ソーシャルメディア、インターネットについて
殿下 ; ソーシャルメディア自体をそれほどよく知らないのですけれども、
今、世の中に、ものすごい数の情報があるわけです。
例えば、ある所に行って、そこにいた人が写真を撮って、
それでもう次の瞬間、ネット上に出ている。
私も、時々、車の中でパソコンを開くことがあるものですから、
そのときに何となく、何度かあるのですけれども、試しに検索をしてみると、
何分か前のものがもうアップされている。
すごいスピードで情報が流れるわけです。
それに、コメントが付いたりとかしますけれど、だんだん、本当にどこにいても、
そういうものがネット上に出てくるというのは、
自分自身にとっては、プライベートも何もないなという気はするのですけれども、
既にそういうツールがあって、それが普通の社会となっています。
ですから、もちろん、非常にいい加減なことが書いてあることもある
わけですけれども、ある意味、致し方ないのかなというふうにも思います。
それが良いとも悪いとも申しませんけれども、
その一方、子どもたちにどう言っているかというと、
これは皇室との関係ということではないですけれども、
これだけのたくさんの情報が流れていて、本当の情報もあれば、
全然そうでないこともあるわけですね。
だから、それを全部素直に鵜呑(うの)みにしていると、
全く間違った情報を基に、いろんな自分の
考えを展開させることになってしまいますから、
そういうことの取捨選択、それから自分の中でその情報をどう理解するかと
いうことは大事です。
これはソーシャルメディアに限ったことではなく、
紙、本とかの媒体でもそうですけれど、
そのことは伝えていきたいと思いますし、もちろん、そのことについては、
本人たちも分かっていると私は思います。
記者 ; 紀子さまいかがでしょうか。
紀子妃 ; ソーシャルメディアについては、これは比較的新しいものであり、
変わりつつあるものであると聞いております。
私自身、実際に、どのようなものなのか、知らないことも多くあります。
今は、いろいろなコミュニケーションの手段がありますが、
ソーシャルメディアも含めて、長所と短所があるように聞いています。
このようなことがあることを、子どもたち、特に娘たちはふれる可能性も
ありますので、理解しておくことが大切であると話しています。
記者の意図は「皇室の活動」がインターネットで素早く流れたり
皇室に対する意見などが(大型掲示板などを通じて)語られる事に
ついてどう思うかというようなこと?
皇太子なら「心無い中傷」と一喝しそうですが、秋篠宮の場合は
「致し方ない」だけど「鵜呑みにしないで取捨選択」とおっしゃっています。
内親王方はネットを使いこなしていると思いますし、当然ご自分達への
意見や皇太子家に対する批判なども目にされているのでは?
週刊誌の嘘の記事も。その度に、それらをどう受け止めているのか
「致し方ない」より深く知りたい所ですね。