相変わらずですが、やっぱり今時の若い人たちにとって、日本の夏の意味を十分に理解しているとはいえず。
先日、4月に入ったばかりの青年、お客の歳を数えるのに難儀していたんですね。
「昭和24年生まれだから・・・えっと・・」とかやって年齢早見表を見ているんです。
要は後期高齢かそうでないかがわかればいいんですけど、そこで私が
「昭和20年生まれは今年何歳になるの?」って聞いたら「え・・・」って。
今年は戦後72年だから昭和20年生まれ以降はまだ後期高齢じゃないよ・・・って意味だったのですが、本人は「何で1945年を基準にするのか」と疑問符。
まあ、確かに後期高齢は1942年生まれだから、それを基準に覚えればいいだけなんだけど、昭和生まれの私達にとって昭和20年、1945年ってやっぱりちょっと特別。
それをいうなら宝塚歌劇団が発足した1914年も特別。サラエボ事件が起きて第一次世界大戦が起きて・・・わたるファンなら知っている「1914・愛」だよね。
20代ですらそうなんだから、愛子内親王なんてわけもわからず黙とうさせられているんだよね。
確かに私達にとっても第一次世界大戦や日露戦争は遠い昔の出来事で、明治生まれの方からみたら「今時の若いもんは」ってな感じだったでしょう。
で、彼に毎回の質問「終戦記念日はいつか」と質問したら「8月6日?9日って何かありましたっけ?」という答え。
あーあ
もしかしてかの国の人の方がよっぽど覚えているんじゃなかろうか。情けない。
「昭和ってテレビ在りましたよね?白黒の」って言われた時は怒りの鉄拳が
あのさ、確かに白黒もあったけどさ・・・白黒から総天然色になってさ、洗濯機も全自動になり、電話もダイヤルからプッシュホンに代わり、そろばんから電卓に・・これ、ぜーーんぶ昭和だからさっ
平成生まれが昭和を馬鹿にするなっ
で、彼との会話の中で私が「うちのお兄ちゃんは風来坊で」と言ったら
「風来坊ってなんですか?」と真顔で質問が。
え?知らないの?そういえば「やすらぎの郷」でも菊村さんが
「最近の人は田中絹代も原節子も知らない」と嘆くシーンがありましたっけね。
それにしても風来坊という言葉、そんなに古いですか?
「フーテンの寅さんはわかる?」って言ったら「あ、それは寅さんでしょ?」
「フーテンや風来坊を今時の言葉でいうなら?」
「プータローじゃないですか」
プータローって違うんじゃないか?意味が。
「ボヘミアンはわかる?」
「歌なら知ってるけど意味はちょっと」
今時の子は(ってそればかりですが)あてもなくあっちこっちを行き来したりはしないらしい。
宝塚歌劇団の脚本家さん達は苦労するなあ
その後、煙草の話になって「キセル何て知らないよね」って言ったらまさに
「キセルってなんですか」と来たもんだ
アイコスなら知ってるけどって感じだよね。
うーん・・・言葉というのはどんどん死んでは生まれるものなのかもしれませんね。
そういえば最近、キラキラネームがちょっと少なくなってきてますよね。
そうはいっても、普段、人が使わないような漢字を使いたいという気持ちは変わらないようで
時々「何でこの字?」みたいな名前はあります。
最近、どこぞの市役所で「渾」という名前をつけようとしたら「当用漢字にない」と断れたケースがあり、実はそれが間違っていて受け入れられたという話があります。
一体この字・・何と読むでしょう?
「渾身の」「雄渾」などの熟語を持つのは通常「ひとし」と読むようですが、果たして読みがそうだったのかどうかはわかりません。
今時なかなか使わない漢字ではありますけど。
意味は「すべて」混じり合って一つになるという意味だそうです。
きっとご両親は色々考えておつけになったんでしょうね。