20日に姫ちゃんと観劇しました。
実は観劇前に国際フォーラムでやってる「宝塚展」に行きました。
こういう催しは結構あるし、また今回も・・・と思って入ったら。
とんでもなく中身の濃い展示でびっくり。
柱に飾ってあるシャンシャンをじーーっと観察。どうやって作ってるのかなって。
思ったより大きかったり、簡素だったり色々。
それから衣装の生地もじーーっと観察
「ナポレオン」の衣装、あれってどこかの妃殿下のローブより高級かもって思えました。
ちょっと興奮してしまった、戦前からのポスターの数々。
無論、姫は90年代あたりからしか知らないけど(私もそうなんだけど)
私は俄然、戦前のポスターに大喜びしちゃい
「あ、憂愁夫人。あ、パリゼット!」で、長々と姫に説明を始めるものだから
彼女、さっさと向こうへ行ってしまった。こらっ!年寄の話は聞かんかいっ
「ベルばら」のお部屋で写真を撮り。
羽根しょってシャンシャン持って写真を・・・・・撮って頂きました。
何でも20日だけプロが撮影してプリントしてうれるんだとか。
もうもう二人でわくわく。
驚いたのはこういうのに彼氏がついてきて、一緒に羽根しょって写真におさまる人がいるということ。
もはや言いなり?「彼女が喜ぶなら」って事なのね。優しいわ。今時の彼氏。
私がじっくりみたのはセットの模型ですかね。
「モン・パリ」のセット、本当に綺麗で。何というか美的センスが素晴らしい。
セットを組む為の設計図を見て「こうやって作るのかーー」などとふむふむ状態。
姫ちゃんは一路さんの「風共」のポスターを見て「怖いよーー」と言っておりました。
また「もし、天海さんの時代に生まれていたら絶対ファンになったと思う」とも。
再演物のポスターを比較できるのも楽しいですよね。
私はスータンさん現役時代のポスターを見て、つい最近舞台で見た、お元気すぎるお姿を
思い出して笑ってしまいました。全然変わらないんだもん。
「風共」初演のポスターなどは、当時の自分がありありとよみがえってくる感じでぞくぞくしました。
ヅカファンというのはみんな、こんな経験をするんですね。
一緒に見てたお友達は
「2000年代からしか知らない人とかいて、そんな人たちの話を聞いていると
そうかーー時代がなーーと思う」としみじみ。
だよねーー今時の人、天海ですら「だれこれ?」状態だしね。
PUCK
初演を見ていないので。スカステで涼風版がしつこく流れていた時があったけど
しょっぱなからあまり面白くなくていつも挫折。
そんな状態で大丈夫なのかしら?と思いつつ席に着きました。
小池先生オリジナルにしてはよくまとまっている方ですよね。
妖精タイプで目が大きくて歌が抜群だった涼風真世にぴったりの作品だったと思います。
ストーリーは・・・「LUNA」「ヴァンパイヤ・レクイエム」そっくりで
小池先生は、常に常に環境問題がテーマなのねーー新興宗教が出て来ないだけまし?
とはいえ、最初は面白いなーーと思っていました。
パックが生まれて子供達が成長していく過程あたり・・・・
でも、ごめんなさい 寝ちゃったのーーーー
そんなつもりはなかったんだけど、睡魔がどどどーーっと
疲れているのねーー龍真咲のソロが始まったあたりから子守唄のようになり。
で、美弥るりかが「悪役」然とした所でようやく意識がはっきりとしました。
何と言うか「どこかで見た場面」の羅列だから、先が読めちゃうっていうの?
再演なんだから当たり前とも思うけど、それにしたってワンパターンすぎるんじゃ。
でも我が家の姫は「これ、好き」とご機嫌。
ならよかったです。
何かっていうとすぐに総踊り&歌の連続にちょっとへきえきしちゃうし
何よりも主役が埋没していくっていうか?
生まれた頃のパックは可愛らしかったのに、人間界に降りて来たら
どんどん存在感がなくなって、声を失って集団の中に突っ立ているともう・・・
トップに見えず
ショーでの龍はいつもの彼女で独特の節回しなんだけど、「PUCK」でそれが
出なかったのは、涼風真世も真似っこしてた?
とりあえずハッピーエンドでよかったねって感じでした。
小池先生の路線というのは80年代後半から90年代にかけては斬新だったと思います。
植田先生や柴田先生が現役で大作をがんがん作っている所にこういう路線は
受けたでしょうね。
だけど、21世紀になって気が付けば、こんなストーリーばっかりになっちゃって。
だけど、確かにフェアリータイプの涼風真世の為に作られたという事で
小池先生の「あて書き」の素晴らしさには敬服します。
ところで。
「綺麗は汚い」って言葉はこれが初出?