やっと・・・記者会見したんですね。
雑誌に「生活保護費不正受給問題」が出て以来、とにかく河本の顔を見るのが
いやでバラエティは敬遠しておりました。
ちらっと記者会見の内容を拾うと
母親は離婚してから河本と姉をスーパーの鮮魚売り場で働きながら育てる。
14,5年前に母親は働けなくなり、その息子も年収100万円だったので
生活保護需給を決める。
保護費打ち切りの相談は1月頃からあった。実際に打ち切ったのはマスコミに
出てから母親が自主的に。
「自分が、東京に出てきてテレビに出るまでにかなりの時間がかかってしまいまして、
その間、環境も変わり、結婚もしまして、自分の家族もできました。
東京に出てからも自分のバイトをし、奥さんにもバイトをしてもらって
生計を立てるようになりました。
そこから数年がたったころようやく全国のテレビ番組に出させていただくことが
できまして、福祉事務所から母親の援助はできないか打診がありました。
福祉の方に「援助できます」「精いっぱいの援助しかできませんが
よろしいでしょうか」とお返事して書類を返しました。
それから数年がたち、再度、福祉事務所から援助の増額をしてもらえないかという
話をもらい、改めて家族と話し、増額の援助を、毎月送れる金額を提示して、
書類を返しました。
これまですべて福祉の方と相談して決めたことですし、
このことに何か問題があるのかと思っていましたが、
今になって考えてみると、むちゃくちゃ甘い考えだったと深く反省しています。
申し訳ありませんでた。
普通、援助が出来たら保護費は打ち切りの筈では?っていうか親の扶養義務は
息子だけではなく、姉にもあるわけで。二人で負担すればなんとかなったのでは?
「人生で親が足かせになるなんて許せない」という考え方もあると思います。
でも、「育てて貰った」と思っているなら、真っ先に恩返しをすべきだったのでは?
援助の増額までしても保護費を受け取っていた事実は重い
でも、それは本人が・・・・というより役所の問題なのかもしれません。
「もらえるものはもらっとけばいい」って考え方があるんでしょうね。
「ムチャムチャ甘かった」って何がどう甘かったんだろう・・・全然わかりません。
「今もずっと病気を患っている母親の治療費のこととか自分の生活のこととか、
自分がダメになってしまうと、すべてがダメになってしまうのではないかという
不安で、福祉の方と相談して決めさせていただきました。
ただ、母親は一人で僕と姉を育ててきまして、大変お世話になったのに、
今度は自分がおかんを……(涙で声を詰まらせる)、
おかんの面倒を見なくてはならないということに対して……、
自分の考えが非常に甘かったという認識があります。
記者会見では「大変お世話になった方なのに」と親に敬語をつける始末。
芸人は先がわからない仕事だから・・というのは言い訳にならない。
そういう職業を選択したのは本人だし、だからってそれを理由に親の扶養義務が
なくなるわけじゃないし。
そもそも生活保護を受ける事に何のためらいも躊躇もない所が
「本来は自分がやらなければならないことを、岡山の福祉の方にお願いして、
大変お世話になりましたので、助けていただいた分のお金をきちんとお返ししたいと
思います。
お金をきちんとお返しした上で、岡山の、岡山に対して、いろんなことで貢献
できればと考えています。
これから早急に、いろいろな事に役立っていければなと思っています。
今回の件は本当にいろいろ深く考えさせられました。
もっと自分がしっかりしていれば、母親に嫌な思いをさせることもなかった
でしょうし、税金を負担してくださってるみなさまに大変申し訳なく思っています。
自営業の方々でもごく当たり前のように親の面倒を見る、そういう方も全国の
みなさんみんなされているにもかかわらず、自分の仕事が不安定というだけで、
甘くなってしまったことに
申し訳なく思っています。そういう方にも改めておわび申し上げたいと思います。
申し訳ありませんでした」
言いたかった事は要するに
「芸人という不安定な仕事についているゆえに、収入が一定しないし、将来の
自分の為に貯蓄もしなくちゃいけなかったし、病気もしたし。だから母親の面倒
を見る余裕がなかった」という事ね。
どこまでも「芸人」という仕事を「不安定な仕事」と特別視しているけど、そんなら
やめて違う仕事につけばいいやん。
今時のサラリーマンだっていつリストラされるかわからへんで。
昔の吉本だったら、レギュラー一本決まった時点で
「これでお前も一本立ちや。はよオカンに教えてやって金も送ってやり。
芸人の家族がいつまでも生活保護を受けてるなんざ、かっこわるいでえ。
岡山に御殿の一軒も建てんと。きばりや」
となって、「オカン!生活保護なんか卒業や。これからはわいがこれまでの
ぶん、贅沢させてやるで」
・・・・ってなれば美談だったのにね。
河本の母親も「悪いことはしていない」ときっぱり言って・・・・
子供も子供なら親も親だなあと。
東日本大震災では、定収入を受けていた人が突如失業。失業保険の
需給延長を巡っては、大いにもめたよね。
生活保護を申請なんて・・・したくても出来ないんだってば
たった2、30万の義捐金を受け取ったらそれすら「収入」だもんね。
そんな思いをしている東北人は多いのに、「芸人」だから不安定な収入だから
って・・・・・いやいや、甘いというより「価値観」の差では
法律上、なんら問題がないとか、片山議員は恵まれて育っているのに貧乏人
いじめしているとか・・そういう「河本擁護」が一番頭にきます。
法律上問題ないなら、泣かなければよかったじゃないかっ 何で泣く?
悔し涙?ああ・・これで仕事へるーーっていう?
こういう人にこそ必要な「自己責任」という言葉。