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Channel: ふぶきの部屋
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大草原の小さな家 ジョーンズおじさんの鐘

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 ジョーンズおじさんの鐘 

このお話を最初に見た時、涙が止まらなくてずっと泣いていた記憶があります。

今でもこのお話は泣けます。

そもそもはウォルナットグローブの教会に鐘がついてないことから始まりました。

当時の教会は集会所や学校も兼ねていたので、「始まり」を知らせる鐘は必要不可欠なけ。

そこで牧師さんが寄付を募ると、真っ先に手を上げたのがオルソン夫人。

「全部費用を負担するから私の名前を刻んで」と要求。これに反対したのが町の住民。

とはいえ、どんなに寄付を募ってもみんな生活が苦しくて鐘を買える額は集まりそうにない。オルソン夫人はそこを狙っていたんですよね。

彼女の野心は「町の名士」になることです。

どういう経緯でウォルナットグローブに来たのかはわかりませんが、町でたった一つの雑貨屋を商っている為、お金が儲かって仕方ない。

街中に必要なものがオルソン家でしか手に入らないんですものね。

オルソン夫人はいつも自分達が金持ちであることを自慢し、家柄もよく服も素晴らしく、家具も庶民とはかけ離れているのだと自慢。井の中の蛙状態。でもお金があるから仕方に。

 

そんなある日、金物を売り歩いてるジョーンズおじさんが町にやって来ました。

彼は口がきけないのですが金物を作る腕は確かなもの。何か買って貰うと馬の像などをプレゼントしてくれるので子供達に人気。

でも、町がオルソン派とそうでない派に分かれて大人たちがいがみ合うようになり、子供達も自由に遊べなくなるとジョーンズおじさんは心を痛めます。

目の前で子供達が喧嘩をするのを見て、おじさんは決心しました。

教会の鐘を作ることを。どうやって?

それは子供達に家にある金物を持ってこさせること。

ローラもメアリーもネリーやウイリーも、バケツやおじさんに貰った像も。街中の家から金物が消えていきます。

おじさんはそれを溶かして金型にはめ、鐘を作りました。

大人たちの争いが佳境に達した朝、教会から金の音が鳴り響きます。

「オルソンめ抜け駆けしやがって」と街中の人達が教会に集まって来ました。

勿論オルソン夫婦も事実を知りませんでした。

そこで、みんな、初めて教会の鐘は子供達とジョーンズおじさんが協力して作ったのだとわかります。

名誉や自己満足の為、無用な争いをする大人たちに子供達が「NO」を突き付けたのです。

このことによって大人たちは反省し、やがてみな教会に入り讃美歌を歌うのでした。

 

ジョーンズおじさんが障害者であること。手話などを使わないけど十分にみんなとコミュニケーションがとれることに当時は驚きました。

障害があっても立派に技術屋さんとして仕事が成り立つのだということをおじさんは証明してくれました。健常者は弁が立つ分余計な事を言って喧嘩になるのです。相手を思いやることこそが大事。そんなメッセージが込められた秀作です。


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