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Channel: ふぶきの部屋
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モーッツァルト

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 私と姫と旦那の3人で観劇しました。

何ていうか、夫婦で観劇というのは20年以上ぶりじゃないか?という感じなんです。

それで朝からちょっとテンション高めというか、こういう時に私と姫が普段、どんな行動をしているのか知ってもらうのもいいかなと思って。

夜5:45開演なのに、なぜか昼前に電車に乗って日比谷へ

東京ミッドタウンを見せて「すごいでしょ?ねえ、すごいでしょ?」って言ったけど「別にーー」という反応。そりゃそうか・・・

でも次にシャンテの3階にある本屋さんから下へ降りることに。

旦那は「何でここまで来て本屋に行くの?」と眉をしかめていたけど(何で男って女性の買い物に付き合えないのかなあ)おかまいなしに私と姫は本屋さんの中をぶらぶら。旦那はその間、ずーーっと椅子に座っている。

いつもは好き勝手に見ているんだけど、旦那が椅子に座っていると思うとやっぱり気になってゆっくり見ている暇がないのよね。

 

それでも本を買って(買いました・・・・)「なんでこれから観劇なのに荷物が増えるの?」的な顔をする旦那をごまかしごまかし・・・

やがて姫ちゃんも来てその後、地下のキャトルレーヴへ。

さすがに旦那は中に入れず「店の中をみたらいいじゃん」という私の誘いを必死に断って柱の前に突っ立って。

姫は構わず、好きな写真などをがんがん買いまくる

「姫はどうしてあんなに写真を買っているの?」って聞かれたので

「いつものことで」としか答えようがなく。そういう私も望海風斗が載っている「FRAU」を買ってしまい。何でさっき、本屋で買わなかったんだ?って思うけどあの時は我慢しちゃったのよ。でもどうしてかキャトルに来ると気が大きくなるというかなんというか。

ようやっと2時になり。3人は有楽町の「集」へ

姫はここのアフタヌーンティーミニのスオーンが大好きで、でも最近連れて行ってなかったし?ちょいゴージャスな気分を味わうのもいいかなと思って。

っていうか、朝からずっと姫ちゃんの決めたスケジュール通りに行動している私達。

「父親というのは娘のことが大好きだものね」と威張る姫ちゃんに「はいはい」と答える私ですが、彼女が生まれた頃の話とか、いかに彼女がゆっくりと食事をするタイプであるかとか、そんな話に花を咲かせ父親としてもまんざらではなかったようです。

そういえば3人で観劇っていうのは初めてじゃないかしら?

いつもと勝手が違うよねーーと思いつつ。

喫茶店を出たら次は有楽町の丸井に ここは純粋にウインドウショッピングだったんですが、旦那はタバコが吸えずにちょっとイライラ。

「トイレ行ってくる」といっていなくなっているのを幸いに女どうしてイヤリングやピアスを見ることに。男性がいるだけでウインドウショッピングがせからしくなるというのはしょうがない事なんですかね。

旦那が戻ってきてもまだ女二人で買うピアスやイヤリングを決められずにいるので、さらに驚かれ。もう絶対付き合いたくないと思ったろうなーーーと。

さらに夕食を食べてからやっと帝劇内に。

実は・・うちの旦那の観劇歴は「レ・ミゼ」の初演の頃2.3回と宝塚を数回、それから「ジキルトハイド」を見に行ったきり?

なのにテレビでミュージカル特集や、WOWOWの「グリーン&ブラックス」を見る度に「最近のミュージカル俳優は声が・・」とか「やっぱり発声が悪い」とか知ったかぶりでいうので、「それじゃあ、最近のミュージカルとやらを見せてやろうじゃないの」という事でわざわざチケットを買ったのです。

なんで「レ・ミゼ」じゃなく「モーツァルト」だったのかって?やっぱり山崎育三郎の知名度は高いですから。私的には古川雄大も捨てがたかったのよーー

 モーツァルト 

モーツァルト・・・山崎育三郎

アマデ・・・加藤憲史郎

コンスタンツェ・・・平野綾

男爵夫人・・・香寿たつき

姫ちゃんにとっても「初」の生山崎育三郎だったんですよ。

WOWOWで放送されている「モーツァルト」は育三郎版も井上芳雄版も見せたのですが「正直いって途中で寝た」って言ってました。

私も初演の頃、中川晃教で男爵夫人が久世星佳で見たことがあるんですけど、それほど面白かったというイメージがなかったんですね。

今回は曲を聞くつもりで・・・と思っていたらなぜか予想外に面白かったです。

初演時にひっかかったのは「エリザベート」を基準にして考えていたからじゃないかと思うんですね。ストーリーの運びがぶつ切りで(それは今もそうなんですが)

「え?お母さん、いたの?」から始まって唐突に出てくる男爵夫人だの、お姉さんだのが全然絡み合わなくて「変なの」って思ってたんです。

今回は初演時とセットや演出が変わっていて、よりわかりやすくなっていたんじゃないかと思うんです。

私も歳をとったというか、当時は一生懸命にモーツァルトの気持ちになろうとしたけど出来なかった・・・でも今回はレオポルドやお姉さんの気持ちが痛い程わかって。

つまり非常に共感できたということです。

どんなミュージカルやオペレッタでも誰かに共感して見ることが出来なかったら面白くはないんですよね。

モーツァルトって天才だけどギャンブル依存症でお人よしで親のいう事さっぱり聞かないひとでしょ?それでコンスタンツェも愛され感がないばっかりに浪費に命かける女性。負と負が合わさると+になる筈あなんだけどこちらは大きな悲劇を生んでしまったというわけです。

息子は父親を超えようとして必死に背伸びするけど父からしたらもっといい道があるのに、もっと穏やかで確実で家族の為になる道があるのに・・と理解し合えない関係がすごく理解出来ました。

旦那がもっとも気に入っていたのは香寿たつきの「星から降る金」で、それは私も姫も同じで思わず「タータンってほんと、すごい!」星組のトップだった歴史は消してくれていいから、女優として大成したよねという感じです。

旦那は多分、轟悠の「ノバ・ボサ・ノバ」以来の香寿たつきじゃなかったかしら?

勿論、山崎育三郎の演技が圧巻でした。というか、アマデとの息がぴったりで目が離せなかったです。ラストもとってもかっこよかったし。

(でもあの八百屋舞台は怖い・・・)

市村正親のパパもとっても落ち着いていたし、猊下の山口祐一郎は背後に鹿賀丈史の亡霊が見えました。ミーハーとしては「和音ちゃん可愛い。ソンちゃんきれい」みたいな?結局宝塚に帰結しちゃんですよね。

「影を逃れて」なんてなぜか柚希礼音が浮かんでは消えたしなあ・・・

 

そうそう、シークレットピン。またも売ってて姫ちゃんの目の色が変わりました。

「絶対に欲しいのをゲットするっ!」と言ってお金をつぎ込む・・・

まあ今回は「1789」よりはお金を使わずにすみましたけどね。

親子3人で舞台を楽しむというのは我が家としては高尚な方で、旦那もやっと満足して「山崎育三郎はすごいな」と言ってましたし、「次は来年のレ・ミゼだな」とかいうのではははーー・・・と笑い。

とにかく久しぶりの観劇は終わったのでした。

 

 

 


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