姫ちゃんとお友達と3人で見てまいりました。
劇場に到着した時から異様な雰囲気 来た人全員に配ってるものは・・・・・
「まつど」と書かれた観光マップだよっ
はい。この日は北翔海莉さん出身の千葉県松戸市貸し切り公演だったのでした。
だから異様な雰囲気。
なんせ、普段は劇場なんて行かないような人達が大勢やってきてる。
二階のB席は無料招待された小学生100名(保護者はA席)
公務員とその家族ばかりのようにも見えて。
そしてびっくりしたのは松戸市長と教育長らがあいさつに立った事。
この宝塚の舞台に男性が立つなんて。一体何十年ぶりなんだろうって。
その市長の挨拶がなんとも・・・・まるで小学校か中学校の入学式あいさつ。
「みなさーん。松戸は北翔海莉さんの出身地なんですよーーすごいですね。
実は松戸出身者や松戸に関わる人が5人も宝塚に入っているんです。
すごいですよねーーそして森のホールで宝塚の公演が決まりましたっ
(会場から驚きの声と拍手喝さい)
これで松戸市の文化振興のレベルも上がるかなーーなんて」
あ・・・そう・・・・・
千葉県で宝塚の公演といえば市川文化会館で、森のホールは以前
花組の「琥珀色の雨にぬれて」以来という事ですね。
それにしたってテンション高い。
ここは本当に東京宝塚劇場なのかしら?もしかしてどこかの演芸場?
市民会館レベル?と思ったりしてしまったのですが。
幕があき、礼真琴と姫白ゆあを中心とするダンスが始まった時点で
みなさんが唖然茫然としているのを発見。
あまりの華やかさに言葉が出ないと言った雰囲気。
あまーい。
電飾キラキラ、ほっくんのこうもりの羽、 さらに大勢の人達が出てくると
ため息と驚きの声がちらほらと
きっと2階席ではあちこちで「すげーー」とか言ってたんだろうなと思います。
とにもかくにもそういうムードですから組子達のテンションも高い。
酔っぱらったほっくんが市長に酒瓶を差し出して
「市長!市長!飲みますか?」と言えば、市長が酒瓶に手を伸ばす。
すると「あげませんよ」と取り上げるアドリブにみんな大笑い。
さすが公務員の皆さまーーと思ったのが、公爵が「役人侮辱罪」で
刑務所に5日間拘留が決まったあと、弁護士によって8日間に延ばされた時。
どういうわけか、ここで会場が大爆笑してたんです。
いつもはさらーーっと観客が受け流すのになーーと。
その後、星条海斗の「しーーっ しーーといえば松戸市」に始まる
アドリブ炸裂。
「せっかくですから客席の皆さんにも・・・」とワインをすすめるシーンは
「本日は松戸市出身の北翔海莉さんのおごりです」とやっちゃう。
またも拍手喝さい。
乾杯シーン二つではノリのいい手拍子が続いてて、お蔭さまで寝ないで済みました。
ほっ。
みんな楽しんでくれたのねーー
休憩中はみなさん、あっちこっちで写真を撮りまくり。
特に3階席の脇にある、記者会見などする小さなスペースでは
撮影する人たちが並ぶ・・どこぞの観光地状態に。
ショーは最初から最後まで何かって言うと手拍子の
本当に「市民愛」を感じたものでした。
市民って優しいなあ。地元出身のトップスターに拍手と手拍子を欠かさない。
互いが一つになったんだなあと。
ほっくんがタップダンスから始めてスターになっていくシーン。
まずは七海ひろきに
「松戸市のみなさーーん、この人、何とかしてください」とジャブを入れられ
赤ちゃんの時は、ベニー先生に
「松戸市民の皆さんがきているのにそんな姿をお見せしていいんですか」
と言われ。赤ちゃんはがくっ。
しかし、ドクタージョンソンは最強でした。
出て来た瞬間、会場からは笑いが起きたけど本人は
「私は松戸出身のドクタージョンソン106歳。「矢切の渡し」を歌います」
というなり歌いだしてベニーに叱られ
「あんたね、今日は常磐線に乗って来たのに・・」と言えば会場が爆笑。
ベニーは「何を言ってんだかわからない」と(当たり前だよね)
「松戸は何が有名?」との質問に
「ラーメン・・貴生のラーメンも。つけめん。ラーメン激戦区。矢切ねぎも有名。
とみいのピーナッツサブレ・・やっぱり落花生」
ぜーんぶ「グラフ」に書いてある事でしたーー
「でもね、あんたね。マツモトキヨシってあるでしょ?あんたがよく行く」
と言われたベニーは「何で知ってるの?」と応酬。
「あれは松戸が発祥」にまたも会場は大拍手。
下級生達は呆然としはじめ、どういうリアクションをしたらいいかわからず。
最後は「菜の花体操」の話題に。
「千葉県出身のジェンヌは全員知ってる」のセリフに下級生何人かは
「知らない」のリアクションも。今は習わないんだよねーー
「ポニー」のお菓子は楽屋に差し入れがあったようですわ。
とにもかくにも、ジョンソンの長―い地元話に観客は大いに笑い拍手し
ウケまくったのでありました。
そんなほっくんがラテンスタイルでかっこよく出てくるものですから
またも観客は「うわーーっ!」状態に。
その後は観客の心をぎゅうっとひきつけたままフィナーレになったのでした。
羽根しょって降りてくるほっくんを見て、ちょっとうるっと来てしまいました。
これこそ「故郷に錦を飾る」一大瞬間ではないかと。
苦労して来た甲斐があったね。こんな幸せな事はありませんよ。
丸々地元民(じゃない人も多数いたけど)
市長まで見ている中、トップスターの羽根しょって降りてくるんだものね。
その誇らしい姿にうるうるっと来たのでした。
最後のほっくんのご挨拶でも、言葉に詰まりながら
「松戸の子供達がこれをみて、宝塚に入りたいと思ってくれたらいいなと。
ジェンヌになれなくても、音響や照明や・・・・夢を与える仕事につきたいと
思ってくれたら」というセリフにシーンとしてしまい、こっちが泣きそうに。
ほっくんも珍しく目がうるうるしていたような気がします。
「松戸市観光大使」の北翔海莉さんは見事にその役目を果たしたのでした。
市長はこれでもっと「森のホールに宝塚を呼ばなくちゃ」って思うかなあ。
ロビーにはほっくんの写真と共に、松戸に関係あるジェンヌの写真がずらり。
これは松戸市役所関係の新聞に載った記事を大きくしたもの。
下級生の写真が大きくなって・・・・こんなことまでしていただいてって感じでした。
みなさん、出待ちの姿に驚いたでしょうね。
ほっくんにとって最高の時間になりましたね。