してくれたの。今からアイコも連れていくから」

「殿下・・も・・・それでよろしいのですか?」

「いいよ。せっかく外に出て来たんだしね」

コワタは下品と思いつつもオカヤマの袖を引っ張って砂場の隅まで連れて行く。

「どういう事なの。今日はそんな予定は入っていません。なぜ私に報告しないのですか」

「申し訳ありません。妃殿下がすぐに予約の電話を入れろとおっしゃって。無論

私もこういう事は東宮大夫や女官長に報告義務がある事はわかっています。

でも、両殿下が早く早くとせかされるし、もうどうしていいかわからなくて。携帯を持っていましたので

電話したらお席が空いているというし。

それで事後報告になりました。本当に、ついさっき、決まったんですのよ」

「決まる前に私に報告するのが女官であるあなたの仕事ではないの?

何でもかんでも両殿下の言いなりになる事ではありません。それくらいは」

「まだなの?」

マサコがアイコを抱きながら遠くで叫んだ。

「アイコがお腹すいちゃうよね」皇太子も言った。

コワタはおろおろとし「まず、こういう事は東宮大夫に報告し、それから皇宮警察の方に

連絡を入れて・・・という手順が」

「それじゃ間に合わないでしょ」

マサコが怒鳴った。怒鳴ったので回りはピンと張りつめた糸のように緊張する。

皇宮警察の面々も、半ばあきれ、なかばうんざりしつつこっちを見ている。

彼らが残業になるのか、それとも人員を交代するのか。そういう事も極めて重要な事柄なのである。

「日本の皇太子ってレストランにもいけないわけ?」

まるであざ笑うかのような言い方だった。

そんな風に言われた皇太子はちょっとむっとする。

「言う通りにしてくれないと僕の立場が」

コワタはどうしようもなかった。

「オカヤマ。両殿下について行きなさい。私は東宮御所に戻って色々手続するから」

オカヤマはにっこり笑って「承知しました」と答えた。

これだ・・・こういう事が重なってタカギは退任を決めたのだ。

そして結果的に誰も東宮女官長になるたがらなくて白羽の矢が立ったのが自分だったのだ。

オカヤマめ・・・・単純にご機嫌取りをしているだけなのか?

女官長の自分を軽んじるとは。

いやしかし、自分も彼女の立場だったら・・・・変に疑っては空気が悪くなる。

とにかく今は早急に宮内庁と皇宮警察に連絡をいれなくては。

大膳のシェフの顔が目に浮かぶ。

どんなにがっくりするだろう・・・いや、怒るだろうな。食材を無駄にしたと。

「女官長になったばかりだからこういうミスをするんだろう」と言われるかもしれない。

きっとタカギだったら「いけません。そんな予約はすぐに取り消して帰るべきです」と

言ったかもしれない。

そういう勇気のない自分に嫌気がさす。

どれくらい・・・・もつかな。

頭の中に東宮大夫や東宮侍従長。皇宮警察の面々に大膳課の料理人の顔までが

詳細に浮かんできて、早くもコワタはノイローゼになりそうだった。

 

 

集団的自衛権

$
0
0

 ワイドショーみたら、まだ韓国船のあれこれをやっててびっくり

本当に好きなのね。韓国が。

船長らが逮捕された。それも「自分が助かりたいが為にみなを見捨てた」罪で。

そうかと思えば「義死」認定とかいうのもあって。

4人でしたっけ。生徒達を救い出そうと救命胴衣を着けるのも拒んで一旦は外に出たけど

また戻って・・・とかいうの

韓国というのはつくづく「正直者が馬鹿を見る」社会なんだよなーーと思います。

ドラマを見ててもそう思います。

徹底的にヒロインが苛めぬかれて、それからやっと復讐に乗り出すというワンパターンさ。

日本人には理解しがたいけど、船長たちの言い分

「自分が助かりたいことしか考えていなかった」というのは悪い事じゃないという意識。

「あんただって、その時になったらそう考えるだろう。どこが悪いんだ?俺には家族だっている。

なのに罪に問うなんて許せない。絶対に復讐してやる」かな。

そして生徒達の親は。

貧乏だったら泣き寝入り。そうでないなら「復讐」の二文字が

互いに復讐を誓いあいながら憎んで生き続けるDNAの凄さに驚きますね。

集団的自衛権。

これが設定されると

 同盟国が「助けてくれ」と言って来たら一緒に戦う。

 戦場で攻撃されたら反撃する。

 中韓等が日本を攻撃して着たら反撃する。

・・・単純に考えるとそういう事?

そして反対する人の言い分。

 軍国主義への幕開けになる

 戦争に行ったら死ぬかもしれない

 子供が徴兵されるのではないか

・・・という事ですね?

 

平和である事が一番 私もそう思います。

しかし、それは日本一人が「平和」と叫んでもどうしようもない事。

左翼の人達はそれでも「日本は絶対に戦争をしない」んだから、どんなに理不尽な事を

されても「過去のあやまちのせいだと思って我慢」し、侵略されて日本が日本でなくなっても

「生きてさえいればそれで満足」だと思うんでしょうね。

こんな思想を持つ国民は世界を見回しても日本だけじゃないかと。

私は嫌です。そんな生き方。

日本国籍を持って日本という国土に住んでいる以上、この国が他の民族や国籍の人に

奪われたり蹂躙されたり、支配されたりするのは絶対に嫌です。

「侵略されたら守りたい。子供達の為に」

「日本人として誇りを持ちたい。自分のアイデンティティは守りたい」

「次世代を担う子供達の為に、彼らが誇れる社会を作っておきたい」

これがまっとうな国民の気持ちではないんでしょうか?

中国や韓国が「日本の領土は我らのもの」と武力で制圧してきたら

「はいはい。でも命だけはとらないで」とは言えないと思います。

 

確かに、実際問題、戦争になったら若者は戦場へ行くでしょう。

そのせいで多くの人が傷つき、悩み・・・というのはアメリカを見てればよくわかります。

それでも、彼らは「国家の為に」という考えをやめない

主義の違いはあっても世界的に「愛国心」というのは持って当然の思いなんだと。

若者を戦場に出したくなければぎりぎりまで政治で解決。

でも、一旦、攻撃されたら若者どころじゃない・・・・赤ん坊だって専業主婦だって殺されるのよ。

「戦争に行くのは憲法違反だーー」とか言ってる間に銃でズドン。

「子供達を戦場に・・・」と言いかけた所で自分と子供がズドン。

頭上に爆弾が落ちて一瞬で死亡。

死んじゃった後に、天国で「それでも私は殺さなかった。息子は戦場へいかなかった。偉い」って

思うのか・・・・?

世界は確実に領土獲得に動いていますよ。

かつてヨーロッパがそうだったように、今度はアジアで。

気づかないふりをするのはもう無理でしょう。

 

皇室ウイークリー

$
0
0

ご日程

両陛下

5月9日・・・天皇陛下 → 春の叙勲親授式

                叙勲受章者に会う(2回)

                通常業務

       皇后陛下 → 養蚕

        両陛下 → 足尾のみどりと環境について説明をうける

5月11日・・・両陛下 → 傘寿の内宴

5月12日・・・天皇陛下 → 叙勲受章者に会う

                 赴任大使に会う

          両陛下 → 赴任大使夫妻らに会う

5月13日・・・両陛下 → イスラエル首相夫妻に会う

                勤労奉仕団に会釈

       天皇陛下 → 叙勲受章者に会う

                通常業務

5月14日・・・天皇陛下 → 叙勲受章者に会う

                  赴任大使に会う

         両陛下 → 外務省より進講を受ける

                赴任大使夫妻らに会う

                栃木・群馬訪問について説明を受ける

5月15日・・・・天皇陛下 → 叙勲受章者に会う

         皇后陛下 → 全国赤十字大会

           両陛下 → 文化庁長官,前文化庁長官,独立行政法人国際交流基金理事長

                               らと夕食

 

皇太子同妃両殿下

5月11日・・・両殿下・愛子内親王 → 天皇陛下傘寿の内宴

5月14日・・・皇太子殿下 → 勤労奉仕団に会釈

5月15日・・・日本女子大名誉教授から進講を受ける

 

秋篠宮家

5月9日・・・紀子妃殿下・眞子内親王 → 2014年度国際青年会議所アジア太平洋会議山形大会

                          について説明を受ける

       両殿下・眞子内親王 → 宮内庁参与他と懇談

5月10日・・・両殿下 → 第24回森と花の祭典−「みどりの感謝祭」式典出席

5月11日・・・両殿下・眞子内親王・佳子内親王・悠仁殿下 → 天皇陛下傘寿の内宴

5月12日・・・両殿下 → 第60回企画展「サバンナからのメッセージ−アフリカの自然とその保全−

                                                 鑑賞

5月15日・・・眞子内親王 → 国際陶磁器フェスティバル美濃’14」について説明をうける

        秋篠宮殿下 → 研究会出席

        紀子妃殿下 → 全国赤十字大会

         両殿下 → (「第50回日本肝臓学会総会」 について説明を受ける

 この時期、叙勲があるので天皇陛下は大忙しです。何度も拝謁するわけですし。

  「天皇」って大変な仕事だなと思います。

  しっかし、その息子の皇太子は・・・・突き指のせいですか?

  会釈と進講しかないの。

  陛下の傘寿のお祝いは本来、東宮単独で主催すべきところ、秋篠宮家と黒田家も入り・・・

  実質的に東宮家は場所を提供しただけだったのかも。

  うそかまことかわかりませんが、メニューは中華?

 眞子様は次から次へと公務をなさって。

   平成に入るまで、皇族が「公務」という義務を負っている・・・という事に関しては

   そんなに関心がなかったと思います。

   公務があろうがなかろうが皇族は皇族で特別な存在だったわけですし

   でも、皇太子成婚以後、皇族の価値は「公務の数」「内容」ではかられるようになりました。

   なぜなら、基本的な事も出来ない皇族が現れたからです

   公務と言う名の仕事をしてもしなくても支払われるお金は同じ。しかもそれを使って

   私的に楽しむという慣例が出来てしまったばかりに、「じゃあ、その不公平をど表現したら

   いいのか」という事になり、いつしか「公務の数」「内容」ではかられるようになったのです。

   本来は数など問題ではありませんでした。

   出て頂くだけでありがたかったんですよね

   東宮家がその収入に見合う働きとカリスマ性を持っていたら、こんな事にはならなかったのにと。

 また「公務」は「依頼」があって初めて成立するもの。

   それを「思し召し」で公務に格上げするようになったのは今上ですね。

   施設訪問や豊かな海作り大会とか。

   本来、赤十字活動や養蚕なども「思し召し」でしたね。

   だったら、それをどうやって次の世代に受け継がせるか、両陛下はもっと早く手を離すべきでは

   なかったでしょうか。

   どういう意図があって、ここまで皇太子時代からの公務を引きずってきたか。

   何となく、今の流れとしては「格上げされたものを格下げするわけにいかず、ゆえに

    皇太子にも譲れず」という感じなのでは? 

   残念ながら皇太子には自分で公務を開拓する才能がありません。

  公務というのは営業と同じで、自分から「こういう事に関心があるんだよ」アピールしないと

  どこからも声がかからないというもの。

  皇太子の場合、義父である小和田氏のつてで「水」の総裁を引き受けていますが、水大賞には

  毎年秋篠宮が出ている事は周知の事実。

  皇太子が水の総裁になって、誕生日ごとに「水・・水」と言っても、その手の依頼はないって事です。

  イメージがないんですよね。きっと。

  今上はハゼの研究で有名。ハゼー海ー水産物・・・的な流れもあるんでしょうね。

  皇后の「ねむの木」への関心が、より施設訪問を増やしたのかもしれませんし。

  となると、50を超えて何もない皇太子夫妻には今後、さらに公務が増える可能性はありません

  天皇になるんだから、別にいいじゃんって?

  毎日「通常業務」しかない将来の天皇です。それに「勤労奉仕団への会釈」すらしない皇后です。

  いいんですか?

 

 秋篠宮両殿下、6月にアフリカへ 

 

 6月下旬から7月上旬まで秋篠宮両殿下はザンビアとタンザニアを公式訪問予定

 今年はザンビアとの国交樹立50周年で記念式典への招へいがあった。

 期間は2週間。

 大変だなあと思いますが、また外国で大きく報道されるのを楽しみにしています。

 

さて、この所「皇室への不敬」が取りざたされています。

HKTメンバーが指原に「天皇陛下みたい」「愛子さまだよ」とか言って馬鹿にした事。

それから鴨川の大山千枚田で小学生たちが陛下の歌碑に上って、それを教師が

注意しなかった事。

それに対して小川未菜とかいう人がツイッターで

「天皇陛下天皇陛下っていうけどそんなに偉いわけ?

直接日本の政治に関係してないし、ただの日本のマスコットじゃん。。

昔はその天皇陛下のせいで国民は苦しみ、命がたくさん奪われてきたんだよ?」

とつぶやき、炎上・・・・・

 

たとえばこういう子達に「天皇陛下が偉いって事、知らないの?」と聞けば

「知らない。だって習ってないもん」と答えるでしょう。

なのに「昔はその天皇陛下のせいで国民は苦しみ、命がたくさん奪われてきた」事は

知っているという不思議

これが戦後の教育というものよ。

だからって「憲法」の意義を習うわけでもなく、8月15日が何の日かすら覚えていない

子供達。それでも頭のどこか片隅に

「日本は中国や韓国にひどい事をした」

「日本の兵隊は天皇陛下万歳と言って死んでいった」

話は刷り込まれているんだよね

今時の政治家もみーーーーーんな同じ教育を受けてきているわけですから

みーーーーーんなおんなじように考えている。

ゆえに、何年か前に秋篠宮に暴言を吐いたハマグリおじさんのように

「早く座れよ」とか、山本太郎みたいに直訴したり、園遊会に無理やり行こうとしたり・・・するわけ。

天皇陛下ですら、多分教育の半分は同じでしょう。

だからご自分の立場を危うくしても何の対策も取らないし、「憲法順守」と繰り返し

おっしゃるのではないかと

 

まず、歌碑に上った事。これは偉いとか偉くないではなく

 行儀が悪い

 失礼な行為

なのだっ わかった?小川さん。

あなたの文章が碑になって建てられたとしよう。

碑が建てられるというのは

 記念として残したい

 ありがとう

の意味があるんだよ。そんな素晴らしい意義を持った碑を建ててもらったとしよう。

そこに見も知らない子供達ががんがん乗っかって「いえーーい」とか言って写真なんか

とったら嫌な気にならない?

「別に」ってか?もし「別に」だとしたら、それこそ建ててくれた相手にも失礼な話で。

だって碑を建てるのもただじゃないんだよーー

 

次っ 天皇陛下は偉いって?

偉いんですっ 日本国の象徴 いわゆる天皇は「日本」の体現者なのです。

総理大臣よりもエリザベス女王よりもうーんと偉いのっ

政治を取らないから偉くないって?ローマ法王は偉くないのか?

天皇陛下は毎日、日本という国がどこよりも安泰であるように、平和であるように

人々が安心して暮らせるように祈って下さっています。

平和な時にはわからないけど、国の存亡がかかった時に「心のよりどころ」となる。

それが天皇であり、皇室なのです。

 

そして「天皇陛下のせいで国民は苦しみ、沢山の命が奪われた」って?

いつどこで?

それってもしかして太平洋戦争の事を言ってるわけ

へーー

あの当時、「日本」という国がそれこそ存亡の危機を迎えていたのです。

あなたは日本がヨーロッパの植民地になった方がよかったと考えますか?

リアル「ルーツ」(古いか)

奴隷のように鎖でつながれ、人権を奪われ、ロシアやイギリスに奪われた方がよかったのか?

そうならない為に、あの当時の日本人は戦争に突入せざるを得なかったんですよ。

沢山の間違いはあったと思う。

あの時、ああしていれば、こうしていれば・・・というのは未来の今だからこそ言えるわけで。

その場その場で絶対に正しい判断などできはしない。

あの時は世界中が間違ったんですよ

そしてね。

私達のひいおじいさんやその前の人達は、天皇陛下に無理やり戦争に行かされたわけじゃない。

今、私たちがこの国で平和を享受していられるのは、そういう尊い犠牲があったればこそ。

なのに「天皇のせいで」なんて言ったら、ご先祖様達に叱られてしまいますよ

日本人は人のせいにはしない民族なんだからね。

よく知りもしないのに、単純に「天皇陛下のせいで」とかいうのは間違っています。

それじゃ、韓国や中国の人みたいに、本当の事を知らないのに

「日本人のせいで」って言うのと同じじゃないの?

それって日本人じゃないよ。

今一度「日本人って何だろう」って考えて欲しい。

その行き着く先に天皇と秋篠宮家があるのです。

ちゃんと、日々、両陛下や秋篠宮家がどのような活動をしているのかを知り、

その上で、まだそんな事が言えるかどうか、教えて下さいね。

 

 

 

  

   

ASKA・・・・

$
0
0

 あまりのショックで・・・その話題はあとにしてっ

 昨日は運動会でした

我が家のヨンジュナは徒競走で初の「一等賞

要するに遅いグループに入れられたって事で。それでも1年生の時のように

Vサインしながらこっちをみてにこにこちんたら走ったのが嘘みたいに

しっかり走った・・・・わけで。

それをジュニアに姫がメールをしたら「ヨンジュナ以外は全員転んだとか?」と返事が来て

爆笑

正直、私は運動会が大嫌い。暑いし砂埃は喘息に悪いし、おまけにお弁当つくり

ヨンジュナを妊娠した瞬間、考えた事は「また小学校・・・常置委員に運動会・・ああ・・」だった程。

でも、あと2回 あと2回 1と2回と思って頑張ります。

遅ればせながら「ぴったんこカンカン」みました。

一路さんという人は、大昔から実は面白い事ばっかりいう人で。

それでも男役の時は随分と冷静な顔してたんだなあと思います。

結婚とか離婚とか、色々あって一時はやつれてたけど、すっかり元通り。

明るくて面白いいっちゃんが戻ってくれました

でも吉本の「宝塚ものまね」がすごく面白かったなあ。

仙堂花歩さん、そういえば吉本だった・・・・・・元花組で星に移動してがんがん歌ってた人だわ。

もっとあのものまね、みたいです。

これを見ながら姫が盛んに「宝塚市に行きたい」って言い出し。

「いつ連れて行ってくれるの」とうるさく。

そうはいっても、やっぱり遠いわよーー泊まる所とかチケットとか確保がめんどうだし。

お友達と行けば?といったら「そんな人いないもん」だって。

本題。

昨日、運動会の合間に病院へ行きました。咳が止まらなくて げほげほって。

で、薬を貰おうとしている時に薬局のテレビに速報が。

「ASKA容疑者覚せい剤で逮捕」

一瞬、「ASKA容疑者?」ってぴんとこなくて。宮崎重明とかいう名前はもっとぴんと来なくて。

次に思ったのが

「やっぱり」だった自分がかなしい。

逮捕理由は

 尿検査で陽性

 自宅に少量の覚せい剤

だった。週刊誌に書かれてからどれくらい経ったでしょう?

むしろ、よくここまで持ったなあ。警察も相当慎重に捜査してたんだなあ・・・と。

一緒に捕まったのが「栩内香澄」とかいう女性。

37歳のこの女性とASKAがどんな関係なのかわからないけど、どうやら「知人」以上の

関係らしい。売人?それとも恋人?

 

CHAGEががっくり来てるだろうな・・・とあまりに気の毒で。

相方が逮捕されたらもう一方にも影響が出るもの。

過去のレコードやCDは使われなくなるし。

まさかCHAGE&ASKAの末路がこんな風になるなんて誰が想像したでしょう。

 

私がファンだった頃、いわゆる絶頂期に色々本が出て読み漁った記憶があります。

ビデオも買ったなあ。

そこで得たASKAの印象というのは、「神経質で繊細、完璧主義、のめりこむと回りがみえない」

タイプである事。

シンセサイザーを手に入れたら一晩中眠らないで曲を作ってたとか、全部自分で完璧に

やらないと気がすまないとか、そのせいかのか過呼吸起こして倒れた事もありますよね。

ゴールドディスク賞をとったあと、多分、目標を見失ったのかもしれないと思います。

 

さらに2000年の韓国公演の失敗・・・これ、知りませんでした。

何でその当時、韓国だったのかわかりません。台湾や香港だったら話は別だったかも。

でもつまり、韓国公演はチケットが売れなくて大損して事務所が潰れ・・・だったんだよね?

ヒット曲も出ないし。

でもコンスタントにコンサートをしていたらあるいはとも思うんですけど、自分に自信がなくなった?

ASKAの曲に負のオーラがたちこめた頃から売れなくなっちゃったかなあ。

 

優等生程、悪い事をやる時も徹底的って所がなんともねえ。悲しい性です。

あと3年で還暦じゃないの。子供達も大きくなったし、あとは静かに過去の栄光で

暮らすわけにはいかなかったんだろうかと。

ファンとして悲しいし悔しい。

私の結婚披露宴ではチャゲアスの曲をばんばん使っているし

しばらくビデオは見れないなあ・・・・・

 

今、言いたいのは。

ASKAの心の病を治して欲しいって事です。

深い深い闇の底に落ちて20年以上。元に戻るのもそれくらいかかるかもしれませんね。

 

 

 

Viewing all 5864 articles
Browse latest View live