土曜日にジュゴン様と一緒に月組を見てまいりました。
ご一緒するのは「グランドホテル」以来で約1年ぶりです。(ジュゴン様にはあまり記憶に残らなかったみたいですけど・・・)
ジュゴン様の記憶の中に残っているのはかの「ベルばら4強」の一人、榛名由梨様です。彼女と比べたら今のジェンヌなんて男役にしても娘役にしてもジャリボーイ&ジャリガールでですよねーーって私も鳳蘭様のファンでしたのでそのお気持ちはわかるし、麻路さき退団以後はどんなトップが出ても足りない、タカラジェンヌはアイドルであってはならないと思うし、ジャニーズ化してもいけないと思っているので、そういう意味でいうと月組の玉城りょうはやっぱりまだまだだよねーーって気はします。
今回の作品は芝居・ショー共に伝統的ではなく斬新なものでしたので、ジュゴン様の頭の中では多分、私が最初に天海祐希の「ミーマイ」を見た時のような気持ち(え?宝塚ってコスチュームじゃないの?なあに?この化粧と思って、東京宝塚の3階席から下に降りるときに見た星組「剣と恋と虹と」のポスター見て友人に「私、これがいい」と言った記憶があります。友人にしてみると「あの天海祐希のさよなら公演だよ?」って気持ちだったろうなあ)
帰りは東京ミッドタウンを見物しながら、ついつい今回の作品の解説を長々してしまい、スミマセンいや、ほんと、私ってほんと、語ってしまうタチで。
でも、ジュゴン様とご一緒していつも思うのは、コスメに詳しいっ!私はコスメ選びが多分下手で何をやっても効果なしで・・・ぐすんです。
しかも何であんなに素敵に笑えるのか?笑顔な苦手なふぶきは悩みます。
そのうち、「ふぶきの解説で宝塚のDVDをみつつ、ジュゴン様のコスメ講座であなたも今より綺麗に」でもやります?
カンパニー
私は伊吹有喜という作家を知りませんでしたし読んだ事もなく、「四十九日のレシピ」が映画化されて結構有名作家なんだなーと思うくらいだったのですが。
「カンパニー」が本当に小説の通りのストーリーなら「ちょっとストーリーが甘すぎないか?」と思います。
やっぱりバレエっていうのは数あるダンスの中でも特別なもので、最近もBSプライムで英国ロイヤルバレエ団で日本人プリンシパル2人のドキュメンタリーをやってるのを見ましたが、一朝一夕に踊れるものではない。
そんなバレエダンサーとバレエ歴4年のアイドルが競演するというのは・・・ありがちだけど、本当にそういう話を書いたら「甘い」って言われるんじゃないかと。
そして宝塚で超現代劇というのは本当にあまりないですし、しかも日本物というのは本当に珍しく、ゆえに「日本物超現代劇を見ているのに外国物に見える」という気持ちはわかる。
通常の芝居でも超現代劇はあまり手を出さないんですよ・・・というのも、脚本家が今時の風俗とか流行語などをきちんと反映出来ないと「ふるーーい」って言われて終わるからです。超現代劇だからってスマホを出せばいいというものではないです。
また、再演出来ないでしょ?だから嫌われるんですよね。
「カンパニー」も出来が良かったとしても再演は出来ないものです。
で、石田先生の脚本に関しては
年齢の割には今時の風俗をよく知っている
説明が多すぎる
「白鳥の湖」をちゃんとやれよっ!!
です。
ネタばれごめんね。
そりゃ、私はバレエやってないし、やった事ないのでバレエ団というものがどのように存在し運営されているかという事についてはわからないよ。わからないからって全ての人にわからせようとしてまあ、長い長い説明セリフ。
いくら主役の青柳さんがバレエの「バ」の字も知らないからってあそこまで説明する必要性ありですか?植田紳爾の亡霊が現れたーみたいな?
そのくせ、愛希れいかとの会話の中にさりげなく「ルイ14世」を出しても、「all for one」見てない人はわからないでしょ的なしゃれを入れるしなあ。
何より不満だったのは、あれだけ新作「白鳥の湖」を上演って言っておきながら一瞬しか出てこないって事です。ロットバルトの衣装はあれだけの為?王子とロットバルトの恋愛話はどこへ行った?
敷島先生が夫の為に考えたといういわゆる「ロットバルト版白鳥の湖」を見たかったわーー(美弥るりかと月城かなとのラブシーンみたいよね?)
ジュゴン様はバーバリアンはお好みじゃなかったようですが、ああいうKPOP風のグループ構成は最近の宝塚の流行で、ここで若手とメインから外れたけど重要なメンバーをまとめてアピールするんですよ。
それと
今回の主役は誰だったのか?と私はいいたい。
なんせ青柳さんはサラリーマンだもの、バレエ団の高野さんの方がかっこいいに決まってますし、今回は早乙女わかばの退団があるのでどうしたってそっちに比重を置かざるを得なかったとは思うんです。でもトップコンビがトップに見えないというのは初めてで、「普通」を演じてもどこか光るのがトップスターであると考えると「普通」なら本当に普通になっちゃって違和感なさすぎで、これって褒められる事ではないんじゃないか?と思いました。
紗良ちゃんが車いすに乗っている所をみたらなぜか涙が・・・歳をとるってこういう事、挫折しちゃった自分に置き換えて可哀想で可哀想で。英国ロイヤルのあの二人は努力と才能と運があって・・でもこういう風になっちゃう人もいて。ああ、芸術って残酷だーーみたいな?私なら耐えられないと思いました。
BADDY
天才・上田久美子が宝塚史上初の女性ショー演出家になったー
私が彼女を天才だと思う理由はただ一つ。毎回、作品を見る度に「こんな事も思いつかなかったのか」と驚嘆し、また落ち込むからで、宝塚の芝居やショーに対しての固定観念や思い込みが激しく、柔軟な発想が出来てないという事を自覚させられるからです。
例えば、ショーは5分前になると緞帳があがってタイトルがついたキラキラな幕が出てくるでしょ?そういうものだと思ってたけど今回は月のドアップ画像が流れてるんですよねーーただそれだけなのに「新しい」って感じる。
予算が少ない中で精一杯の工夫と斬新さで今年一番のショーを作ってくれたと思います。(まだ4月なのに)
テーマがはっきりしている
個性の弾き出し方が上手
大階段の使い方が上手
です。
人の心の中に棲む「善悪」をテーマに、行き過ぎた世界に対するアンチテーゼまで表現しちゃうってすごくないですか?
日本中の喫煙者に勇気を与えましたよ タバコというのは芝居でもショーでも欠かせないアイテムですよね。
行き過ぎ・・っていうのは例えば刑事ドラマで犯人を追う刑事がしっかりシートベルトを締めてから走り出したり、後ろの座席に座る時もシートベルトとか、煙草のシーンを入れなかったり、飲酒シーンはなしとか。
はあ?それはありえないでしょーーみたいな展開が最近は多いですから。
「どけどけどけー」と登場するBADDY、怒りまくってロケット(ラインダンス)に突入するGODDYが斬新
美弥るりかのあからさまな両性具有が面白い
銀橋に座る・寝転ぶはあっても女の子の膝枕で延々と指示するトップは珍しいかも。
デュエットダンスまで闘うコンビは鴨川先生でも思いつくまい。ましてサングラスで大階段を下りてくるとかシャンシャン代わりのあの扇とかね
ただ、上田久美子さんが頑張ってそれぞれの個性を出そうとして作ったショーではあるんですが、常にキラキラがくっついてのトップらしさが、それがないとどうなるかっていうのを思い知らされたというか・・・別に玉城りょうと愛希れいかにさしたる欠点があるとか、華がないというのではないけど、やっぱり古い宝塚を見ている目からすると「私を見てっ」という強烈なアピール度には欠けていると思います。
玉城りょうの役がツレちゃんだったら、マリコさんだったら、せめて水夏希だったらと思わずにはいられないし、チャピ様のあの可愛い衣装はお花様だったら埋もれることないのにとか、白城あやかだったらすごかっただろうなとか考えさせるようではだめですよね。
今回の月組は2作品とも「男役度」「娘役度」を測る試験のようなものでした。
男役度や娘役度とは何かといえばやっぱりそれは「型」です。立ち姿にキザり方、歩き方一つ一つの方を踏襲してこそのトップスターですしタカラジェンヌです。
ここからはちょっと妄想ですが、もし、BADDYが蓮つかさだったらかなり違っていたんじゃないかと思います。
蓮つかさという人は様々な欠点を「型」の踏襲で補う麻路さきタイプの男役なので、さぞやと思います。
ここからは単なるファンモード。
暁千星は芝居でもショーでも得意分野と持ってるムードで一番得をしたと思います。
なんせありといえばピルエットでこれを見る事が出来たのは嬉しい。
「白鳥の湖」の王子様にさせたかったよーー
銀橋とぽーんと飛んでいくのもかっこよく これ以上はやめときます。