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退位を望まない国民は不敬なのか?天皇制の意義を問う5

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 一代限りの特別立法は不可

①憲法は皇位継承について「法の定めるところにより」とせず、特に「皇室典範の定めるところによる」と明示している。特別法は、特別法でどうにでもなる前例をつくり典範の権威・規範性を損なう。「王道」を行くべきだ。

②高齢化に対応する譲位に論点を絞り、天皇の高齢、本人の意思、皇室会議での承認といった条件をつければ典範本法の改正はさほど難事とは思えない。

③典範や皇室経済法、宮内庁法など関連法令の小幅手直しが必要となる個所は幅広く多いので特別立法になじまない。

④皇太子不在となることへの対処は特別立法にはなじまない。

⑤天皇の真摯な問題提起をあたかも一人の天皇のわがままであるかのように扱い、しぶしぶ一時の「抜け道」をつくる安易な対処との印象を与えかねない。

⑥世論も譲位容認が9割、将来の天皇にも適用が7割と圧倒的に典範改正を支持している

⑦当面は特別立法、将来は本法改正という2段階では、過去の経験からみて、当面の対処がすめば機運がしぼんで先送りとなる恐れがある。

 天皇のわがまま・・・以外の何物でもないのでは?

  だって明治・大正・昭和とそんなことを言った天皇はいないのですし。

  何度も書きますが、高齢化と天皇制はあまり関係がないと考えます。

  祭祀は代行が可能、国事行為も皇太子の代行が可能。

  何が何でも「天皇」である必要はない。

 毎日のように鑑賞公務にお出かけで、「公務を減らしましょう」と言っても

  宮内庁の意志に従わない天皇と皇后のどこがわがままでないと言えるでしょう?

天皇陛下の問題提起は一人の天皇の私心や「わがまま」ではないと思います。

戦後の憲法下で皇太子、「初代象徴天皇」として全身全霊で責務を果たしてきたご経験の末に、「象徴」のあらまほしき姿、その継承のありようについてお考えを述べられた。

「個人的考え」とはしておられるが、皇位継承者の皇太子殿下、秋篠宮殿下と3方で数年かけて十分にお話合いになって合意されたとうかがっています。

いわば将来に向けたものです。

天皇陛下は、誰よりも歴代天皇、皇室の歴史に幼いころから向き合い続けてきた方でもある。

皇室制度には様々な問題点や制度疲労もあり、陛下には色々な思いもおありだと思いますが、あくまで最低限の一点に絞り控え目に問題提起されている。

天皇陛下のご年齢を考え、譲位の要件を高齢に絞り込んだ法改正には与野党問わず、また多くの国民にも理解が得られるのではないか。

各種世論調査でも譲位容認が9割、将来の天皇にも適用が6、7割と圧倒的です。

これは決して単純に「お気の毒」という一時の感情ではなく、陛下のお考えに多くの国民も共感した結果だと思います。

皇室の伝統」は、明治から昭和戦前期までの典憲体制だけではない。

廃止された旧典範や旧皇室令の形式に余りにとらわれることは時代に逆行するもので、人間として親しみ敬愛される象徴天皇の時代にふさわしくない。

天皇は「存在されるだけで尊い」とか「御簾の奥で祈るだけでいい」と祭り上げることは、かえて且つてのような神格化や政治利用につながる恐れも出てくるのではないかと思います。

 では、年中葉山や那須で静養三昧、レストランで外食三昧、「強いお気持ち」で

  あっちこっち慰霊に励む天皇と皇后でいいというのでしょうか?

  どこからそんなお真似が出るのでしょう。

  皇族は「依頼」があって初めてお仕事になります。

  「受け身」です。でも今上の場合は違う。営業をしてきた結果が今なのです。

 「天皇の仕事は祈り」と考える事や、旧皇室典範を元に考える事が時代の逆行と

  いうけれど、新興宗教にはまったり、キリスト教信者だったりする天皇や皇族に

  敬意を払えという方が無理ではないでしょうか?


現天皇は即位後朝見の儀で「日本国憲法と皇室典範の定めるところにより皇位を継承しました」と内外に即位を宣言されました。

次の天皇は「日本国憲法と皇室典範および特別措置法により」と宣言されるのでしょうか。天皇の皇位継承に関わることは、いかに急ぐにしても、やはり「王道」を行くべきではないでしょうか。

 だから「天皇代行」でいいじゃありませんか?

 付記
なお、譲位後の天皇の呼称は歴史にのっとり太上天皇(略称は上皇)で、敬称は陛下でいいと思います。

天皇家のご身位は①徳仁天皇②明仁太上天皇③雅子皇后④美智子皇太后となるのではないでしょうか。

 この序列はちょっと変だと思うんですけど。それこそ「男女平等」に反するのでは。

お住まいは「仙洞御所」と呼び、ご活動は他の皇族方と同様の位置づけ、扱いとし、皇室経済法上の内廷皇族とすべきでしょう。

活発な活動を展開され、象徴の二重性が出ることを心配する方もおられますが、宮廷費で適切な制約が確保されればいいし、高齢の両陛下もそのような院政めいた「老後」はお考えになっいないと思います。

ただ、自ずから活動がほとんどなかった香淳皇后の皇太后宮職や、他の宮家と違って、当直体制に必要な侍従、女官、侍医、大膳などの職員の配置は配慮されるべきでしょう。

かつての皇太后宮職よりは大ぶり、今の東宮職よりは小ぶりといったところではないでしょうか

なお、譲位後には東宮職は廃止されることになります。継承順位1位と2位の親王がおられる秋篠宮家の扱いをどうするか。

できれば譲位の法制化の際に同時に議論されるべきだと思います。

 敬称「陛下」

  お住まい「仙洞御所」

  扱い「内廷皇族」

 これでは現状と何も変わりませんよ。現吹上御所が仙洞御所と名前を変えるだけでは?

 本当に将来の事を考えるなら秋篠宮家の扱いを先に検討すべきです。


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