私も韓ドラを見ますが、姫ちゃんがキュンキュンしたくてロマンチックな刺激ばかり見るので・・私のお勧めというより半分は姫ちゃんのお勧めです。
太王四神記(2007年)
韓ドラ史上、莫大な予算をつぎ込み結果的に回収できずに監督は自殺しちゃったというドラマですが、正直、こんなに完璧なドラマは後にも先にもありません。ペ・ヨンジュン始め出演者のいい顔ばっかり集めて背景にも凝り、セットも豪華に作り、尚且つ音楽は久石譲。日本と提携を結んだからこそ出来たドラマだったのです。
話はいわゆる高句麗の王様であるタムドクの半生を神話を絡めて描いたものですが、韓国としてはとてつもないCGを使ったし、出演者も豪華でした。が、先に書いたように監督は自殺、主役のペ・ヨンジュンはこの作品で怪我を負って以後俳優活動から身を引くというある意味、何の因縁?みたいな作品ですが今見てもドキドキ出来る作品です。
とはいえ、セリフの中にタムドクが「高句麗が兄で他の部族は弟」と発言するシーンがあり、「何ですぐに兄とか弟とか上下を付けたがるかな」と思ったりもしました。
この作品でブレイクしたのがイ・ジア。ショートカットが可愛らしくいじらしい。タムドクとのたりとりは毎回胸キュンでした。
トンイ(2010年)
トンイというのは李氏朝鮮19代王粛宗の側室で21代王英祖の母となった女性の名前。実際にチェ・ドンイという奴婢出身の側室がいて英祖の母である事は確かなんですが、どんな人生を送ったかは不明。なのにそれをドラマチックに想像力たくましく描きました。姫ちゃんが好きなのは王様とトンイのラブラブシーンで、それ見たさにいまだにDVDを借りるわけですが、そんなに好きなら買えばいいのにと思います。
この時代には朝鮮3大悪女の一人チャン・ヒビンが出てきますが、彼女が処刑される前に「私がどうして罪を犯したか、そうさせたのは王様です」と言い放つんですね。これには私も参ってしまった・・何で他人様のせいにするか?でも2010年くらいからドラマの中で悪役が「私がこうなったのはあなたのせい」と言うのが普通になっていきました。
雲が描いた月明り(2016年)
どういうわけか男装して内官として出仕した女の子が世子と恋に落ちて・・・
BLなのか?それとも?と悩みつつ実は女の子だったと知った時、世子は彼女に永遠の愛を誓うも、実は彼女は反乱を起こす側の娘だった・・
近年、人気爆発したパク・ボゴムと女優として花開いたキム・ユジュンの共演作。ありえないけど王子様と身分の低い内官が図書室でこっそりラブラブ・・なんて究極のあこがれだよね。しかも韓ドラだから絶対にいやらしいシーンはないのですっきりと見ることが出来ます。一途な愛、壁がある程燃える愛。モデルになった世子は実在の人物で20歳で亡くなった薄幸の美青年。この話は単に世子と女の子の隠れた恋というだけでなく、彼女の正体を知りつつ、敵方ながら助ける両班も登場。おちゃめでツンデレな世子が好みか貴族的で紳士的な両班が好みか、見る側次第です。
夜を歩く士(ソンビ)(2015)
これは吸血鬼の話なんですよ。一人の吸血鬼に支配された国を何とか取り戻そうとする吸血鬼。1000年も人を愛せなかった吸血鬼が愛したのは、本を売る男装の女の子。イケメンぞろいで面白いです。
花郎(ファラン)(2016年)
花郎っていうのは実際に新羅にあった貴族の男子限定のサークルみたいなもの。
このドラマでは新羅といわず「神国」と言って女帝が治めているんですね。自分の王位を取り戻す為、また復讐を果たす為、それぞれ花郎に入って集団生活を送るうちに友情と恋が芽生えます。
あの時代にシャワーなんかあったとは思いませんけど、そういうありえない事はまあ横においておいて、BL好きにはハマるかも。
麗(2016)
現代からタイムスリップして古代へ行ってしまった少女が出会ったのは、王位継承争いに明け暮れる王子達がいる場所。何と女の子一人に12人の王子が愛を語るんですから女の子冥利に尽きますよね。
何でわざわざタイムスリップさせる必要があったのか、それはイ・ジュンギ演じる第4皇子が顔に傷を持っていて、化粧を使ってそれを治すという役割があったから。ドラマティックでロマンティックなドラマです。
グッド・ドクター(2013)
いわずものがなの作品ですが、はっきり言って韓国って障害者に対する差別が結構激しい国です。そんな中であえてサヴァン症候群の医師を主人公にしてストーリーを作った事自体が画期的ではないかと思うんです。まあ、実際はアメリカ版の方がリアリティはあるのかもしれませんけど。
いとしのクム・サウォル(2016)
典型的な韓ドラストーリーです。いわゆる同じ時期に生まれた二人の女の子が入れ替えられて一人は資産家の令嬢に、もう一人は不名誉な死を遂げた男の娘になった。やがて二人は一つ屋根の下で暮らす事になるんだけど、真実を知る令嬢の方が、サウォルを殺そうと画策する。
韓ドラにはこの手の「愛着障害」を持つ敵役が沢山出てきます。嘘をついて幸せになってもしょうがないと思うんだけど貪欲に欲望に向かって突き進むんですね。小さい頃に失ったものを今全部取り戻したい、誰にも取られたくないという思いが強いんでしょうね。ヒロインはいつもまっすぐで正直。だからどんなに意地悪をされてもへこたれないし、誤解されても倒れない。そういう王道の韓ドラです。
太陽を抱く月(2012)
普通の両班の一人娘と世子が愛し合って婚約して結婚・・・と思ったら、その日に彼女は死んでしまった。実はそれは陰謀で彼女は記憶を失って成長した王の元に現れる。ここでは主人公もいいんだけど、何と言っても内官のヒョンソンが最高に面白くて、彼の演技を見たくて見てたようなものです。
これらの韓ドラはほんの一部ですが、どれもイケメンにイケメンが、美女には美女が対抗馬として出てくるので目の保養になりますし、話の盛り上げ方が本当に上手なので気が付くとテレビではあきたらずTSUTAYAへ行くとかhuruで見ちゃうとか、そんな風になるんですよね。
見ず嫌いの人も一度は見てみると韓国人の本当の姿が見えてきますよ。備えあれば憂いなし。いかに理が通らない民族かよくわかります。なんせドラマの主人公ですら敵の理不尽にはどうしようもないんですもん。