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皇太子記者会見全文  1

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13日。皇太子はスイス訪問を前に記者会見を開きました。

全文は以下の通り。

 

 公式訪問するにあたっての抱負

この度、スイス国からのご招待を頂き、「日本・スイス国交樹立150周年」名誉総裁として、

同国を訪問できますことを大変うれしく思っております。

ご招待いただいたブルカルテール大統領をはじめとするスイス国政府に感謝いたします。

私にとりましては、スイス国への訪問は、イギリス留学中以来のことですので、

およそ30年ぶりになります。

 今年2月には、スイス側の名誉総裁であるブルカルテール大統領の訪日の機会に、

在京スイス大使館で、両国の国交樹立150周年の開幕をお祝いいたしました。

本年の記念事業は、これまでのところ、両国で順調に行われてきているようですが、

私自身、今回、スイスで行われる記念事業に出席することを楽しみにしております。

 皇太子の日本語のおかしさが際立つようになりました。

 ここで「私自身」と入れる意味がさっぱりわかりません。

 「私自身」以外にだれかいるのか、あるいは誰もいないので強調しているのか。

  どちらにせよ上から目線である事は間違いないようです。

 要約すると

 「今回のスイス訪問は日本・スイス国交樹立150周年の名誉総裁である私が

 行くわけで、非常に楽しみにしているんです。この「私」が行くんですから」

 って感じでしょうか。

 

 スイスについては、子どもの頃に、「アルプスの少女ハイジ」の物語にもあるように、

雪を戴(いただ)いた山々が美しく、チョコレートや時計を作り、

スキーが盛んな所という印象を持っていました。

山については、小学生の時から写真集を見たり、マッターホルンなどのスイスの山々に

大叔父である秩父宮殿下が登頂されたことを両親である両陛下から伺ったり、

また、中学1年生の時に国語の授業で、日本の登山家である今井通子さんなどが

アイガーの北壁を登った話を読んだことなどによってより身近なものとなりました。

スキーについては、昭和47年の冬季札幌オリンピック大会で、

スイスのマリー=テレース・ナディッヒ選手が女子アルペン競技で二つの金メダルを

取ったことを今でも鮮明に覚えています。

ついでに言えば、音楽に関して、小学生の時に、エルネスト・アンセルメ指揮、

スイス・ロマンド管弦楽団によるベートーベンの田園交響曲のレコードをよく聴いていたことを

懐かしく思い出します。

 留学中の思い出としては、訪問したのは、いずれも冬でしたが、

グリンデルワルトから眺めた迫力あるアイガーの北壁やユングフラウの姿、

首都ベルン旧市街の魅力ある街並みや美しく水をたたえたレマン湖、

そして、リヒテンシュタインやルクセンブルクの王室の方々とご一緒に

スキーを楽しんだことなどが楽しい思い出として残っています。

今回の訪問では、首都ベルンをはじめ、150年前に、スイスから日本に派遣された

使節の団長として、日スイス修好通商条約に調印したエメ・アンベールの出身地である

ヌーシャテル、美しい山岳を有するユングフラウ地域の玄関口であるインターラーケン、

我が国との姉妹都市交流を進めるブリエンツ、スイスの主要都市の一つである

チューリヒを訪問する予定です。スイスは、伝統的にカントンと呼ばれる各州が特色の

ある自治を行うなど、地方色の豊かな国ですので、

各地の文化や伝統に接するのを楽しみにしています。

 まるでまるで・・・・修学旅行に行く人の抱負のようですね。

  過去の訪問もスキーだの山登りだのとすっかり観光客気分だったようですし

  高校生が学校の発表の為に書いた文章のようです。

 「アルプスの少女ハイジ」って・・・・・

  せめて「妹が小さい頃によく見ていたアニメ「アルプスの少女ハイジ」を一緒に見ながら

  山々の美しさに憧れたりしました」くらい言えなかったのか。

  「アルプスの少女ハイジ」にはチョコレートも時計も出てこないけど、文脈からはさも

  そういうシーンがありそうに見えます。

  ハイジといえばチーズと黒パンだよねーー

 リヒテンシュタインとルクセンブルクの王室の方々とスキーを楽しんだ・・・・というのは

  自慢でしょうか?

  せめて「〇〇殿下がご案内下さって・・・」くらいは言えないものか。

 本当におかしいと思うのは

   「両親である両陛下」とか「日本の登山家である今井通子さん」と、枕詞を入れる部分。

   別に「両親である」なんて入れなくても両陛下が皇太子の親である事はみな知っているし

   「日本の」と入れなくても名前をきけば日本人だってわかるし。

   この文章を書いた人の真意がわからないんです。

   どなたかわかります?

 

 スイスの国としての成り立ちは、欧州でも他に例を見ないものであり、

こうした歴史を背景に、スイスは、多くの分野で特色ある制度や仕組みを発展させてきました。

また、スイスと我が国は、地理的、歴史的、文化的な背景が異なり、

内陸国と島国といった違いがある一方で、我が国とスイスは、共に山岳をはじめ豊

かな自然に恵まれていること、教育に力を入れてきたこと、産業・技術立国を目指してきたこと、

特に、両国は、古くからの伝統を守りつつ、革新的なものを生み出してきたことなどの

共通点を有しております。

このような中で、両国は、150年にわたる交流を基礎として、

友好を更に深め、文化、学術、経済、科学技術、登山やスキーといったスポーツなど

幅広い分野で協力を深めてきました。

今回の「日本・スイス国交樹立150周年」を契機に

両国の関係が更に深まることを希望しております。

 また、スイスは、内陸国でありながら、古くから我が国をはじめアジアなど海外と

積極的に交流するとともに、国連をはじめさまざまな国際的組織の拠点ともなっております。

「赤十字」に代表される国際人道主義の精神を生み出したスイスからは、

東日本大震災直後の救助隊派遣をはじめ、官民から心温まる支援を頂きました。

改めて心より感謝の意を表します。世界に開かれた視点や国際人道主義の精神を

持つスイスと交流を深めることは大変意義あることと思います。

 そうだよ スイスといえば真っ先に「赤十字」でしょうがっ

  「赤十字を通して昭憲皇太后と大変ゆかりのあるスイスを訪問し、その足跡と意義について

  学ぶ事が出来ればと思っております」

  といえば、一言で「抱負」になったんですよね。

 

 このような背景の下、今回のスイス訪問で、特に関心を払いたいと考えている点について

お話ししたいと思います。

まず、スイス訪問を通じて、両国関係の基礎となった150年に及ぶ両国の交流の歴史を

振り返りたいと考えます。

両国の修好通商条約を締結したエメ・アンベールは、日本滞在中に多数の絵や写真などを収集し、

帰国後、邦訳「幕末日本図絵」を刊行し、私自身、歴史を研究している者としても

当時の日本を伝える貴重な資料をヌーシャテルで見るのを楽しみにしております。

 「見学」するのを楽しみにしているそうで。

  一体、何をしにスイスまで行くんだろう・・・・と思わざるを得ません。

  多分、ご本人はわかっていないでしょうけど、「私自身」と言える事で意味が本当に大きく違って

  来るわけですよ。

 

我が国からは、1873年に岩倉具視を大使とする使節団がスイスを訪れました。

岩倉使節団は、時計や紡績などの高度な技術を見聞したほか、

国情を具(つぶさ)に観察し、「教育がよく普及し、国民が礼儀正しく学問があり、

仕事に熱心なことでは、スイスが一番だという」とした上で、「国中が互いに仲が良く、

他国の人への応接が親切」であることなど好印象を得て帰国しております。

こうした古くからの交流に思いをはせながら、今回の訪問を通じ、

更に両国の親善に努めたいと思います。

 岩倉具視の感想まで必要とは思いませんが。

  当時の日本は明治の始めで、学ぶことが多かった筈。先進国のスイスに関して

  引用した部分は、日本が取り入れるべき部分であるという意味だと思うのですが

  皇太子が話すと「上から目線」にしか聞こえないんですよ。

  好印象を得て帰国・・・・なんて部分が非常に頭にくる部分。

 どうしても岩倉の感想を入れたいのなら

「国中が・・・と記しており、当時の日本人にとってスイスのありようが非常に憧れであったと思われます」

程度でよかったような気がします。

 

 第二に、今回の訪問では、インターラーケンでの日本現代美術展のオープニング行事に

出席しますが、さまざまな協力事業を通じ、両国の交流の機運が高まることを期待します。

また、今回の訪問先の多くが、日本の姉妹都市であるほか、

登山鉄道や高山植物園を含めさまざまな姉妹交流が行われております。

「日本スイス青少年交流プログラム」のスイス側参加者とも交流しますが

両国間の地方や草の根の交流のお役に立てれば幸いです。

 第三に、スイスでは、個人や民間のイニシアチブが大切にされるとともに、

コミュニティーの連帯感が強く、相互扶助の仕組みが根付いていると聞いております。

防災や減災を含め我が国も参考にできることが多いのではないかと思います。

ベルンでは、山岳救助を含め医療チームを即時に派遣するための緊急ヘリ部隊の拠点を視察し

、ブリエンツでは、水害対策施設を視察しますが、私が関心を持っております「防災と水」の視

点からも、スイスの経験はいろいろと参考になると思います。

 今回、私は、話の冒頭にも申し上げましたが、30年ぶりにスイスを訪れることとなります。

当時見た、スイスの雄大な自然や美しい歴史的な街並みは大変強い印象を残しました。

また、お会いしたスイスの方々は、大変親切で親しみやすく、

今回スイスの方々と再びお会いするのを楽しみにしております。

私の訪問により、両国の親善や交流が深まることを心から願っております。

 「私が関心を持っております」と言わなくてもわかるけど、そのわりには「色々参考になる」とか

  曖昧。具体的に何をどう見るのかという点が欠けているのです。

  結果的に思い出は「自然」しかないわけで。

  だったら謙虚に「当時訪れた時には気づかなかったもの」を発見できる旅とかいえば

  かっこよかったのにね。


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