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Channel: ふぶきの部屋
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さよなら紅ゆずる2

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 紅5がもたらしたもの

紅5という名前を聞いた時にはおよそピンとは来なかったのです。

アクア5に魅せられた紅が「紅5」をやろうと寄せ集めで結成したのが紅5

でも、最初色分けと得意技なるものをきいた時はそのチープさに笑えなかった。

 だって・・・黒だの赤だのって色分けはわかるとしても「得意技」は流し目ビームとかドラッグストアとか目が点に。

おまけに紅は「新撰組!」をみてからすっかりハマって、映画村でなりきりモード。

一体、このグループは何をしようとしているのか?と。

でも、ラスト近くの「視聴者が言って欲しいセリフとシチュエーション」番組が見事にあたって、とうとう紅5がコンサートまでやる程出世。しかも隠れキャラというか、ここから「紅子」さん登場で、実は紅ゆずるという人はプロデュース力に長け、色々なキャラを持っている人なんだと気づきました。

とはいえ、当時は私、本人のスター性よりも回りの子達がどんどん光っていくのが見えて、「紅5のおかげでみんな成長しているなあ。一人を除いて」と思っていた程です。その一人っていうのがやっぱり紅で、どこかまだ「男役」として磨かれていない不完全なものが目立っていました。

それに比べると下級生たちの成長ぶりがすさまじく、紅5がなかったら美弥るりかは月組でうまくいかなかったろうと思うし、まさかの天寿光希の大化けに、それだけでも意義があった活動だと思います。

紅5以後、いわゆる少女漫画のシチュエーションによる場面的な芝居を演じるコーナーなどが多発して、最近んじゃやりすぎなんじゃないの?と思う位だけど、そういう事をあっさりかっこよくやってしまう星組性ってすごいなと思うんです。

決して歌が上手でもダンスが上手でも見た目がすごくいい5人でもなかったけど、紅ゆずるを中心に一致団結してことにあたるスタイルが、昔懐かしい宝塚の香りがして私は好きでした。

紅5はその後、美弥が抜けても壱城が抜けてもそれでも「5人は5人」というスタンスで今まで来ています。始まりはちょっとできそこない風の5人が、時間をかっけて「男役とは何か」を会得していく段階を見ることが出来たのは嬉しい限りでした。

 

 ちょっと危ない時期

とはいっても、あまり紅ゆずるに注意を払ってこなかった私としては、いきなりのステップアップに「なんで?どうして?」状態だったのは確か。

本人的に大盛り上がりだった「メイちゃんの執事」も非常に駄作でその次の

ジャン・ルイ・ファージョン」もダメダメで、一体この人にはどんな役が?と思った時、そこにブルギニョンがいたという感じでしょうか。

「めぐり逢いは再び」は主役が入れ替わるコメディですが、この時における紅の芸達者ぶりというか、アドリブのうまさは天下一品でした。この人のおかげで作品がとても面白かったのは事実です。

しかし、一方でスター路線でいくなら2枚目が似合わないとダメだろうとおもいました。上品さとか、貫禄とか・・・そういうものが必要だったんですね。

そしたらいきなりの「オーシャンズ11」のテリー・ベネディクト。

まさかの悪役?出来る?と思ったら、全体的な評価として「歌が上手になってる」にびっくりしました。聞きづらくないんですよ。

悪役としては当然望海風斗の方が上手に決まってますけど、何だかその必死さに私は心打たれたのでした。

細っこい、弱弱しさもある、歌も下手、二枚目としてはどうか?レジェンド柚希と比べるとやっぱり・・・と思いつつもそのままトップになっていくんだろうと思いました。

そんな時期に「紅が退団するかも」と噂が飛んだことがありますが、

ちょうど柚希が退団することが決まって北翔海莉が星に来て、紅自身体調を崩していた時期でした。

「精神的にまいっているみたい」とも。今思えばそれは噂にすぎなかったということがわかるのですが、あの当時はやせ細って、疲れたような顔をしていましたし、2番手としてのプレッシャーとそのまま上がれず、一人置いたという現実が結構本人的には来てたのかもしれませんが。

でも北翔時代の紅は、その個性をいかんなく発揮し少しずつですが、成長していたとおもいます。

 


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