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秋篠宮殿下51歳に  2

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 悠仁さまが10歳の節目を迎えられました。10年間を振り返り、成長ぶりや現在の関心事、中学校以降の進学先など今後の教育方針についてお聞かせください。また、皇位継承者として悠仁さまのお立場が注目されていますが、これから学び経験してほしいことや、皇統に連なる悠仁さまの教育について天皇陛下から示されたお考えがあれば、あわせてお聞かせください。

秋篠宮: 私が先に話しましょう。長男が今年の9月で10歳になりまして、

       その成長ぶりがどうかということですけれども、毎日のように接していると、

       成長というのが連続的ですので、

       なかなか私自身は分からないところがあります

       が、最近は以前に比べて、一緒に話しているときの話題というかテーマが

       増えたなという印象があります。

       例えば1年前、もうちょっと前くらいですかね、

        長男の好きな虫の話であるとか、

        そういうことが多かったわけです。

        それが少しずつ今度は、そういうものが生息する環境について、

        どういう環境がふさわしいかとか、そういう話が出るようになってきました。

       一方長男は、彼が知らない時代、少し前の時代の人々の暮らしとか道具とか、

         そういうものにも関心があるようで、よくそのことについて

        私に聞きに来ることがあります。

       例えば身近な話題で言うと、長男が知っているのはほとんど、

      例えば写真機などはデジタルの時代です。

      スチールもそうですし、ムービーもそうですけれども、ただそうすると

     今度はフィルムの頃のことに関心が出てきているようで、それで私も若い頃

     そういうのを好きだったもので、実物も持っていますので、

     そういうものを見せながら、例えば今であればかなり長時間映像を

     撮ることができるけれども、昔だったら家庭で使うものが本当に3分くらいしか

     撮れなくて、それをつなぎ合わせて編集してという、そういう作業をして

     一本のストーリーにしたんだというようなことを、実際にやるわけではないです

     けれども、昔のものを見せながら話をするなど、

    そういうことが随分増えてきたように思います。

    (紀子さまに)そのほか何かありますか。

紀子妃: いつ頃だったでしょうか。何か宮様が大学生の時に聴いていらっしゃった

      音楽のテープを見つけて…。

秋篠宮 :カセットじゃなくて。

紀子妃 :カセットテープですね。

秋篠宮 : カセットテープ。CDとかではなくてカセットテープ。

紀子妃 : はい。

秋篠宮 :それでまた音の違いなどを認識したりして、まずそれを楽しんでいるのですが、

       そういうようなことが、私からすると大分(だいぶ)話が広がってきたなと

       いうふうな、ほかにもまだありますけれども、印象としてあります。

 皇位継承者として悠仁さまのお立場が注目されている中で、これから学び経験してほしいこと、それから陛下から示されたお考えについてお聞かせ願います。

秋篠宮 ;学び経験してほしいこと、若干自分自身のこととも重なるのですが、

      私は割と若い頃、比較的日本の各地いろいろな所に行って、

      そこの土地土地の文化に触れるという機会がありました。

      そのことは今、意外と私自身のふだんの生活というか、ふだん人と接したり、

     外国に行ったり、海外からお客様が来てお話ししたりするときに、

     意外と役に立っているんですね。

     それでいろいろな場所を見ることによって、それぞれの地域の文化の非常に

     近い点、それから異なっている点など、これを理解できるようになって、

     もちろんちゃんと理解しているかというと怪しいのですけれども、

      ある程度は分かることができて、それは私自身にとって非常に良かったなと

    思っております。そのようなことから、できれば長男にも、もちろん海外も

    大事ですが、日本の国内のいろいろなその文化に触れる機会を持って

    もらえたらいいなと思いますし、またそれも含めて、幅広い事柄に関心を

   寄せてくれたらと思っております。

 悠仁さまの教育について陛下から示されたお考えがあれば。

秋篠宮 : それほど多くはありませんけれども、これは私と家内で共通しております

       けれども、(陛下から)言われたこととして、きちんとした社会生活を

       送れるような子になってほしいと、それがまず第一だということを

       言われたことがあります。(紀子さまに)あなたの番だね。

 陛下ーー「きちんとした社会生活を送れるような子」って愛子内親王にも

  おしゃってるんですよね。

  愛子内親王には「そのままでいいよ」って?

紀子妃 :はい。長男の悠仁は、早くも10歳になりました。

      誕生してから段々に成長して、今は自分で考えて行動するようになり、

      少年になったと感じております。

      小さい時から昆虫に関心を持っていた長男は、様々な生き物が暮らせる環境を

      作りたいと考えるようになって、お米作りをよく知っている方から

      教えていただき、小さな田んぼを作り始めました。

      こうして長男は、例えば、この春には、「今度の休みの日に田植をするから、

       9時半頃に来てね。」と誘ってくれました。

       当日、9時半頃そこに行きますと、長男は準備して待っていてくれました。

      以前は、私が長男に「そろそろ幼稚園に行く時間ですよ」と言っていましたのが、 

      今は自分が決めた目標を達成するために計画を立てて、そして私たち家族に

       協力してくれるようにお願いして、そのような姿を感慨深く思っております。

     また、「田んぼに、ヤゴがいたよ」とうれしそうに教えてくれたり、

      「もうじき稲の収穫時期だから、その時にまた手伝ってね」と

      声をかけたりしてくれました。 

    学校では、生徒がお互いの話に耳を傾けながら自分の意見を述べていくという

    時間があります。

家でも、娘たちが話しているときにそばで「うん。うん。そう思う」と相づちを打ったり、

また「それはこう思うよ」と自分の考えを述べたりするようになりました。

 先ほど宮様が話されましたように、昔の暮らし、そして、特に昔の子どもたちの学校生活や遊びについても関心を持っています。

  私たちの小学校時代のことを聞いてくることもあります。例えば、給食はどのようなものだったとか、いろいろとあります。

 それから、今後のことにつきましては、長男の成長を見守り、丁寧に見極めつつ、よく話し合って柔軟に考えてまいりたいと思います。

これからも、学校の学びや経験を大事にしながら、人との関わり合いの中で、相手の気持ちを思ったり、自然の中で体験をしたりなどを通して、様々な可能性が育っていくように願っております。

 お二方とも悠仁殿下の事になると饒舌になられるようで、本当に可愛いんだなと

  思います。また小さい宮様の成長ぶりがリアルに胸に迫ってきますよね。

  でも紀子様はなぜ「長男」という呼び方をされるのでしょうか?

  


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