Quantcast
Channel: ふぶきの部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5842

ラブ・ネバーダイ

$
0
0

 ラブ・ネバーダイ 

 出演者・・・・市村正親

           濱田めぐみ

           田代万里生

           彩吹真央

           香寿たつき

           加藤清史郎

 ストーリー・・・「オペラ座の怪人」から10年後のアメリカ。

           コニーアイランド。怪人はコニーアイランドのサーカス小屋を経営。

           バレエ教師のジリとその娘が雇われている。

           娘のジリーは怪人を愛している。

           そこにクリスティーヌ・ダーエが夫のラウル、息子のグスタフと共に

           やってくる。ラウルは財産を無くしアルコール漬け。

            クリスティーヌは生活費の為に歌う事に。

           怪人が現れ、コニーアイランドで自分の曲を歌ってくれと頼む。

           そしてグスタフが自分の子供である事も知ってしまう。

           メグは怪人がまだクリスティーヌを愛している事に悲しみ、グスタフを

           誘拐。彼女のピストルがクリスティーヌを撃ち・・・・・

 

「モンテ・クリスト伯」と同じで、激しく自己陶酔型のミュージカルですね。

友人は「ミュージカルってそういうものじゃないの」「市村さんはそういう人だよ。

そこが好きなの」と言ってましたが、観客を置き去りにした自己陶酔はいかがな

ものかと思うんです

歌っている方は楽しい。もうすっかり自分の世界にはまりこんで

情感たっぷりに歌い上げる。

でも見ている方は「・・・・・」と思わず寝そうになってしまうというか

なんでそうなのかというと。

 いい曲がない

 ストーリー構成が雑

この2点ですね。

いくらブロードウエイミュージカルだからって、なんでもかんでもはしょって

いい筈ないし、ラストシーンだって救済で終わらなくたっていいわけ。

怪人が何でコニーアイランドに活路を見出し、一体何をどうやってどんな地位に

ついているのか不明。

マダム・ジリーが「アメリカ行きの船に乗せて助けた」と言ってるけど

どうやって?何の為に?

メグは怪人に会った事ないのに愛してるわけ?彼の為に身売りまでしたって?

妄想激しきメグに理解不明。

そして一番理解できないクリスティーヌ

ヒロインなのに個性がないっていうか、ラウル・怪人、どっちつかずっていうか。

それからグスタフ

ラスト、彼は実の父が怪人である事を受け入れて怪人の仮面をはがすのですが

「うそだーー」とか言って駆け出したわりにはあっさり受け入れるんだなと。

 

そもそも、舞台がアメリカのコニーアイランドっていう所が理解不明。

オペラ座にいた人がコニーアイランド?

サーカス?サーカスのショー?格調高い世界からいきなりド庶民に降りてきた印象。

 

市村さんは相変わらず素晴らしい。別に欠点があるわけでもない。

濱田めぐみは印象薄いヒロイン。

歌は確かにかなり上手だけど、個性がないっていうか。役柄の書き込みがない

んでしょう。気の毒です。

田代万里生も同じで、ラウルという役は意味不明です。

香寿たつきと彩吹真央はきっちり演じていたけど、背景がイマイチはっきり

しないし、ただそこにいるだけかな…とも思い。

メグとクリスティーヌは古い友人という設定だったけど、片やオペラ歌手で

片や場末のショーマン。立場の違いを思えばもう少しとげとげしく

なるんじゃないかとも思い。

 

収穫だったのが加藤清史郎君

彼のボーイソプラノは本当に綺麗。 まさに♪ 本当に綺麗 ♪ です。

天才子役からミュージカルスターへの階段を上っているんですね。

基礎をちゃんとやっているし、ゆくゆくは「レ・ミゼ」のマリウス?

ルドルフ?楽しみな子です。

 

でも、セットは豪華でした。

セットの為に10000円以上払ったようなものかしら?

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5842

Trending Articles