最後。香淳皇后80代です。
80歳の香淳皇后。
コート姿が多くなりました。
でも昭和天皇とお手を繋いで。
「御上」「良宮」と聞こえてきそう。
香淳皇后は1976年に在位50周年記念式典に出席。
しかし、この頃から少し・・・・・な状態に。
翌年に骨折。
この時、きちんとお医者に見せなかったばかりに老いの兆候はますます激しく。
当時「玉体にメスを入れるなんて」と外科的治療を拒否したのが入江侍従長だったと記憶。
この時にきちんと手術してリハビリをしていればあるいは・・・
昭和天皇は80代で手術を受けていらっしゃるし、平成になれば三笠宮殿下が99歳で
心臓の手術を受けていらっしゃる。
あの頃、週刊誌などでは結構この件は書かれていたけど、一般庶民には
真実はわからずじまいだったようです。
それでも最後まで北白川女官長に支えられ、古きよき思い出の中で
逝かれたのではないかと思います。
香淳皇后の生涯を写真で振り返る時、そのあまりの高貴さに震える思いがしますが
その方の葬儀を堂々と「夏バテのようなもの」で欠席出来ちゃった皇太子妃と
それを許した皇后の在り方に疑問を覚えてしまうのです。
皇后陛下80歳。桂宮殿下の墓所に。最近は喪服と言えば和服に。
回りが洋装なんだけど・・・・「着物の方が歩きやすい」という理由です。
物議をかもしたベルギーでの喪服。いっそ和服だったらどうだったのか。
多分、デザイナーが植田いつ子さん風に作る事を心がけているんでしょうが
ケープの長さに全く頓着しないという事が問題なのかも。
長けりゃいい、肩がいかっていればいい・・・・というデザインですよね。
80代でもう少しおっとりと・・・とはいかない皇室事情があるのはわかるのですが。
皇后陛下といえば「慈愛」「祈り」二つのキーワードですよね。
結婚した時からこの二つの言葉を背負って生きていらした。
一方、香淳皇后は「日本の母」でした。
2015年。80歳の皇后。ティアラを被らなくなって数年がたちます。
ネックレスやイヤリング、指輪とセットのティアラがない「おかしさ」に気づかないのか
(首が・・・・というのは言い訳に他ならないと思います)
80代の皇后陛下は杖をつきません。
首が痛くていらっしゃるのに肩パット入りの服をお召。だけどティアラは被らない。
足が痛くていらっしゃるのに杖を使わず、テニスをなさる。
どこかで「老い」を否定しているような気がします。
今時の生き方とも言えますよね。
誰も真似出来ません。
ご自分の中で明確に「すべきこと」の線引きをされている。
だけど、それは必ずしも旧来の皇室と同じではない。あり方が。
だから次世代の皇后が何をしようと、私達は何も言えないのです。