ちょっと内緒なんですけど・・・姫ちゃんが韓国ドラマも真っ青の事を
やってくれちゃって、お陰で大笑い。私の想像はふくらむばかりなのですが。
何って?ブラを落としちゃったの。ホテルに。
でも自分でフロントに聞きにいけず、結局姑が聞いて無事に戻ってきたけど。
私 「いやーー自分でフロントに取りにいけばそこで恋が生まれたかもしれないのに」
姫 「そんな恥ずかしい事出来るわけじゃないじゃん。大体、何でそこで恋が
生まれるわけ?信じられない」
私 「いやいや韓国ドラマによくあるパターンの物語。
友人の結婚式の為にホテルに来てた姫ちゃんは、お風呂上りにピンクのブラを
落としてしまったのです。
慌ててフロントに聞きに行くと、それは丁寧に紙袋に入れてありました。
フロント係のチュンサンは姫の顔を見るとくすっと笑いました。
姫は思わず「何がおかしいのよ。失礼なフロント係ね!支配人出しなさいよ」
と怒鳴るとチュンサンは「Aカップのブラを落とした話をするのか?」とにやにや。
「ま、こんなAカップ、拾ってもなーんも感じないけどね」
「うるさいわね!私はAカップじゃないわよ!」
姫は怒ってひったくるようにブラを受け取ると部屋に。
次の日の朝・・・早朝から友人達と近くの沼でボートに乗ることに。
でも人数が多すぎて全員は無理。
「私は待ってるから」と姫はいい、沼のほとりで座っていました。
すると、「おいAカップ、ボート、乗りたいんだろ」と声が。振り返るとゆうべのフロント係。
「そんな大声で言わないでよ。失礼な」
チュンサンは空いてるボートにさらりと乗り込むと手を差し伸べました。
「ほら、乗れよ」
「いいわよ。何であんたなんかと」
「いいから乗れって。頑固なAカップはもてないぞ」
何ですって?といいかけた途端、船に吸い込まれて座ってしまった姫。
そのままボートは沼の中央に漕ぎ出します。ギイギイというチュンサンが
こぐ音が風に乗っています。
「何でボートに乗せてくれたの?」
「さあ・・夜勤明けで疲れたし?ボートで寝ようと思ったらAカップがいた」
「私はAカップじゃない。姫って名前があるの」
「俺はチュンサンだ」
「あのね。昨日の事は忘れて。お客様のプライバシーは守るのが義務でしょ」
「誰にも言ってないよ。ピンクの可愛いブラを落としたのがあんただって」
「あなたの記憶からも消して。昨日の事はなかったことに」
「そんな事できるかよ。あんな印象的なこと。だってさ・・」
「もういやっ!」
姫は思わず立ち上がりました。その衝撃で船がぐらっ。
「おい、いきなり立ち上がるなよっ!」
といいつつチュンサンも中腰になった瞬間、船は大きく左右にゆれて
姫は沼に・・・・ドボーン。
きゃーーっ!姫っ!岸の近くにいる友人達が叫び慌ててホテルに走ります。
姫は泳げないのでもがけばもがくほど沈んでいきます。
何て色の濃い沼・・・これって鉱物色?色にとりまかれて死んじゃう?
そのときです。いきなり腕を掴まれたかと思うと、姫は一気に水面に引き上げられました。
「おい、しっかりつかまれ」
目の前にいたのはチュンサンです。
彼は姫の体を支え、岸まで泳ぎきりました。
早春の沼の水は凍るように冷たく、全身びしょぬれの姫はがたがた震えています。
チュンサンは姫を抱きかかえ一生懸命腕をさすっています。
「大丈夫だ・・大丈夫だから」
チュンサンの声は真剣で低い・・そう、大丈夫。姫はそう思った瞬間、彼の腕の
中で意識を失いました。
姫 「そういう勝手な想像は自分で楽しむだけにしてください。私にはそういう
予定はありませんので」
私 「でもーー人生の出会いってどこにあるかわからないじゃん?ああ、ブラ一枚で
恋が始まったらステキよね」
と、「いい加減にしてよ」という姫を横目に私はロマンチックな想像を膨らませて
楽しんでいたのでした。
でも・・・あのホテルにそんなイケメンでステキなフロント係っていたかしら?
現実問題、恋が始まっても2日で終わる運命だしなあ。
そうそううまくはいかないっか。
でもとにかく、姫ちゃん、ネタ提供ありがとう