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Channel: ふぶきの部屋
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THE CLUB

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 色々な意味で「素」を見る事が出来ました。

 

 THE CLUB 

 出演者・・・・榛名由梨

           麻路さき

           和央ようか

           初風緑

           大和悠河

           北嶋マミ

           夢輝のあ

 1903年の女人禁制のクラブの一夜を描いた作品。

   オフ・ブロードウエイ作品

   全て女性で演じられるのが通例。

 

榛名由梨が4回も演じていて、この作品=榛名由梨のイメージでおりました。

でもはっきりいって「面白い」作品か?と言われると・・・

私、元々ブロードウエイ作品が嫌いだからかなあ。

どういう点が嫌かというと、

 女を差別しコケにし茶化す

この一点に尽きるんですよ。

昔のミュージカルを見る限り、アメリカが自由の国だなんて嘘。

ウーマンリブ運動が盛んになった理由もわかります。

女性とみれば「性的なギャグ」で貶める。あからさまな表現こそないけど

その「ぼかし方」もあまり好きじゃない。

普通の男性が言うならともかく「男役」がそういう品のないセリフを言うというのが

許せないんですよね

一見、女性を称えて好きな女性の話をしている風に見えるけど、

内容は足だの胸だの性的な満足感だの。

こういう人種に「源氏物語」の「雨夜の品定め」は理解できまいと思うんです。

 

クラブメンバーは

理事長の榛名由梨を筆頭に、ピアニストの麻路さき、

そして独身貴族の和央ようか、奥さんの家に入り婿状態の初風緑

マザコンの大和悠河と言った風。

ボーイの夢輝のあと北嶋マミ。

一晩中、語り明かして最後は別れる・・・でもそのネタばらしがあって。

という話なんですが。

個人的に言えば「意味わかんない」です

大したクライマックスがあるわけでもなく、最後、榛名の奥さんと和央が

不倫している話は芝居にされて・・現実と芝居がごっちゃになり、結果が

わからないまま終わるという。

だから、これは内容がどうのというより、それぞれの「男役ぶり」を楽しむ

だけでいいんだなあと割り切ってみる事にしました。

 

 榛名由梨・・・お元気なのは素晴らしい。でも見ててちょっとハラハラ。

           滑舌も悪くなってるし。無理はしないでショーちゃんと心の中で

           つぶやいてしまいました。

 麻路さき・・・ピアニストの役だったので全曲伴奏、そしてバイオリンまで弾いて。

           あまりセリフはなかったけど、そこにいるだけで完璧に

           男でした。

 和央ようか・・・不思議な人だなあと。

            この人、なんだかんだいってスターですよ。

            宝塚でしか存在しえないスターです。

            しゃべりだって下手だし、演技も上手といえないのに

            なぜか目立って目が離せないし、かっこいいし。でもその

            かっこよさが麻路とは系統が違う。あくまでナチュラルなんですよ。

            自然体でいいって・・いい事ですよね。

 大和悠河・・・舞台が円型で私達の真横から登場するシーンが多くて。

           「待ち」のタニちゃんは目の前のお客に笑いかけたりしてました。

           歌声はソプラノで驚き。

           一番の若さを感じました。

 初風緑・・・今回の舞台の立役者は彼女。なんだかんだいって外部に出たら

         歌って踊れて演技ができてかっこいい人が勝ちます。

         初風のかっこよさは健在。しかも落ち着き感が半端ない。

         歌う力はナンバーワンだし、一番セリフが聞きやすいし。

         今も現役ですと言っても通用する素晴らしさ。

 北嶋マミ・・・ボーイの一人で月組出身ですから、初風や大和と仲が

           よさそうで。ソロもありました。

           現役時代には聞いた事なかったなあ。

 夢輝のあ・・・ボーイさんですが。初風と二人で「歌唱力」で引っ張り

           演技力で包み込んだ印象。

            夢輝は現役時代は妙なくせを持った人でした。演技にしても

           歌や踊りにしても。それがすっかり矯正された事は素晴らしい。

           持前のエンジェルボイスに夢みがちなほわんとした顔、

           両性具有の美しさ。全てがいかされて嬉しい。私達ににっこり

           笑ってくれた時は嬉しかったです。

 

1部はお芝居で2部は「お楽しみコーナー」でした。

この時の司会は初風緑。

元々アドリブが上手な人ですが、こんなにスムーズな人も珍しい。

上級生・下級生をうまく操って、誰にでもぽろりと本音を語らせる。

雰囲気が温かく、いい声をしているのでついつい話しかけられると

話しちゃう的な? 客席を和ませるのもかなり上手で。

スカステで樹里&初風で番組やったらどう?って感じでした。

 

お楽しみコーナーでは大和悠河の質問に「イエス」とか「ノー」とか

答えて、残った人が大和をひざまくらするとかいうのもあって

客席は大盛り上がり。

写真撮影に選ばれた7人は、それぞれにエスコートされるので夢見心地。

大和が舞台の上でしゃべっている時、他のメンバーは舞台のへりに

腰をかけているのですが、私の目の前は麻路さきで。

びっくりしました。彼女は何分経とうと「男役」の型を崩さないんです。

向こう側のショウちゃんはすかり「おばさん」になってるし、和央は最初は

かっこつけてたけど、段々「地」が出て少々お行儀が悪くなってるし

夢輝はすっかり「女の子」の姿勢になってる。

にも関わらず麻路はずーーーーーーーっと微笑んだまま、紳士のように

足を組んで座っているんですよ。彼女にとって「男役」は天命なんですね。

そりゃ、ちょっと無頼漢風で表情をくるくるっと変える和央にもドキドキしたし

すっかり「ジョバンニ」になってる夢輝も「か・・可愛い」と思ったんですけどね。

 

やっぱり私にとって永遠の男役は「麻路さき」だーーと実感しました

彩吹真央は「息子の嫁にしたい」タイプ。

そして夢輝のあは・・・「こんな娘がいたら」と思ってしまいました。

(嫁と娘の違いってわかります?)

もっとも彼女が娘だったら、結構頑固だし、融通きかないし・・難儀したとは

思うんですけど、とにかく可愛いので。

お客様と写真を撮る時に手を差し伸べ、握手をして微笑むというしぐさを

したのですが

その品のよさにうっとりで。

「こういう人が妃殿下だったらいいのに」とふと思ってしまいました。

一番ボリュームのあるドレスを着て出てくるシーンもありましたが

裾さばきが綺麗で。

ついつい、オランダ時のあの人と比較してしまったんです。

皇族を見たらほっこりしたいし、ドキドキもしたい。それが庶民のささやかな

望みだよーーって。

こんな時までそういう事を考える私ーーこんな自分が嫌だーと思いつつ。

 

 


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