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Channel: ふぶきの部屋
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両陛下とキリスト教  1

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 「陛下とて人間ですから・・・・」という言葉が頭に響く今日このごろです。

 さて・・・今回のテーマは「両陛下とキリスト教」です。

私、高校に入るまで「プロテスタント」と「カトリック」の違いがわかりませんでした。

私が出た尚絅女学院はプロテスタントで、今風に言えばミス・ブゼルという人が

「花子とアン」のミス・ブラックバーンのような考えで建てた女学校です。

公立高校と比べて、始業時間が早くて・・・それは毎日礼拝があるから。

授業の始まりと終わりの鐘も讃美歌で、終礼の時も讃美歌を歌ってお祈りしての生活。

入学したての頃は聖書を読んでも全く意味がわからなくて

遠藤周作「イエスの生涯」を担任が勧めてくれて、それでキリスト教に触れました。

3年の三学期最初の礼拝は全校生徒の前で3年生の各クラスが礼拝を担当するのです。

歌ったりお祈りしたり、そしてお説教も。

そこで、私が代表に選ばれて「ゲッセマネの園」について話をしました

あんまり覚えていないけど、要はなぜイエスはゲッセマネの園で怯えつつも最後は

「御心のままに」と言ったのか・・・・というような論文で。

先生方には好評だった記憶があります。

クリスマスは終業式でハレルヤを歌って終わり。

仙台はクリスチャンが多いので、どっぷりとキリスト教に浸かってもいいわけで。

そんな私達でしたが、ちょこっと不満が。

それは近くにカトリックのドミニコ学園というのがあって、中学の同級生が通っていたんです。

その友人が羨ましくて。

なぜって・・・・・お休みが多いから キリスト教の色々な行事がある度に休み。

可愛いロザリオを持ってるし、先生は「メール」と呼ばれてグレーの修道服を着てたし。

何となく「これぞミッションスクール」って感じで。

そうはいっても、中学の礼拝堂は大昔の木造の素敵な建物だったので、学校そのものが

嫌ってわけじゃなかったですけどねーー

何でも形から入る私的には、やっぱり修道服とロザリオがいい・・・と本気で思っていた

時期もあったのです。

 

もう一つ。

私は小さい頃「大草原の小さな家」というドラマが大好きでした。

これはマイケル・ランドンという俳優が企画・脚本・主演をしていたドラマで

全ての話が「キリスト教的教義」に満ち溢れています。

意地悪なオルソン夫人やネリーに苛められつつも、負けないローラとか。

目が見えなくなっても頑張って先生になるメアリーとか。

この物語を貫いているのは「愛」と「許し」です。

何度も訪れる災害や事故、それを「神が与えた試練」だと思って、どう乗り越えるのか

その後に何があるのか・・というようなことが常に語られていたと思います。

私はマイケル・ランドンのファンでしたが、実際の彼が幼少時にひどい体験をしていたこと

自身は3度も結婚している事をしってショックを受けました

清く正しい人生を送って来たわけじゃない彼が、あのように「清廉潔白」そのものの

物語を作った・・・そこには彼の「理想」が込められていたんだろうと。

理想と現実とはここまで剥離しているんだと。

 

長々前置きをしましたが、要するに、クリスチャンでもなくキリスト教に詳しくない私が

「両陛下とキリスト教」を語る事は、非常におこがましいよねーーという話。

でも、そのおこがましさを超えて「素人」として意見を言わせて頂きたいのです。

これが専門家による専門的な話だったら、一般庶民はつまらないし、身近な問題として

捉える事が出来ないと思います。

印象で物事をはかる私達庶民にとって、キリスト教とはどんな「印象」を持っているのか

そして、両陛下とキリスト教がなぜに関係があるのか語ってみたいと思います。

(鬼塚英昭箸の「天皇とロザリオ」を読むべきってのはわかってますが、高いのよーー

読む時間もあまりないし。だいたいおバカな私に読み切れると思う?

なので独断と偏見です)

 


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