五色沼の蒼に吸い込まれる
今回の旅で一番驚いたのは、まだ雪が残っていた事です。
山頂に少しだけ・・どころじゃなくて。
気温は20度以上あるのに積み上げられた雪は溶けずに残っている。
見ている分にはいいけど、五色沼散策では道がほとんど雪だらけのぬかるみで
4月の終わりに雪に滑りながら歩くとは思いませんでした。
それでも「元・山ガール」ゆえにズックでも何とか転ばずに歩けたのですが
ジュニアと姫は一々「靴が濡れた!汚れた!どうしてくれる!」と大騒ぎ。
おまけにジュニアは花粉症が出て「もう嫌だーー」状態
まったくもやし共は田舎暮らしできないじゃない。
さらにダディが雪玉を投げてぶつけたりするので、さらにヒートアップ。
早春を楽しむどころか不満ばかりが二人には残ったようです。
前回、五色沼に来た時は夏だった事もあって湖の色が薄く感じました。
でも、今回は・・・・決して美しいわけではないその蒼に魅せられてしまいました。
道々は噴火の時に飛んで来た岩でごつごつしており、沼はどれも鉱物の色。
銅とか亜鉛とか鉄とか?「青酸カリ色」とか勝手に名づけて面白がっていたので
すが、五色沼の蒼というのは絵の具をたらしこんだみたいに濃くて、
美しいというよりは「悪」の色。引き込まれたら抜け出せないような麻薬のような?
そういう魅力に満ちているんだなあって思いました。
磐梯山は宝の山
五色沼のすぐ側に桧原湖がありますが、ここは元川。
それが噴火でせき止められ、2年かけて湖になったんだそうです。
当然付近の村は湖底に沈んだと。
磐梯山噴火の犠牲者500人強。当時の人口比率を考えればかなりの大人数。
でも、その噴火が湖を作り観光客を呼びお金を落としているんだから、確かに
「宝の山」だなと思いました。
会津の極楽浄土・・・・恵日寺
最近、郡山宮夫妻が行って楽しかったからーーという事で、連れて行って貰った
「恵日寺」
だだっ広い敷地の中に川が流れ花が咲き、復元された金堂が光る。
まさに極楽浄土。
何でも平安末時代に徳一という人が会津に作った修験道のお寺。
3代目かなんかが平氏に味方して討ち死にしてから寺は衰退し、ぼろぼろに
なっていた所を現在、発掘調査及び復元中との事です。
きっと毛通寺も真っ青の広い敷地に中国風の建物が立ち並ぶ極楽浄土だったのでしょう。
薬師如来があったそうですが、一つも仏像が安置されていないのが残念。
でもあちこちに小さな川が流れ、豊富な雪解け水を運び、ゆえに敷地内に生えてる
草花はどれも生き生きとし、桜にすみれにタンポポに水仙などなどが咲き乱れ。
畑仕事にせいをだす付近の方々ののんびりとした暮らしぶりがあまりにも羨ましかった
です。
特にこの桜・・・・「種まき桜」っていうんですって。
くすんだ灰ピンクの花の美しさにしばし現実を忘れました・・・・童話などで見る
田舎の風景そのもの。いつでもどこでもござを敷いてピクニックが出来る。
憧れますね
ジュニア君、帰りの高速道路で半ベソ
免許取立てのジュニア君、行きも帰りもちょこっとずつ車を運転しました。
特に裏磐梯の狭い一本道を行く時はドキドキハラハラ。
でももっとすごかったのは、帰り。東北自動車道を安積から佐野まで延々と
運転し続けたこと。
渋滞だったので、走っては止まり・・・止まっては走る・・・という状態。
その度にダディに「ほらっ!くっつきすぎっ!右によるな!左によるな!
真ん中は知れ!何でスピード出すよっ!遅い!違う!」と怒鳴られっぱなし
佐野のサービスエリアに着いた頃には、本当に泣きそうになってて。
ちょっと言いすぎなんじゃないかと思うけど、ダディとしては事故を起こしたら
大変だし。何とか感覚をつかめよーーってな気持ちなんでしょう。
でも、ジュニアとしては自分らしい運転が出来ず、自分を信じてくれないダディに
反発したい・・でも、出来ない・・悔しい・・・半ベソでございました。
乗ってるこっちも大変なんですけどね。
そうそう。追記。
裏磐梯には「ラビスパ裏磐梯」というプールと温泉がついてスパ施設があります。
お昼をそこで食べたのですが、新潟方面の山々が完全に冬の雪山で
すごかったです・・・でも、それよりも建物の裏手に桜が沢山植樹されていて
なんとそこに「愛子内親王誕生記念桜」がありまして。
・・・・何でこんな場所に?と思ったり。悠仁親王お印の高野槇を土津神社で
見つけた時は嬉しかったんですけど。