まず、皇室が祭祀を行わなくなったらそれはもう皇室ではない・・・・というご意見に関して。まさしくその通りなんです。
天皇家というのは、2000年の歴史の中でもお金持ちだった頃があまりありません。
最近で言えば明治の末から戦前までくらいでしょうか。
一番貧乏だった時が、鎌倉・戦国時代かと思います。
即位の大礼すら出来ない時代が多かったんです。
京都御所は開かれた皇室の象徴と言われますが、私はそうは思いません。
京都御所には織田信長が持っていたような金襴豪華なものはなかったんじゃないかと。
歴史あるものでも綺麗じゃないと・・・・
それはいいとして、それでも「天皇」として崇められてきた背景には、日本全国八百万の神様を祀る最高位の神官としての役目があったからです。
無論、仏教が隆盛の時は、寺を守る存在でもあったでしょうし
しかし、今上はそうは思ってないのです。
「行動して見せて感動させてなんぼや」って思ってるようです。
それはやっぱり偉大なる美智子妃殿下によって、「マスコミと共同参画する皇室」の甘い香りに毒された結果と言えましょう。
今上のこのような考え方について「科学を信じる学者だから」という見方がありますが、神官たるもの、神秘を信じずしてなんの祭祀長やと思います。
が!今上も皇后もそれでいいと思っているし、国民もまた「両陛下がただしい」と思っているんです。
だからいくらここで何を言ってもしょうがないんです
職場で新入社員の25歳の子に「天皇家に生まれなくてよかった。だって色々大変じゃないですか」というので「何が大変なの?」って言ったら「何がって・・・全てです。全てが大変じゃないですか」というのです。
その「全て」とはなんぞや?
私は「皇族は3日やったらやめられないわーー学校行かなくても進級出来るし、ご優秀だって言って貰えるし、自由に外に出られるし、病気と称して好き勝手出来るし」
っていったら「いや、それでも大変です。ふぶきさんのような事をいう人がいるから」
というのであきれました。でも国民とはそういうものですよね。
いいですよね。20年、50年、こんなに同情して貰えて。
でも「皇室は大変な場所」というイメージを受け付けたのはほかならぬ皇后陛下です。
「だからなくしていい」と思われる事は想定済だったんですよね?
さて。皇后陛下の「ピンクの袴」
私も実は気になっておりました。
元々「帛の十二単」(皇后が祭祀の際に着用するもの)は全てが純白であるらしいのです。
これは女性が出産の時に着用する事から来ているようです。
今のような袴に色がつくのは江戸時代の女帝・・といえば、明正天皇と後桜町天皇の時代からではと言われています。
でもその時の袴の色は「薄紅色」なんです。
こういう感じ。
皇后陛下のピンクは「桜色」なんです。
装束のかさねの色でこういうのがあるのかどうか・・・みつけられませんでしたが。
神事の袴はこの紅か、濃き色と呼ばれる色だそうです。
それと頭にさしている簪。
「さし」と呼ばれるものですが、これは金色が普通なんだそうで、皇后陛下は銀です。
ここらへんは来週、ちょっと勉強してきますね。
しかし・・・・果たして皇后陛下のような「うすい桜色」の袴がアリなのかなしなのか。
厳密にいうと「桜色」にしては鮮やかすぎるような?桃色?うーん・・・って感じです。
愛子内親王のピンクの道中着と似たような印象がありますよね。
ちなみに内親王の袴の色は濃き色でOKです。
問題は表着の色目が実在するかどうかですよね。